桜井鈴茂
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桜井 鈴茂(さくらい すずも、1968年4月23日 - )は、日本の小説家。北海道出身。明治学院大学社会学部社会学科卒業。同志社大学大学院商学研究科中退。
来歴・人物
[編集]北海道当別町出身。札幌市立札幌開成高等学校卒業後、明治学院大学社会学部社会学科へ進学。卒業後もバンド活動を継続するが、やがて頓挫。バイク便ライダー、大学事務員、祇園のスナックのボーイ、小料理屋店長、水道メーター検診員など、職を転々とする。1999年同志社大学大学院商学研究科に入学。2002年、修士論文を放擲して執筆した「アレルヤ」で第13回朝日新人文学賞受賞。選評では文芸評論家の三浦雅士に「町田康の『勝つことに対する含羞』の次には桜井鈴茂の『明るい敗残者』の物語が続く」と評される。また「フリーター小説」と評されることもあるが、作品内では「フリーター」という単語は使用されていない。オルタナティヴ・ロックをはじめとする英米のポップ・ミュージックに強い影響を受けており、小説内やエピグラフでもたびたび言及している。
作品リスト
[編集]単行本
[編集]- アレルヤ(朝日新聞社、2002年10月30日、ISBN 4-02-257787-8 / 双葉文庫、2010年3月14日、ISBN 978-4-575-51339-4)
- 初出:『小説トリッパー』2002年夏号(抄録)
- おれのユッキー(文庫版に追加収録、『小説トリッパー』2005年冬号)
- 終わりまであとどれくらいだろう(双葉社、2005年5月5日、ISBN 4-575-23523-7 / 双葉文庫、2008年3月20日、ISBN 978-4-575-51188-8)
- アヴェ・マリア(文庫版のみ収録、『小説現代』2003年8月号)
- 終わりまであとどれくらいだろう
- 女たち (フォイル、2009年2月17日、ISBN 978-4-902943-40-5)
- FOIL WEBにて2007年9月より2008年8月まで連載された10話に3話の書き下ろし作品を加えた全13話の連作短篇集。
- "Sandra"(上記の1作品「サンドラ」の英訳)
- 冬の旅 (河出書房新社、2011年1月18日、ISBN 978-4-309-02016-7)
- 冬の旅 Wintertime Voyage (書き下ろし)
- ウィンタータイム・ブルーズ (『群像』2008年4月号)
- どうしてこんなところに (双葉社、2014年8月24日、ISBN 978-4-575-23873-0 / 双葉文庫、2016年9月18日、ISBN 978-4-575-51925-9)
- 双葉社文芸webマガジン「カラフル」にて2012年10月25日より2014年2月25日まで連載。
- へんてこなこの場所から (文遊社、2015年12月10日、ISBN 978-4-89257-115-2)
- 「夜はサンクチュアリ」(『すばる』2011年2月号)
- 「しらふで生きる方法」(『すばる』2011年10月号)
- 「2011年3月のわたしたち夫婦は」(『復興書店 Words & Bonds Vol.07』2011年5月)
- 「恋をしようよ」(『WB』vol.30 (Spring, 2015))
- 「新しい家族のかたち」(『IN THE CITY』2010 Fall / Vol.1 Summer Rain)
- 「長い夜」(書き下ろし)
- 「ドロー」(『ダ・ヴィンチ』2008年10月号)
- 「誰にだって言いぶんはある」(『Nomber Do』vol.19, 2015)
- 「転轍機」(『群像』2008年9月号)
- 英訳 "My Wife and Me in March 2011" ( WORDS without BORDERS)
- できそこないの世界でおれたちは(双葉社、2018年4月22日、ISBN 978-4-575-24087-0)
- 初出:『小説すばる』2017年1月号〜8月号、「アレルヤをもう一度」を改題。
単行本未収録作品
[編集]- 大人しか判ってくれない(『IN THE CITY』2013 Winter / Vol.7 Sucker DJs)
- 喪服を着て(『文藝』2019春季号)