一丸さくら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
林家扇から転送)


いちまる さくら
一丸 さくら
別名義 林家扇(落語家として、2010年-2022年)
生年月日 (1990-03-13) 1990年3月13日(34歳)
出身地 日本の旗 日本北海道恵庭市
職業 俳優
ジャンル 舞台
活動期間 2022年 -(俳優として)
活動内容 舞台
テンプレートを表示


一丸さくら(いちまる さくら、1990年3月13日 - )は、舞台俳優。落語家時代は林家扇(はやしや せん)の高座名で落語協会に所属していた。

経歴[編集]

北海道恵庭市出身[1]恵庭小学校恵明中学校を卒業し、札幌市の高校へ進学[1]。中学校時代はソフトボール部に所属していた[2]

テレビ番組の『笑点』を見て「木久ちゃん、かわいい」と思っていたが、その林家木久扇は本も執筆し、絵も描ける多彩な面があることを知り、木久扇の弟子に林家きく姫という女性落語家がいることを知ると、高校2年のときに弟子入り志願の手紙を木久扇に送った[1]。木久扇からの返信で札幌公演に招かれて対面し、木久扇からは「高校だけは卒業しなさい」と言われる[1]。高校3年時に再度公演に足を運んで対面した際に卒業後の弟子入りを認めてくれたため、高校卒業後の2008年4月に東京に移り住み、木久扇に弟子入りした[1]。以降の約5年半は、見習い前座としての修業の日々を送る[1]。前座名は「

2013年6月に二つ目に昇進[1]。同じ北海道出身で二つ目の柳亭市童柳家やなぎとユニット「三匹のこぶたちゃん」を結成し、東京都内や札幌で公演を重ねる[1]2017年には故郷の恵庭市での初公演を行った[1]

2017年12月には落語協会の女性落語家13人によるユニット・落語ガールズに立ち上げメンバーとして参加する[3]

2022年4月に三遊亭律歌蝶花楼桃花柳家風柳林家はな平真打昇進の際には、新真打の世話を行う番頭の6人のまとめ役・総番頭を務めた[4]

2022年5月31日、自身のTwitter投稿において、落語協会退会と落語家廃業を発表[5]。落語協会サイトでは6月2日付廃業となっている[6]。その後、演芸専門誌『東京かわら版』2022年7月号に廃業情報が掲載された[7]

落語家としての最終の仕事は、2022年6月19日、札幌市松尾ジンギスカン札幌北19条東店で行われた「天どん・扇・きよ彦三人会〜第7回札幌つながり寄席〜」。廃業を決める以前から決まっていた仕事ということで、関係者に許可を得ての出演となった[8]

芸歴[編集]

人物[編集]

出演[編集]

著書[編集]

  • 『林家木久扇一門本 〜天下御免のお弟子たち〜』 木久扇と弟子たち(著) (2022年1月、秀和システム) ISBN 978-4798066066

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 恵庭出身の落語家・林家扇さん 7月1日、故郷で初公演」『苫小牧民報』、2017年5月18日。2023年9月13日閲覧。
  2. ^ 中島洋尚 (2016年6月12日). “林家扇 笑点100周年まで芸名変えま扇”. 日刊スポーツ 北海道 (札幌): p. 28 
  3. ^ 「落語ガールズ!」12日に旗揚げ公演 「高座で女性の気持ち代弁」」『産経新聞』、2017年12月2日。2023年9月13日閲覧。
  4. ^ <寄席演芸の人びと 渡辺寧久>新真打ちの手足に 落語界の番頭 林家まめ平、林家なな子」『東京新聞』、2022年4月22日。2023年9月13日閲覧。
  5. ^ 最年少女性二ツ目・林家扇が落語家廃業 将来嘱望も精神的な病気で「活動していくのは困難」”. よろず〜ニュース (2022年6月2日). 2022年6月17日閲覧。
  6. ^ 林家扇”. 芸人紹介. 落語協会. 2022年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月20日閲覧。
  7. ^ 『7月号 一行情報』東京かわら版、2022年6月28日、130頁。ISBN 9784910085234 
  8. ^ 林家きよ彦 [@h_kiyohiko111] (2022年6月19日). "第7回札幌つながり寄席終演(*゚▽゚*)". X(旧Twitter)より2022年6月20日閲覧

外部リンク[編集]