松岡緑堂

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松岡 緑堂 (まつおか りょくどう、生没年不詳)とは、江戸時代末期から明治時代初期にかけての浮世絵師

来歴[編集]

歌川国芳の門人。岡島林斎及び狩野芳崖の門人だったともいう[1]。名は正盛、緑堂と号した。江戸の人とされるが、京都の画家ともいわれ、油絵を学んだ事もあるという[2]幕末から明治期に活躍しており相撲絵などを残し、東洋絵画会の会員でもあった[2]

作品[編集]

版画[編集]

日本画[編集]

作品名 技法 形状・員数 寸法(縦x横cm) 所有者 年代 落款・印章 備考
百鬼夜行之図 紙本著色 1巻 30.4x919.0 岩瀬文庫[3]
戊辰戦記画巻 絹本著色 2巻40余図 上巻;42.0x1837.0
下巻:42.0x2326.0
三の丸尚蔵館 1888年(明治21年) 小松宮彰仁親王の依頼で描かれた作品。詞書は無く、主に会津戦争の様子と、会津周辺の民衆生活に取材する[2]

脚注[編集]

  1. ^ 『浮世絵人名辞典及び現代版画家名鑑』、p.29。
  2. ^ a b c 宮内庁三の丸尚蔵館編集 『明治美術再見2 〔日本画〕の黎明 明治十年代~二十年代 三の丸尚蔵館展覧会図録No.9』 宮内庁、1995年9月23日、pp.48-49,73。
  3. ^ 都筑正敏 成瀬美幸(共に豊田市美術館)編集 『蜘蛛の糸 蜘蛛がつむぐ美の系譜―江戸から現代まで』 蜘蛛の糸展実行委員会、2016年、pp.92-93。

参考文献[編集]