木更津看護学院

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木更津看護学院(きさらづかんごがくいん)は、千葉県木更津市にある私立専修学校。運営母体は社団法人君津木更津医師会である。

沿革[編集]

  • 1940年(昭和15年)4月 - 木更津町在住の医師で杏林会結成。その付属看護婦・助産婦学校として開校
  • 1952年(昭和27年)4月 - 木更津市医員杏林会立木更津准看護婦学校となる。
  • 1954年(昭和29年) - 君津郡木更津市医師会立木更津准看護婦学校と設置者・校名変更となる。
  • 1960年(昭和35年) - 社団法人君津郡木更津市医師会立木更津准看護婦学校と法人組織となる。
  • 1981年(昭和56年) - 社団法人君津郡木更津市医師会立木更津准看護婦高等専修学校の認可を受ける。
  • 2002年(平成14年) - 社団法人君津郡木更津市医師会立木更津准看護師高等専修学校と校名変更。
  • 2007年(平成19年)3月 - 新校舎落成(校舎を現在地に新築移転)
  • 2007年(平成19年) - 看護師2年課程(通信制)を新設。学校名を社団法人君津木更津医師会木更津看護学院に改称。
  • 2015年(平成27年)3月 - 看護師2年課程(通信制)を閉科。木更津看護学院

問題[編集]

大量自主退学騒動[編集]

2022年2月、2021年度に入学した1年生38人のうち4割に当たる15人が自主退学したことが判明する[1]千葉日報の取材には複数の元生徒が教員によるパワーハラスメントを証言した[1]

学校を設置する君津木更津医師会は2022年5月6日に第三者委員会第1回会合を開いた[2]。被害を訴える学生と保護者らは「木更津看護学院に正常化を求める会」を結成し、公平中立な調査と公表、休学、退学を余儀なくされたへの救済を求めChange.org署名を募った[2]

2022年10月4日、28,409筆の署名を厚生労働省文部科学省に提出[3]。10月時点で学校側は大量退学の事実を認めたが、パワーハラスメントについては否定していた[3]

2022年12月28日、学校側は記者会見を開き、パワーハラスメントを一転認め、ハラスメントが認定された教員2人は近日中に退職、学校長も辞職することを発表した[4][5]

取得できる資格・免許状[編集]

所在地[編集]

  • 千葉県木更津市新田三丁目4番30号

交通アクセス[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b “【独自】1年生の4割が自主退学 パワハラか、学校は否定 千葉県南部の看護系学校 元生徒ら県に相談も…”. 千葉日報. (2022年2月26日). オリジナルの2022年10月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221007072349/https://www.chibanippo.co.jp/news/local/909695 2022年10月7日閲覧。 
  2. ^ a b 山本哲正 (2022年5月27日). “木更津看護学院の退学者続出問題 中立な調査と公表を パワハラ訴える学生ら「正常化を求める会」”. 東京新聞 (中日新聞東京本社). オリジナルの2022年10月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221007074527/https://www.tokyo-np.co.jp/article/179810 2022年10月7日閲覧。 
  3. ^ a b “【独自】看護学校パワハラ、国が調査へ 木更津など発端「実態把握必要」”. 千葉日報. (2022年10月7日). オリジナルの2022年10月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221007075213/https://www.chibanippo.co.jp/news/national/983359 2022年10月7日閲覧。 
  4. ^ 【速報】「容姿からかう」「出身校ばかにする」 木更津看護学院、一転パワハラ認める 学校長辞職、教員2人退職へ 21年度1年生の4割退学”. 千葉日報 (2022年12月28日). 2022年12月29日閲覧。
  5. ^ 看護学校で教員がパワハラ 千葉・木更津、モラハラも”. 共同通信 (2022年12月28日). 2022年12月29日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]