四所神社 (徳島市)
四所神社 | |
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所在地 | 徳島県徳島市福島2丁目3-34 |
位置 | 北緯34度4分19.4秒 東経134度34分10.9秒 / 北緯34.072056度 東経134.569694度座標: 北緯34度4分19.4秒 東経134度34分10.9秒 / 北緯34.072056度 東経134.569694度 |
主祭神 | 武甕槌命、斎王、天児屋根命、比売神 |
社格等 | 旧郷社 |
創建 | 807年(大同2年) |
例祭 | 7月8日・7月9日・10月27日・10月28日 |
地図 |
四所神社(ししょじんじゃ)は、徳島県徳島市にある神社である。とくしま市民遺産選定。
概要
[編集]四所神社の起源は大同2年(807年)と云われている(詳細は伝承で)。徳島市中五社のひとつ。
古くは四所明神・四所大明神と称し、現在でも福島の明神さんとして親しまれている。
「四所神社には蛇が住んでいる」という言い伝えがあったが、その詳細を知る人はおらず、伝承が失われる寸前であった。近年発見された古文書から、出雲大社の御神宝、龍蛇神が二体祀られていることが発覚した。
天明8年(1788年)、出雲大社から徳島藩へ龍蛇神が納められた。徳島藩はこれを畏み、四所神社に納めた。以後は参勤交代の際に、藩主が乗る御座船に祀って御祈祷を行った。
その2年後の寛政2年(1790年)、阿波水軍総大将の森甚五兵衛が、出雲から持ち帰った龍蛇神を四所神社に納めた。以前藩主から納められた龍蛇神は男で、この度のものは女であることから、夫婦が揃いまことに不思議なことだ、と『続阿波国徴古雑抄』に記されている。
これを受けて、令和6年(2024年)には龍蛇神祭が斎行された。
神社前にはこの地で育った小説家・海野十三文学碑が建てられている。海部ハナゆかりの神社としても知られる。
祭事
[編集]境内
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四所神社の境内の様子
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ふくろうの樹
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四所神社の案内番
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四所神社の本殿
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四所神社にある海野十三の碑(表)
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四所神社にある海野十三の碑(裏)
伝承
[編集]昔、徳島市津田町の沖合に亀島と呼ばれる島が存在し、島内にある祠には二頭のシカが飾られていた。ここに毎日お参りに訪れていた老夫婦の夢に神様が現れ、「シカの目が赤くなったら島が沈むので、シカを連れて逃げなさい」と言った。この話を聞いた若者がいたずらでシカの目を赤く塗った為、老夫婦は急いでシカを船に乗せて逃げた。しかしその晩、本当に大津波が島を襲い島は沈んでしまった。その後、老夫婦は自分たちを救ってくれたのはシカのおかげだと思い、シカを神社に祀ったのが四所神社の起こりだと云われている[1]。
市中五社
[編集]交通
[編集]脚注
[編集]- ^ “お亀磯伝説 シカ津波から夫婦守る”. 徳島新聞 (2008年6月16日). 2010年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月11日閲覧。
関連項目
[編集]- 四所神社
- 渭東地区
- 徳島県道29号徳島環状線 - 県道沿いに位置。