三酸化キセノン
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三酸化キセノン | |
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Ball-and-stick model of xenon oxytetrafluoride
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Xenon trioxide
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三酸化キセノン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 13776-58-4 |
特性 | |
化学式 | XeO3 |
モル質量 | 179.288 g/mol |
外観 | 無色固体 |
密度 | 4.55 g/cm3, 固体 |
融点 |
25℃ 激しく分解 |
水への溶解度 | 加水分解 |
構造 | |
分子の形 | 三角錐 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
402 kJ/mol |
危険性 | |
EU分類 | リストなし |
NFPA 704 | |
関連する物質 | |
関連物質 | 過キセノン酸 四酸化キセノン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
三酸化キセノン(さんさんかキセノン、Xenon trioxide)は、化学式が XeO3 と表されるキセノンの酸化物。キセノンの酸化数は +6 で、非常に強力な酸化剤で、水と反応するとゆっくり分解して酸素とキセノンを放出する。この反応は太陽光への曝露によって速められる。有機物と接触すると爆発する。
六フッ化キセノン (XeF6) やオキシ四フッ化キセノン (XeOF4) の加水分解によって発生する。Smith によって 1963年に化合物の外見やX線構造などの報告がなされている[1][2]。XeO3 を得るための加水分解には水のほか、ジフルオロリン酸 (F2P(O)OH) も用いられる[3]。
XeO3 は水酸化ナトリウムの水溶液中を1~2週間放置すると過キセノン酸ナトリウム (Na4XeO6) の結晶を生じる[3]。