テトラキセノン金(II)イオン

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テトラキセノン金(II)イオン
識別情報
ChemSpider 21106483 チェック
特性
化学式 AuXe+
4
外観 暗赤色[1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

テトラキセノン金(II)イオン(テトラキセノンきん に イオン、tetraxenonogold(II)、AuXe42+)は、原子団が平面四角形の形状を成した陽イオン錯体である。化合物 AuXe42+(Sb2F11)2 が発見されている[2]。その塩の中で AuXe42+は、対イオンにあるフッ素との相互作用によって安定化されている。Au-Xe 結合長は274 pmである[1][3]

テトラキセノン金(II)イオンは、不活性さで有名なキセノンの原子を含む珍しい化学種である。また、キセノンを遷移金属配位子のように使っていることも珍しい点である。テトラキセノン金(II)イオンはフルオロアンチモン酸とキセノンの存在下で三フッ化金還元することで合成できる[4]。キセノンは金(I)イオンと結合してこの錯体をつくる。

出典[編集]

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  1. ^ a b Li, Wai-Kee; Zhou, Gong-Du (2008). Advanced Structural Inorganic Chemistry. Thomas C. W. Mak. Oxford University Press. p. 74. ISBN 0199216940. 
  2. ^ Wai-Kee Li; Gong-Du Zhou; Thomas C. W. Mak (2008). Gong-Du Zhou; Thomas C. W. Mak. ed. Advanced Structural Inorganic Chemistry. Oxford University Press. p. 678. ISBN 0199216940. 
  3. ^ Mackay, Kenneth Malcolm; Mackay, Rosemary Ann; Henderson, W. (2002). Introduction to modern inorganic chemistry (6th ed.). CRC Press. p. 496. ISBN 0748764208. 
  4. ^ Konrad Seppelt, Stefan Seidel; Seppelt, K (2000年10月6日). “Xenon as a Complex Ligand: The Tetra Xenono Gold(II) Cation in AuXe42+(Sb2F11)2”. Science 290 (5489): 117–118. doi:10.1126/science.290.5489.117. PMID 11021792.