ヤマト便

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ヤマト便(ヤマトびん)とは、ヤマト運輸が扱う宅急便で送れるサイズ(縦、横、高さの合計が160cm以内かつ25kg以内)を超えた場合・30万円以上の高額商品で保険を要する場合・複数口の場合のいずれかで使用されていた特別積合せサービスである。配送料とは別に保険をかけることができた。宅急便のサイズの増設に伴い、2021年10月3日発送分をもって廃止された。

概要[編集]

宅急便と同様に発払と着払があるが、着払いで保険をかける際、保険料は発払かつ現金のみとなる。

運賃は総重量制で、容積は一才 (27,000cc) を8kgとする。

2017年(平成29年)6月19日発送分から、一個あたり実重30kg・三辺計200cm(但し、最長辺は170cmまで・但し横倒し等できない天地無用の荷物は横幅100cm)を超えるものは、ヤマト便での発送ができなくなる。[1]

発送伝票は発払が緑色、着払はピンク色である。

センターへ持込か、セールスドライバーによる集荷にて取り扱う。宅急便とのサービスレベルの違いは、

  • 利用者のメリット
    • 場合によっては長物、重量物などを安く送ることができる。
  • 利用者のデメリット
    • 配達時間の指定が出来ない。
    • 配達に日数がかかる場合がある。

なお、ヤマト便は通常、公称配達日数1-2日程度[2]だが、これを全国翌日配達にする事ができる、法人・個人事業者向けの航空便[3]というサービスが存在する[4]。ただし、これはヤマト運輸ではなくヤマトグローバルエキスプレスのサービスである。

2021年(令和3年)10月4日から宅急便に180サイズと200サイズを新設することに伴い、本サービスを前日(10月3日)の荷受け分をもって廃止することを発表した[5]

脚注[編集]

  1. ^ ヤマト便のサービス内容変更および運賃改定について - ヤマト運輸・2017年4月28日リリース
  2. ^ 但し、沖縄発着のヤマト便は、沖縄⇔鹿児島間は海上輸送(航空便での輸送が不可)となる為、宅急便のサービスレベルより多くの日数がかかる。
  3. ^ 航空便
  4. ^ 宅急便タイムサービスと違い、160サイズ25kgの制限がなく、総重量制を採用していることから、実質的にヤマト便の航空便バージョンである。
  5. ^ ヤマト、宅急便に大型の180・200サイズ新設。「ヤマト便」は廃止”. Impress Watch (2021年7月20日). 2021年7月20日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]