ピンと針
「ピンと針」 | ||||||||
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ジャッキー・デシャノン の シングル | ||||||||
B面 | Did He Call Today, Mama? | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
ジャンル | ポップ、ロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | リバティ・レコード | |||||||
作詞・作曲 | ジャック・ニッチェ、ソニー・ボノ | |||||||
プロデュース | ディック・グラッサー[1] | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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ジャッキー・デシャノン シングル 年表 | ||||||||
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「ピンと針」(ピンとはり、Needles and Pins)は、ジャック・ニッチェとソニー・ボノが作詞作曲し、ジャッキー・デシャノンが1963年に発表した楽曲。サーチャーズのカバー・バージョンによって広く知られるようになった。
ジャッキー・デシャノンのバージョン
[編集]ソニー・ボノが1991年に書いた自伝によれば、ジャック・ニッチェのギターに合わせて歌いながら、二人で歌詞とメロディを書いたという[2]。これに対しジャッキー・デシャノンは近年、異論を唱えている。使われた楽器はギターではなくピアノであり、かつ、デシャノン自身も二人の曲書きの作業にずっと参加したと主張する[3][4]。
1963年4月11日、デシャノンはシングルA面として発表[1]。ビルボード・Hot 100では84位だったが[5]、カナダのCHUM(1957年から1968年まで存在したヒットチャート)で1位を記録した[6]。
サーチャーズのバージョン
[編集]「ピンと釘[7]」 | ||||||||
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サーチャーズ の シングル | ||||||||
B面 | 涙の週末 | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | 1963年 | |||||||
ジャンル | ロック、マージ―ビート | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | パイ・レコード | |||||||
作詞・作曲 | ジャック・ニッチェ、ソニー・ボノ | |||||||
プロデュース | トニー・ハッチ[9] | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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サーチャーズ シングル 年表 | ||||||||
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サーチャーズはハンブルグのスター・クラブでクリフ・ベネットが歌っているのを聴いたとき、ベネットがレコーディングしてしまう前に自分らのシングルとしてすぐに発表すべきだと考えた。プロデューサーのトニー・ハッチの判断で、リード・ボーカルはトニー・ジャクソンではなく、マイク・ペンダーが務めた。1964年1月7日、シングルA面として発表した。B面は「涙の週末」[8]。
イギリス、アイルランド、南アフリカの3か国で1位を記録。Billboard Hot 100では4月11日から4月25日にかけて3週連続で13位を記録した。西ドイツは8位、スウェーデンは5位を記録するなど世界的なヒットとなった。
サーチャーズはこの年、ドイツ語バージョン「Tausend Nadelstiche」も発表している[10]。
ハッチの方針に従うことのできなかったジャクソンは同年7月にグループを脱退し、「トニー・ジャクソン&ザ・ヴァイブレーションズ」を結成した。サーチャーズは翌8月、新しいベーシストとしてフランク・アレンをメンバーに引き入れた[11]。
その他のバージョン
[編集]- ペトゥラ・クラーク - 1963年のEP「Entre nous il est fou」に収録。フランス語詞。タイトルは「La nuit n'en finit plus」。
- デル・シャノン - 1965年のアルバム『One Thousand Six Hundred Sixty One Seconds with Del Shannon』に収録。
- シェール - 1965年のアルバム『All I Really Want to Do』に収録。
- ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ - 1965年のアルバム『This Diamond Ring』に収録。
- スモーキー - 1977年のシングル。イギリスで10位、オーストリアで1位、西ドイツで2位、オーストラリアで7位を記録。
- ラモーンズ - 1978年のアルバム『ロード・トゥ・ルーイン』に収録[12]。
- トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ - 1985年のライブ・アルバム『Pack Up the Plantation: Live!』に収録。スティーヴィー・ニックスがペティとともに歌っている。シングルカットされ、全米37位を記録した。
- ツイッギー - 1989年のシングル「Winter Wonderland」に収録。
脚注
[編集]- ^ a b c 45cat - Jackie DeShannon - Needles And Pins / Did He Call Today, Mama? - Liberty - USA - 55563
- ^ Bono, Sonny (1991). And the Beat Goes On. New York: Pocket Books
- ^ “What The World Needs Now Is Jackie DeShannon [interview transcript]”. Fresh Air. National Public Radio (14 June 2010). 21 February 2017閲覧。 “And I had some I did contribute to that song, but I did not get writing credit at the time, I did not pursue it.”
- ^ Kubernik, Harvey (2009). Canyon of Dreams: The Magic and the Music of Laurel Canyon. Sterling. p. 34. ISBN 978-1402797613 21 February 2017閲覧. "We were at the piano going over musical riffs and finally settled on the one starts off 'Needles and Pins'."
- ^ Joel Whitburn's Top Pop Singles 1955-1990, Record Research, Inc., Menomonee Falls WI, 1991
- ^ “CHUM Hit Parade, week of July 8, 1963”. 2023年11月8日閲覧。
- ^ ピンと釘(針)Needles & Pins-SEARCHERS 初回盤では「針」が「釘」に誤植された。
- ^ a b 45cat - The Searchers - Needles And Pins / Saturday Night Out - Pye - UK - 7N 15594
- ^ Rice, Jo (1982). The Guinness Book of 500 Number One Hits (1st ed.). Enfield, Middlesex: Guinness Superlatives Ltd. p. 76. ISBN 0-85112-250-7
- ^ The Searchers (2021年7月23日). “Tausend Nadelstiche (Needles & Pins in German)”. YouTube. 2023年9月27日閲覧。
- ^ “'No screams for new-look Searchers' - after Tony Jackson left in 1964!”. The Official web site for MikePenderSearchers hit recording stars of the sixties. 2024年7月12日閲覧。
- ^ Sendra, Tim. “Road to Ruin - Ramones - Album”. AllMusic. 2024年7月25日閲覧。
先代 デイヴ・クラーク・ファイヴ 「グラッド・オール・オーバー」 |
全英シングルチャート 1位 (サーチャーズのバージョン) 1964年1月30日 - 2月13日(3週) |
次代 ザ・バチェラーズ 「ダイアン」 |