ハンス=ゲオルク・ブルクハルト

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ハンス=ゲオルク・ブルクハルト(Hans-Georg Burghardt, 1909年2月7日 - 1993年12月14日)は、ドイツ作曲家

ブレスラウ(現在のポーランドヴロツワフ)出身。アビトゥーア取得後、音楽学作曲音楽理論を学んだ。作曲した連作歌曲室内楽曲が、ブレスラウ放送の音楽監督だった作曲家エドムント・ニックに見出され、盛んにラジオで放送された。

やがて彼の作品はピアニストユリアン・フォン・カーロイゲルハルト・プヒェルトらのレパートリーに取り入れられ、シュレジエン地方以外でも知られるようになった。1948年、『シンフォニエッタ』がシュレージエン音楽賞を受賞。1941年よりブレスラウ大学対位法と作曲を教えるようになった。1945年までに室内楽曲(ピアノソナタ、ピアノソナチネ、ハルモニウム曲、オルガン曲、チェロ曲、ヴァイオリン曲、フルートソナタなど)、連作歌曲、管弦楽曲(3つの交響曲など)を作曲した。

第二次世界大戦後ブレスラウはポーランド領となったため、ブルクハルトはハレに逃れたが、その際に多くの楽譜が失われた。1948年ピアノ協奏曲でブランデンブルク音楽賞を受賞。1950年からコトブス音楽学校で教え、1952年からはフリードリヒ・シラー大学イェーナの教壇に立った。1964年にはマルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルクの音楽研究所に配属され、1974年に退職した。

戦後の作品には2つのピアノ協奏曲、2台のピアノのための協奏曲、2台のピアノのためのソナタ、3つのヴァイオリンソナタ、3つのピアノ三重奏曲、連作歌曲などがある。

文献[編集]

  • Nicole Kämpken: Hans Georg Burghardt (1909-1993) - Leben und Werk. Ein Sonderweg in der "modernen" Musik. Studio, Sinzig 2000. ISBN 3-89564-069-7