ネロール
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ネロール | |
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(Z)-3,7-dimethyl-2,6-octadien-1-ol | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 106-25-2 |
PubChem | 643820 |
ChemSpider | 558917 |
UNII | 38G5P53250 |
KEGG | C09871 |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL452683 |
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特性 | |
化学式 | C10H18O |
モル質量 | 154.25 g mol−1 |
外観 | 無色ないし淡黄色の液体 |
密度 | 0.881 g/cm3 |
沸点 |
224-225 °C at 745 mmHg |
危険性 | |
引火点 | 103℃(クリーブランド開放式)[2] |
半数致死量 LD50 | 4.5mg/kg(ラット、経口)[1] |
関連する物質 | |
関連する異性体 | C10H18Oを参照 |
関連物質 | ゲラニオール シトラール シトロネロール |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ネロール (nerol) とは、レモングラスやホップから採れる精油などに含まれるモノテルペンの一種。ネロリ油(橙花油、neroli oil)から単離されたことから「ネロール」と呼ばれる。バラのような甘い香りがする無色の液体で、香料として用いられる。
ネロールはゲラニオールのシス異性体にあたる。脱水するとジペンテンを与える。
用途
[編集]1902年にネロリ油から発見され、天然にはバラ油やプチグレン、シトロネラ、ベルガモット、リナロエ、ラベンダー、イランイラン、ヘリクリサムなどの精油にゲラニオールとともに存在する。市販品はいずれも合成品で、若干のゲラニオールを含有する。β-ピネンからミルセンを経由してゲラニオールを製造する際に、ゲラニオールとネロールは6:4の混合比で生じることから、これを分留することによりネロールが得られる。ゲラニオールよりローズ調が弱く、新鮮な海辺の香りを持つ。ゲラニオールと併用してフローラル系の調合香料に使用されるほか、食品用フレーバーとしてシトラスやベリータイプにブーケ調を与える目的で使用される[1]。日本の消防法では、危険物第4類第三石油類に該当する[2]。
出典
[編集]- ^ a b (合成香料編集委員会 2016, p. 74-75)
- ^ a b “安全データシート ネロール” (PDF). 井上香料製造所 (2016年11月8日). 2021年8月5日閲覧。
参考文献
[編集]- 合成香料編集委員会『合成香料 化学と商品知識(増補新版)』化学工業日報社、2016年。ISBN 978-4-87326-677-0。