ニギス

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ニギス
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
上目 : 棘鰭上目 Actihopterygii
: ニギス目
Argentiniformes
: ニギス科 Argentinidae
: ニギス属 Glossanodon
: ニギス G. semifasciatus
学名
Glossanodon semifasciatus
(Kishinouye, 1904)
和名
ニギス
英名
Deep-sea smelt

ニギス(似鱚、似義須、学名Glossanodon semifasciatus)は、ニギス目ニギス科に属する海水魚。 日本海及び福島県以南の太平洋沿岸に分布する。

形態[編集]

全長20cm。大きな目に突き出した下あごが特徴である。キス(鱚)に似た形状をしていることから、この和名が付けられている。

生態[編集]

水深100-400mほどの砂泥底に住む。

利用[編集]

食用とされ、料理法は塩焼き天ぷらフライ刺身日干しなどがある。「白身魚」の一つ。傷みが早く[1]、刺身や塩焼きは新鮮な物でないと旨くないとされ、首都圏では水揚げ地で既に日干しにした物が良く出回る。太平洋側では三重県尾鷲愛知県三河地方、静岡県では沼津焼津で新鮮な物が手に入る。

日干ししたものや素焼きしたものを販売する際「キス丸干し」「焼きギス」と表示されていることがあるが、キス(鱚)ともギス(義須)とも別種の魚であるので注意が必要である。

地方名[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b 【ご当地 食の旅】メギス(新潟県糸魚川市)天ぷらでふっくら白身/すぐ沖の新鮮さ 各店競う『日本経済新聞』朝刊2021年2月13日別刷りNIKKEIプラス1(9面)