トーク・イズ・チープ
『トーク・イズ・チープ』 | ||||
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キース・リチャーズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1987年 - 1988年 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ヴァージン・レコード | |||
プロデュース | キース・リチャーズ、スティーヴ・ジョーダン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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キース・リチャーズ アルバム 年表 | ||||
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『トーク・イズ・チープ』(Talk Is Cheap)は、ローリング・ストーンズのギタリストであるキース・リチャーズが、1988年に発表した初のソロ・アルバム。
解説
[編集]1980年代後期、当時のローリング・ストーンズは、ミック・ジャガーとリチャーズの確執の激化、ミックのソロ活動の本格化により、活動の停滞を余儀なくされていた。元々リチャーズは自身のソロ活動には消極的であったが、チャック・ベリーのドキュメンタリー映画『ヘイル!ヘイル!ロックンロール』のための仕事をしていた折に、自分のバンドをやってみようと考えたという[10]。そして、『ヘイル!ヘイル!ロックンロール』でも共演したスティーヴ・ジョーダンを共同プロデューサーとして起用する。本作のために結成されたバンドは、メンバーが高いワインばかり飲むという理由で「The X-Pensive Winos」と名付けられた[10]。
本作のためのレコーディング・セッションでは、後にローリング・ストーンズのアルバム『スティール・ホイールズ』(1989年)に収録される「オールモスト・ヒア・ユー・サイ」の初期ヴァージョンも録音されている[10]。また、1987年秋のセッションでは、ストーンズの元メンバーであるミック・テイラーも「ストゥッド・ユー・アップ」でギターを弾いた[10]。
本作では、リチャーズが全曲でリード・ボーカルを担当しており、「メイク・ノー・ミステイク」はリチャーズとサラ・ダッシュのデュエット・ボーカルがフィーチャーされた。リチャーズがソロ名義の作品を発表するのは、1978年のシングル「ラン・ルドルフ・ラン」以来10年ぶりのことであった。本作発表から間もない1988年10月8日には、リチャーズはテレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演し[11]、本作収録曲「テイク・イット・ソー・ハード」「ストラグル」を演奏した[12]。
英米では大ヒットに至らなかったが、音楽評論家のクリス・トゥルーはallmusic.comにおいて「『トーク・イズ・チープ』を聴けば、誰がストーンズの真の音楽的有力者なのか一目瞭然である」と評している[13]。本作からの第1弾シングル「テイク・イット・ソー・ハード」は『ビルボード』誌のメインストリーム・ロック・チャートで3位に達した[7]。
収録曲
[編集]全曲ともキース・リチャーズとスティーヴ・ジョーダンの共作。
- ビッグ・イナフ - "Big Enough" - 3:17
- テイク・イット・ソー・ハード - "Take It So Hard" - 3:15
- ストラグル - "Struggle" - 4:10
- ストゥッド・ユー・アップ - "I Could Have Stood You Up" - 3:12
- メイク・ノー・ミステイク - "Make No Mistake" - 4:52
- ユー・ドント・ムーヴ・ミー - "You Don't Move Me" - 4:48
- ハウ・アイ・ウィッシュ - "How I Wish" - 3:32
- ロックアワイル - "Rockawhile" - 4:38
- ホイップ・イット・アップ - "Whip It Up" - 4:01
- ロックド・アウェイ - "Locked Away" - 5:49
- イット・ミーンズ・ア・ロット - "It Means a Lot" - 5:27
参加ミュージシャン
[編集]- キース・リチャーズ - ボーカル、ギター
- スティーヴ・ジョーダン - ドラムス、パーカッション、バッキング・ボーカル
- ワディ・ワクテル - ギター(on 2. 3. 6. 7. 8. 9. 10. 11.)
- ミック・テイラー - ギター(on 4.)
- バーニー・ウォーレル - オルガン(on 1. 5. 6.)、クラヴィネット(on 5. 8.)
- チャック・リーヴェル - オルガン(on 4.)
- アイヴァン・ネヴィル - ピアノ(on 2. 7. 10.)、キーボード(on 2. 3. 7. 10. 11.)
- ジョニー・ジョンソン - ピアノ(on 4.)
- スタンリー・"バックウィート"・デュラル - アコーディオン(on 6. 8. 10.)
- ブーツィー・コリンズ - ベース(on 1.)
- チャーリー・ドレイトン - ベース(on 2. 3. 5. 6. 7. 9. 10. 11.)、バッキング・ボーカル
- ジョーイ・スパンピナート - ベース(on 4. 8.)
- メイシオ・パーカー - サックス(on 1.)
- ボビー・キーズ - サックス(on 4. 9.)
- メンフィス・ホーンズ - ホーン・セクション(on 5.)
- マイケル・ドウセット - ヴァイオリン(on 10.)
- サラ・ダッシュ - フィーチャード・ボーカル(on 5.)、バッキング・ボーカル(on 1. 8.)
- パティ・シャルファ - バッキング・ボーカル(on 7. 9.)
- サム・バトラー - バッキング・ボーカル(on 8.)
脚注
[編集]- ^ ORICON STYLE
- ^ swedishcharts.com - Keith Richards - Talk Is Cheap
- ^ charts.org.nz - Keith Richards - Talk Is Cheap
- ^ australian-charts.com - Keith Richards - Talk Is Cheap
- ^ Offizielle Deutsche Charts - 2023年4月4日閲覧
- ^ norwegiancharts.com - Keith Richards - Talk Is Cheap
- ^ a b “Keith Richards - Awards”. AllMusic. 2016年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月4日閲覧。
- ^ Keith Richards - Talk Is Cheap - hitparade.ch
- ^ KEITH RICHARDS | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ a b c d 日本盤CD(TOCP-53026)ライナーノーツ(越谷政義、1999年4月)
- ^ "Saturday Night Live" Tom Hanks/Keith Richards (TV episode 1988) - IMDb
- ^ "Saturday Night Live" Tom Hanks/Keith Richards (1988) - Soundtracks(IMDb.com)
- ^ Talk Is Cheap - Keith Richards : Songs, Reviews, Credits, Awards : AllMusic(Album Review by Chris True)