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ザキール・フセイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウスタッド・ザキール・フセイン
Ustad Zakir Hussain
ミュンヘンでのザキール・フセイン(2001年)
基本情報
生誕 (1951-03-09) 1951年3月9日(73歳)
出身地 インドの旗 インド マハーラーシュトラ州ムンバイ
ジャンル ヒンドゥスターニー音楽/インドの伝統音楽フュージョンワールドミュージック
職業 タブラ奏者
担当楽器 タブラ
活動期間 1963年 -
レーベル HMV
共同作業者 シャクティ
リメンバー・シャクティ
タブラ・ビート・サイエンス
公式サイト zakirhussain.com

ウスタッド・ザキール・フセインUstad Zakir Hussainヒンディー語: ज़ाकिर हुसैन、ウルドゥー語: زاکِر حسین‎、1951年3月9日 - )は、インド出身の世界的に有名なタブラ奏者。

北インド伝統音楽ヒンドゥスターニー音楽を基盤としているが、様々な海外ミュージシャンとも共演しており、グレイトフル・デッドミッキー・ハートヴァン・モリソンジョン・マクラフリンらとシャクティを、ビル・ラズウェルタブラ・ビート・サイエンス等を組んでいた。

来歴

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著名なタブラ奏者であるウスタッド・アラー・ラーカの息子として生まれ、幼い頃よりインドの伝統音楽に触れ、学び育った。12歳になる頃には北インドのプロのミュージシャンと競演をするようになる。

父の後を継ぐようにして、シタール奏者のラヴィ・シャンカルのサポートをするようになり、1970年に共にアメリカにてデビューする。ニューヨークに滞在している時、ギタリストのジョン・マクラフリンと出会い、シャクティを結成。1970年代半ばから後半にかけて活動し、活動停止するが、後年、1997年に再結成し、リメンバー・シャクティの名義でワールド・ツアーを行い、2005年に来日公演を実現している。

1999年にはビル・ラズウェルとのユニット、タブラ・ビート・サイエンスを組んでいる。2008年には南インドのカルナタカ音楽等の汎インドのパーカッショニストらによる「マスターズ・オブ・パーカッション」との来日公演も行った。2022年京都賞思想・芸術部門受賞。

ディスコグラフィ

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リーダー・アルバム

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  • Evening Ragas (1970年) ※with ヴァサン・ライ
  • Shanti (1971年)
  • 『メイキング・ミュージック』 - Making Music (1987年) ※with ヤン・ガルバレクジョン・マクラフリン、ハリプラサード・チョウラシア
  • Zakir Hussain and the Rhythm Experience (1987年)
  • Tabla Duet (1988年) ※with アラー・ラーカ
  • 『北インドの古典音楽(2)』 - Venu (1989年) ※with ハリプラサード・チョウラシア
  • Maestro's Choice Series One (1991年) ※with アラー・ラーカ
  • When Words Disappear (1991年) ※with デイヴィッド・トラゾフ
  • 『インド〜ラーガ・プルヤ・カルヤン』 - India: Raga Purya Kalyan (1991年) ※with シヴ・クマール・シャルマ
  • Flights of Improvisation (1992年) ※with G. S. Sachdev
  • Sangeet Sartaj (1992年)
  • The One and Only (1992年) ※with アドナン・サミー
  • Music of the Deserts (1993年)
  • Magical Moments of Rhythm (1993年)
  • Jog And Rageshri (1994年) ※with Pandit V. G. Jog
  • Ustad Amjad Ali Khan & Zakir Hussain (1994年) ※with ウスタッド・アムジャッド・アリ・カーン
  • Golden Krithis Colours (1994年) ※with クンナックディ・ヴァイディヤナタン
  • Kirwani: Essence Of A Raag (1995年) ※with クリシュナ・バッド
  • Essence of Rhythm (1998年)
  • Maestro's Choice - Series Two (1995年) ※with スルタン・カーン
  • World Network Series, Vol. 1: India- Raga Purya Kalyan (1995年) ※with シヴ・クマール・シャルマ
  • 『スペース・ザ・エレメンツ』 - The Elements - Space (1996年)
  • Fire Dance (1998年) ※with パット・マルティーノ、ピーター・ブロック、ウスタッド・ハビブ・カーン、イリヤ・レイズマン
  • 『インド古典パーカッション〜超絶のリズム』 - Super Percussion Of India (1999年)
  • Golden Strings of the Sarode (2001年) ※with アーシシ・カーン
  • Selects (2002年)
  • Energy (2003年)
  • Punjabi Dhamar (2004年)
  • Raag Chandrakauns (2004年) ※with ハリプラサード・チョウラシア
  • Global Drum Project (2007年、Shout Factory) ※with ミッキー・ハート、シキル・アデポジュ、ジオバーニ・イダルゴ
  • 『インド古典パーカッション』 - Super Percussion Of India : Ud, Zakir Hussain (2008年)
  • The Melody Of Rhythm (Triple Concerto & Music For Trio) (2009年) ※with ベラ・フレックエドガー・メイヤー
  • Good Hope (2019年) ※with デイヴ・ホランドクリス・ポッター
  • 『イズ・ザット・ソー?』 - Is That So? (2020年) ※with ジョン・マクラフリン、シャンカル・マハーデーヴァン

シャクティ

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  • 『ライブ・シャクティ』 - Shakti (1976年、Columbia)
  • 『ハンドフル・オブ・ビューティー』 - A Handful of Beauty (1976年、Columbia)
  • 『ナチュラル・エレメンツ』 - Natural Elements (1977年、Columbia)

リメンバー・シャクティ

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  • 『リメンバー・シャクティ』 - Remember Shakti (1999年、Verve)
  • 『ザ・ビリーヴァー』 - The Believer (2000年、Verve)
  • 『サタデー・ナイト・イン・ボンベイ』 - Saturday Night in Bombay (2001年、Verve)
  • Live at 38th Montreux Jazz Festival (2004年)
  • Live at Miles Davis Hall (2004年) ※1999年録音

タブラ・ビート・サイエンス

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  • 『ターラの子宮』 - Tala Matrix (2000年、Axiom)
  • Live in San Francisco at Stern Grove (2002年、Axiom)

参加アルバム

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  • ミッキー・ハート : Rolling Thunder (1972年)
  • ジョン・ハンディ with アリー・アクバル・カーン : Karuna Supreme (1976年、MPS)
  • ジョン・ハンディ : Hard Work (1976年ABC/Impulse)
  • ディガ・リズム・バンド : 『ディガ』 - Diga (1976年)
  • シャンカール : 『幻想悦楽園〜ジョン・マクラフリンに捧ぐ〜』 - Who's to Know (1980年)
  • シャンカール : 『ソング・フォー・エヴリワン』 - Song for Everyone (1985年)
  • ミッキー・ハート : At the Edge (1990年)
  • ミッキー・ハート : Planet Drum (1991年)
  • シャンカール : 『M.R.C.S.』 - M.R.C.S. (1991年)
  • シヴ・クマール・シャルマ : 『インド音楽の巨匠-2』 - Rag Madhuvanti / Rag Misra Tilang (1993年)
  • ラヴィ・シャンカル : Concert for Peace (1993年)
  • シャンカール : Raga Aberi (1995年)
  • ミッキー・ハート : Mickey Hart's Mystery Box (1996年)
  • ジョージ・ブルックス : Night Spinner (1998年、Moment Records)
  • ミッキー・ハート : Supralingua (1998年)
  • ファラオ・サンダース : 『セイヴ・アワ・チルドレン』 - Save Our Children (1999年)
  • ミッキー・ハート : Spirit into Sound (1999年)
  • ウスタード・モハンマド・オマール : Virtuoso from Afghanistan (2002年)
  • ジョージ・ブルックス : Summit (2002年、Earth Brothers Music BMI)
  • ミッキー・ハート : The Best of Mickey Hart: Over the Edge and Back (2002年)
  • チャールス・ロイド : Sangam (2006年)
  • V.セルヴァガネーシュ : Soukha (2006年、Naive)
  • ミッキー・ハート・バンド : Mysterium Tremendum (2012年)

外部リンク

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