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ゲンコツ (機関車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ゲンコツ」の形状が採用された機関車
前:CC40100形電気機関車
奥:CC72000形ディーゼル機関車
2009年撮影)

ゲンコツは、フランスを中心に世界各国に導入された機関車電気機関車ディーゼル機関車)のうち、横から見て「Σ(シグマ)」形の先頭形状を有する車両の日本における名称。フランスでは「壊れた鼻」と言う意味を持つ「ネ・カッセ(Nez Cassés)」と呼ばれる[1][2][3][4]

概要

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1964年に導入された交直流電気機関車のCC40100形を皮切りに、以降のフランス国鉄における機関車の標準型として採用された形状。短距離走者のスタート姿勢をモチーフにした独特の前面形状はフランス国鉄の電気機関車の設計に携わっていたインダストリアルデザイナーポール・アルザン英語版(Paul Arzens)が設計したもので、前面窓の部分が車体側に傾斜した構造は窓ガラスへの日光の反射を防ぎ運転士の視界を向上させる事を目的としている[5][6][3][7]

この形態を持つ機関車はフランス国鉄のみならず、かつてフランスが宗主国であったモロッコ鉄道を始め世界各国へ導入され、フランス国鉄への導入が終了した1980年代以降も同国やオランダへ向けての製造が行われた[1][8]

フランス国内の導入事例

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電気機関車

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ディーゼル機関車

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ギャラリー

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フランス国外の導入事例

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電気機関車

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ディーゼル機関車

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関連項目

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  • 北総開発鉄道7000形電車 - 前面窓部分を内側に傾斜させた前面形状を有し、「ゲンコツ電車」と呼ばれた日本の電車[18]
  • VR Dr13形 フランスのアルストム技術を使用し、同様の設計を持つフィンランドのディーゼル機関車. "my summer car" コンピュータゲームに登場する, カラーリングは1990年代に対応しています.[19]
  • 460形チェコスロバキアの電車 前面部分にも同様のベベルがあります.
  • 2TE10形 それ以降のバージョン そして2TE116形 ウクライナ・ソ連製のディーゼル機関車にはこのような面取りされたフロントガラスがある。2TE116形 家族の一TE109員, でも残りは違うデザインです. 上記のものはすべてヨーロッパのさまざまな国で広く普及していますが、最も頻繁に修理されるのはラトビアのダウガフピルス市です。 これらのディーゼル機関車は、1970 年代から 2015 年まで製造されましたが、ウクライナ東部での戦闘で工場が破壊されました。戦闘は 2022 年にも広範な軍事作戦の一環として継続されています。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d Les <<Nez Cassés>> Néerlandais Sur le Déclin”. RailPassion (2019年12月31日). 2021年9月26日閲覧。
  2. ^ a b フランス国鉄BB15000形電気機関車”. ヌマジ交通ミュージアム. 2021年9月26日閲覧。
  3. ^ a b フリーランスプロダクツ (2019-8-1). “鉄道デザインの100年”. 鉄道ファン 59 (8): 38. 
  4. ^ 電気機関車EX vol.2. イカロス出版. (2017-2-25). ISBN 9784802202893. 
  5. ^ a b c Watch out! You might end up with a "broken nose"”. Fieischmann (2021年3月29日). 2021年9月26日閲覧。
  6. ^ a b c d e 寺戸浩一 (1970-3-1). “新しいフランスの電気機関車とディーゼル機関車”. 鉄道ファン 10 (3): 102-104. 
  7. ^ “Automobilia”. Toutes les voitures françaises 1940 - 46 (les années sans salon) (Histoire & collections) Nr. 26: 52. (2003). 
  8. ^ a b c PACIFIC CONSULTANTS CO., LTD.; HITACHI, LTD.; TOSHIBA CORPORATION (2012年11月). STUDY ON THE EXPANSION OF RAIL TRANSPORT CAPACITY FOR ROCK PHOSPHATE, THE KINGDOM OF MOROCCO (PDF) (Report). 2021年9月26日閲覧
  9. ^ 沢野周一 (1964-4-1). “フランス国鉄(S.N.C.F.)の新らしい4電流機関車”. 鉄道ファン 4 (9): 47. 
  10. ^ Unveiling the Future of Amtrak Motive Power”. Amtrak (2014年2月7日). 2021年9月26日閲覧。
  11. ^ Denis Redoutey (2016-12-12). Le materiel moteur SNCF en 2016. La Vie du Rail. ISBN 978-2370620408 
  12. ^ “私のビジネス回顧録 モロッコ国鉄(ONCF)向け電気機関車×42両座談会 [第3回(最終)”]. 鉄道車両輸出組合報 (日本鉄道車両輸出組合): 32. (2011-2). https://www.jorsa.or.jp/en/activities/publicity/pdf/latestMemberMagazine.pdf 2021年10月3日閲覧。. 
  13. ^ a b Série: 2600-2620”. Combinos de Portugal. 2021年9月26日閲覧。
  14. ^ Luka Gradišnik. “SŽ 363 - Brižita”. Tinetova stran o železnici. 2021年9月26日閲覧。
  15. ^ 전기기관차”. 철도산업정보센터. 2021年9月26日閲覧。
  16. ^ simplismentefepasaの投稿(762505627161862) - Facebook
  17. ^ Série: 1930 (1931-1947)”. Comboios de Portugal. 2014年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月26日閲覧。
  18. ^ 北総開発鉄道7000形”. 鉄道ホビダス (2008年3月18日). 2021年9月26日閲覧。
  19. ^ https://my-summer-car.fandom.com/wiki/Train