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カンレノ酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カンレノ酸カリウム
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
Drugs.com 国別販売名(英語)
International Drug Names
薬物動態データ
代謝Hepatic
排泄Renal and fecal
識別
CAS番号
2181-04-6 ×
ATCコード C03DA02 (WHO)
PubChem CID: 656614
DrugBank DB09015 ×
ChemSpider 570975 チェック
UNII M671F9NLEA ×
ChEMBL CHEMBL1371200 ×
別名 SC-14266
化学的データ
化学式C22H29KO4
分子量396.5616 g/mol
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カンレノ酸(カンレノさん、Canrenoic Acid)は、一般的にはカンレノ酸カリウム(Potassium Canrenoate)として使用されている抗アルドステロン薬である。商品名ソルダクトン。かつてファルマシア社が製造・販売していたが、現在はファイザー社から販売されている。

プロドラッグであり、投与された後、体内で環化して薬効を示すカンレノンとなる。カンレノンは他の抗アルドステロン受容体拮抗薬と同様に作用し、カリウム保持性利尿薬に分類される。

効能・効果

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  • 原発性アルドステロン症
  • 心性浮腫(鬱血性心不全)、肝性浮腫
  • 開心術および開腹術時における水分・電解質代謝異常

禁忌

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下記の患者には禁忌である[1]

  • 無尿の患者、腎不全の患者、腎機能の進行性悪化状態の患者
  • 高カリウム血症の患者
  • アジソン病の患者
  • エプレレノンまたはタクロリムスを投与中の患者
  • てんかん等の痙攣けいれん性素因のある患者
  • 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

副作用

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重大な副作用としては、ショックのほか、高カリウム血症低ナトリウム血症高ナトリウム血症低クロール血症高クロール血症等の、時に不整脈を伴う電解質異常が知られている[1]

副作用は10.5%に発生する。0.1〜5%未満の患者に発生するものは、

  • 白血球増加、貧血、
  • BUN上昇、血清クレアチニン値上昇、
  • AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇、
  • 嘔気、嘔吐、下痢、頭痛、
  • 女性化乳房、
  • 発熱

である。また頻度不明の副作用として、男性で性欲減退、女性で多毛、声の低音化、月経異常、乳房痛等の内分泌異常が知られている。

関連

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出典

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