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アリシア・バウムガードナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アリシア・バウムガードナー
基本情報
通称 The Bomb
身長 168cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 (1994-05-24) 1994年5月24日(30歳)
出身地 オハイオ州フリーモント
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 17
勝ち 15
KO勝ち 7
敗け 1
無効試合 1
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アリシア・バウムガードナー(Alycia Baumgardner、1994年5月24日 - )は、アメリカ合衆国の女子プロボクサーオハイオ州フリーモント出身。スーパーバッド・ボクシング・ジム所属。現WBAWBCIBFWBO女子世界スーパーフェザー級統一王者。

父はアフリカ系アメリカ人であり、母はドイツ・日本・韓国の血を引いている[1]

来歴

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2017年5月4日、プロデビュー。4戦連続で1回TKO勝利。

2018年2月10日、Nydia FelicianoとのWBC女子インターナショナル王座決定戦に挑み、判定でプロ初タイトル獲得。

ノンタイトル1戦を挟んだ後、クリスティーナ・リナルダトゥに判定でプロ初黒星を喫しインターナショナル王座陥落。

その後は再起して4連勝。

2021年12月、マッチルーム・ボクシングと契約[2][3]

12月14日、テリー・ハーパーが持つWBC・IBO王座に挑戦し、4回KOで王座奪取成功[4]

2022年4月16日、マンチェスター・アリーナにてエディス・マティセ相手にWBC・IBO王座の防衛戦を行い[5][6]、3-0(100–90×3)の判定で初防衛に成功[7]

9月10日、イギリス・ロンドンのO2アリーナにてWBO・IBF王者ミカエラ・メイヤーとの王座統一戦に挑む予定[8]だったが、エリザベス女王崩御のため延期となり、10月15日に行われる[9]。試合は2-1(96-95×2、93-97)の判定でメイヤーに初黒星をつけるとともに王座統一を果たした[10]

4団体統一

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2023年2月4日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン・シアターにてWBC・IBO・WBO・IBFの防衛戦と崔賢美の負傷により休養王者となったためセットされたWBA王座決定戦を兼ねて、元WBC暫定王者のエレム・メクハルド英語版と対戦し、3回に2度のダウンを奪い3-0判定で勝利、5団体王座統一を果たした[11]

2023年7月15日、ミシガン州デトロイトメソニック・テンプル英語版にて5団体統一王座防衛戦としてクリスティーナ・リナルダドゥと5年ぶりの再戦を果たし[12]、10回3-0(99-91、98-92×2)の判定勝ちを収め5年前に敗北したリベンジを果たすと同時に5団体王座の防衛に成功した。

2023年8月16日、リナルダドゥ戦前の7月12日にバウムガードナーのプロモーターであるマッチルーム・ボクシングがこの試合のために契約したドラッグ・フリー・スポーツ社が行った薬物検査で、バウムガードナーが禁止薬物であるメステロロンとメテノロンアセタートの代謝物に陽性反応を示し、その検査結果が8月10日に関係各所に通知されていたことが報じられた[13][14][15][16]

2024年1月15日、WBCは調査を行った上でバウムガードナーが禁止薬物を意図的に摂取したという証明がなされなかったと決定を下し、検査から1年間(2024年7月12日まで)の保護観察処分と規定のドーピング検査の受検を科する一方、WBC王座については保持を認めると発表した[17]。一方、ボクシング・コミッション協会はバウムガードナーに対して一時的な出場停止処分を科している[18]

2024年9月27日、4団体女子世界スーパーフェザー級タイトルマッチかつ出場停止処分明けの復帰戦としてWBA・WBC女子世界同級1位ならびに元WBC・IBF女子世界ライト級王者のデルフィーヌ・ペルスーンと対戦するも、4回終盤に偶然のバッティングでペルスーンが右眉を切り裂き大量出血を起こし、ドクターストップで無効試合となった[19]。当初はドーピングの影響でWBC女子世界同級王座のみを賭ける予定だったが、試合から3日前の同年9月24日にWBAがタイトルマッチを承認、その後IBFとWBOも後を追う形で承認したため4団体タイトルマッチとして行われることとなった。

戦績

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  • プロボクシング:17戦 15勝 (7KO) 1敗 1無効試合
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2017年3月4日 1R 2:38 KO ブリタイン・ハート アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2017年3月26日 1R 1:03 TKO ウェンディ・トニー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
3 2017年6月30日 1R TKO ラシャンダ・タブロン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
4 2017年8月25日 1R 0:36 TKO ブリットニー・アルティス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
5 2018年2月10日 8R 判定3-0 ニディア・フェリシアーノ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBCインターナショナル女子スーパーフェザー級王座決定戦
6 2018年4月27日 6R 判定2-1 カースティ・シモンズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
7 2018年7月28日 8R 判定1-2 クリスティーナ・リナルダトゥ ギリシャの旗 ギリシャ WBCインターナショナル陥落
8 2019年5月10日 1R 1:08 TKO ガブリエラ・メゼイ  ハンガリー
9 2019年11月2日 6R 判定3-0 アンネトテ・パベーヨ メキシコの旗 メキシコ
10 2019年12月14日 1R 1:46 TKO クリスティーナ・デル・バージェ・パチェコ アルゼンチンの旗 アルゼンチン
11 2021年8月14日 8R 判定3-0 バネッサ・ブラッドフォード カナダの旗 カナダ
12 2021年11月13日 4R 0:23 TKO テリー・ハーパー イギリスの旗 イギリス WBC女子世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
WBC・IBO獲得
13 2022年4月16日 10R 判定3-0 エディス・マティセ アルゼンチンの旗 アルゼンチン WBC防衛1
14 2022年10月15日 10R 判定2-1 ミカエラ・メイヤー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC・IBF・WBO女子世界スーパーフェザー級王座統一戦
WBC防衛2
IBF・WBO・リングマガジン王座獲得
15 2023年2月4日 10R 判定3-0 エレム・メクハルド フランスの旗 フランス WBA女子世界スーパーフェザー級王座決定戦
WBC防衛3・IBF防衛1・WBO防衛1
16 2023年7月15日 10R 判定3-0 クリスティーナ・リナルタドゥ ギリシャの旗 ギリシャ WBA防衛1・WBC防衛4・IBF防衛2・WBO防衛2
17 2024年9月27日 - 4R 1:15 NC デルフィーヌ・ペルスーン ベルギーの旗 ベルギー WBA・WBC・IBF・WBO女子世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
テンプレート

獲得タイトル

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プロ
  • WBC女子インターナショナルスーパーフェザー級王座
  • WBC女子世界スーパーフェザー級王座(防衛4)
  • IBO女子世界スーパーフェザー級王座(防衛4)
  • WBO女子世界スーパーフェザー級王座(防衛2)
  • IBF女子世界スーパーフェザー級王座(防衛2)
  • リングマガジン女子世界スーパーフェザー級王座
  • WBA女子世界スーパーフェザー級王座(防衛1)

脚注

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  1. ^ Alycia Baumgardner” (英語). Kings Boxing (2019年11月22日). 14 October 2022閲覧。
  2. ^ Alycia Baumgardner signs multi-fight deal with Matchroom Boxing, eyes undisputed status at 130”. The Ring (30 December 2021). 2021年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ31 December 2021閲覧。
  3. ^ Alycia Baumgardner signs promotional deal with Matchroom”. WBC Boxing. World Boxing Council (5 January 2022). 2022年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ14 January 2022閲覧。
  4. ^ The WBC presents The Best of 2021”. WBC Boxing. World Boxing Council (14 December 2021). 2021年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ14 January 2022閲覧。
  5. ^ Rothstein, Michael (2022年4月9日). “Baumgardner-Matthysse set for 130-lb. title bout” (英語). ESPN. 2022年4月17日閲覧。
  6. ^ 👑👑 @alyciabaumgardner defends her WBC & IBO World Super-Featherweight Titles vs Edith Soledad Matthysse next Saturday in Manchester! #BennVanHeerden #BaumgardnerMatthysse”. Matchroom Boxing on Instagram. 2022年4月17日閲覧。
  7. ^ Lewis, Ron (April 16, 2022). “Alycia Baumgardner Dominates Edith Soledad Matthysse To Retain WBC, IBO Titles”. Boxing Scene. April 17, 2022閲覧。
  8. ^ “MIKAELA MAYER: ALYCIA BAUMGARDNER IS ONE-DIMENSIONAL, I’M GOING TO EXPOSE HER”. THE RING. (2022年7月29日). https://www.ringtv.com/642282-mikaela-mayer-alycia-baumgardner-is-one-dimensional-im-going-to-expose-her/ 2022年7月30日閲覧。 
  9. ^ “ロンドンの女子Wビッグマッチ ミドル級4冠統一戦&S・フェザー級3冠戦あすゴング”. BOXING NEWS. (2022年10月15日). https://boxingnews.jp/news/94059/ 
  10. ^ “メイヤーまさかの王座陥落 バウムガードナーが2-1勝ち S・フェザー級女子3団体統一戦”. BOXING NEWS. (2022年10月16日). https://boxingnews.jp/news/94083/ 
  11. ^ “Elhem Mekhaled battue par Alycia Baumgardner pour le titre mondial des super-plume” (フランス語). レキップ. (2023年2月5日). https://www.lequipe.fr/Boxe/Actualites/Elhem-mekhaled-battue-en-championnat-du-monde-des-super-plume-par-alycia-baumgardner/1379030 
  12. ^ “女子S・フェザー級4団体王者バームガードナー防衛戦 東京金メダルのクルスが長谷川穂積と対戦のブルゴスと初陣”. BOXING NEWS(ボクシング・ニュース). (2023年7月15日). https://boxingnews.jp/news/100751/ 
  13. ^ Undisputed champion Baumgardner tests positive for steroid”. DAN RAFAEL (2023年8月16日). 2023年9月17日閲覧。
  14. ^ “海外ボクシング世界王者に禁止ステロイド陽性反応と米報道 本人は否定「聞いたこともない」”. THE ANSWER. (2023年8月17日). https://the-ans.jp/news/346350/ 
  15. ^ Alycia Baumgardner’s Undisputed Reign in Jeopardy After Positive Drug Test”. Boxing Scene.com (2023年8月16日). 2023年9月17日閲覧。
  16. ^ Rothstein, Michael (16 August 2023). “Champ Baumgardner tested positive before fight” (英語). ESPN.com. https://www.espn.com/boxing/story/_/id/38204335/boxer-alycia-baumgardner-tested-positive-july-fight 17 August 2023閲覧。 
  17. ^ “Alycia Baumgardner found not guilty of ‘intentionally’ taking banned substance”. INDEPENDENT. (2024年1月16日). https://www.independent.co.uk/sport/boxing/alycia-baumgardner-drug-test-result-ban-cleared-b2479388.html 2024年1月21日閲覧。 
  18. ^ “WBC Rules On Alycia Baumgardner Drug Testing Case, Places Her On Probation For One Year”. BOXING SCENE. (2024年1月15日). https://www.boxingscene.com/wbc-rules-on-alycia-baumgardner-drug-testing-case-places-her-on-probation-one-year--180736 2024年3月5日閲覧。 
  19. ^ Clash of heads steals thunder from returning Alycia Baumgardner”. Boxing Scene.com (2024年9月27日). 2024年10月15日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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前王者
テリー・ハーパー
第7代WBC女子世界スーパーフェザー級王者

2021年11月13日 - 現在

次王者
N/A
前王者
テリー・ハーパー
第3代IBO女子世界スーパーフェザー級王者

2021年11月13日 - 現在

次王者
N/A
前王者
ミカエラ・メイヤー
第4代WBO女子世界スーパーフェザー級王者

2022年10月15日 - 現在

次王者
N/A
前王者
ミカエラ・メイヤー
第8代IBF女子世界スーパーフェザー級王者

2022年10月15日 - 現在

次王者
N/A
空位
前タイトル保持者
崔賢美
第3代WBA女子世界スーパーフェザー級王者

2023年2月4日 - 現在

次王者
N/A