アトラスオオカブト
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アトラスオオカブト | |||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Chalcosoma atlas (Linnaeus, 1758) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
アトラスオオカブト | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Atlas beetle | |||||||||||||||||||||||||||
亜種 | |||||||||||||||||||||||||||
本文参照 |
アトラスオオカブトは、コウチュウ目コガネムシ科カブトムシ族アトラスオオカブト属に属するカブトムシの1種。フィリピン・インドネシアなど東南アジアの低地に分布する。コーカサスオオカブトに類似しているが、やや小型で胸角が細く、頭角の突起がない(ただし頭角の先端がやや膨らみ、槍状になっている)。名前は、ギリシア神話に登場する世界を支える巨人アトラスが由来で、アトラス山脈に生息しているわけではない(アトラス山脈もアトラスオオカブトと同じく巨人アトラスに由来する名前である)。
個体数が多いことから、外国産カブトムシでありながら極めて安価で流通しており(小型のものは国産カブトムシより数百円高い程度)、オオヒラタクワガタと並んで毎年大量に輸入されている。夏場は一般のペットショップ(主に熱帯魚等を扱う)やホームセンターでも普通に売られていることが多く、外国産昆虫の中では最も身近な存在であると言える。
気性は雄も雌もかなり荒く、攻撃的で雄はよく戦う。幼虫も指を近づけると噛み付くこともあるほど。
種間変異が著しく、雄の小型個体では角が殆どなく(短角型)、亜種の判別も困難となる。また、そのような小型個体しか見られない亜種もある。
原産地である東南アジアではアトラスオオカブトの幼虫に寄生する寄生バチとして、ツチバチの一種 Megascolia procer が知られている[1]。
亜種
[編集]Nagai (2004) によれば、7亜種に分類されている。
和名 | 雄の体長 | 体形 | 頭角の突起 | 胸角の湾曲 |
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アトラスオオカブト | 50 - 100mm | 幅広い | なし | 強い |
フィリピンアトラス | 50 - 110mm | 普通 | あり | 強い |
ネシアアトラス | 40 - 100mm | 長細く直線的 | ややあり | かなり弱い |
インドアトラス | 50 - 90mm | 胸部が幅広い | なし | 弱い |
ペレンアトラス | 50mm前後 | 不明 | 不明 | 不明 |
ブトンアトラス | 50mm前後 | 不明 | 不明 | 不明 |
シムルエアトラス | 50 - 70mm | 長細い | 不明 | 不明 |
- アトラスオオカブト ssp. atlas
- フィリピンアトラス ssp. hesperus
- ネシアアトラス ssp. keyboh
- ペレンアトラス ssp. shintae
- ペレン島に生息する。
- 学名のShitaeは記載者永井信二の長女のインドネシア名から。
- ブトンアトラス ssp. butonensis
- ブトン島に生息する。
- 短角型2頭のタイプ標本のみが確認されている。前翅には皺が寄っている。
- シムルエアトラス ssp. simeuluensis
- シメウルーエ島に生息する。タイプ標本の、体長は中程ではあるが角の発達していない雄5頭と、中型の雌1頭のみが確認されている。前脚の脛節が発達している。
脚注
[編集]- ^ Piek, Tom (22 October 2013). Venoms of the Hymenoptera: Biochemical, Pharmacological and Behavioural Aspects. Elsevier. p. 173. ISBN 978-1-4832-6370-0
参考文献
[編集]- BE-KUWA No.13 2004年冬号 2004年12月24日発行 有限会社むし社