REQUIEM AND SILENCE
『REQUIEM AND SILENCE』 | ||||
---|---|---|---|---|
鬼束ちひろ の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2000年-2020年 | |||
ジャンル | J-POP、ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクターエンタテインメント | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
鬼束ちひろ アルバム 年表 | ||||
| ||||
『REQUIEM AND SILENCE』収録のシングル | ||||
|
『REQUIEM AND SILENCE』(レクイエム・アンド・サイレンス)は、日本の歌手鬼束ちひろの5作目のベスト・アルバム。
解説
ベスト・アルバムとしては2013年発売の『GOOD BYE TRAIN 〜ALL TIME BEST 2000-2013』より約6年半ぶりとなる。
鬼束のデビュー20周年を記念して発売される、自身初のオールタイム・ベスト。完全生産限定盤(プレミアム・コレクターズ・エディション)、初回限定盤、通常盤の3形態で発売され、それぞれ封入されるCD枚数、収録曲、ジャケットが異なる。「End of the world」は配信限定シングルでのミックスではなく、新たにボーカルをレコーディングし直されたものが収録される[6]。「書きかけの手紙」は本作のために書き下ろされた新曲となっている[6]。
パッケージ
通常盤を除く2形態通してそれぞれのディスクにはタイトルが割り当てられており、完全生産限定盤・初回限定盤のHALLELUJAHとUNIVERSEは、同一の収録曲である(完全生産限定盤はSHM-CD、初回限定盤はCD-DA)。
完全生産限定盤には上記2枚の他に鬼束自身がシングル・アルバムから選考した楽曲が収録された裏ベストのENCORE[6]、もう1枚はこれまで発表された楽曲のInstrumental集となっており、今回初CD化されるInstrumentalも5曲収録されたTESTIMONYを同梱[6]。4枚ともに高音質SHM-CD仕様となっている。この盤のみとなるLPレコードサイズの豪華BOXパッケージには撮り下ろされた写真や、初代プロデューサー羽毛田丈史との対談等が収録されたスペシャルブックレットが封入される。
初回限定盤は、20年間に発表した全シングル表題曲の29曲を収録したHALLELUJAHとUNIVERSEから構成されるCD2枚組。完全生産限定盤で記したENCORE、TESTIMONYの2枚の特典ディスクは含まれていない。
通常盤は、鬼束自身が全シングル表題曲の29曲から厳選した14曲の楽曲をCD1枚に収録。
製作背景
本作は鬼束のデビュー20周年を記念して発売されたベスト・アルバムとなり、鬼束は本作に関して「歌手としてデビューさせていただいて、今年20周年を迎えられた事に関しては、その全てが走馬灯のように感じることが多かったし、自分としては100年ほど時間を掛けてようやくここに至れりって言う気がしますね。普段、自分の曲を聴き返す事はないんですが、ふと振り返ると「自分の子供がたくさんいたんだな」と言えますし、ひとつ確実なのはずっと感覚で曲を作ってきていたという事で、色や温度、匂いとか情景を足掛かりに五感全てをフル活用しながら、書いてきた感じですね。タイトルに関しては、普段、アレンジと曲名、アルバム名の最終的な判断は基本、ディレクターの方に任せる形を取っていました。私はあくまでも、作詞、作曲、歌をやらせていただいていただけで。けど、このアルバムに関しては、私で決めさせて頂いたんですよ。私は、音楽で人は救えない、って思ってるんです。明日を生きられるか、生活していけるか、って人にはそれを聴く余裕すらないと思うんですよね。ただ、報われない救われない気持ちを癒して浄化する手助けなら出来るんじゃないだろうかとは思います。以前、私の歌を聴くと別れた相手の事を思い出しますって、言われたことがあって。そんな叶うことのなかった思いに寄り添い、祈りを捧げる、ってことを言葉にするなら、『鎮魂歌=REQUIEM』って事になるのかな。ただ、現時点で辿り着いたのが、その言葉であると言う状態なので、また時間が経てば、かわっていけもしれないんですが。『SILENCE』は個人的に響きが良くて、好きな言葉だったし、歌詞にもよく使う言葉だったから、採用させて貰った次第ですね。」と語っている[7]。
楽曲解説
- 書きかけの手紙
- 本作にて初収録となる新曲であり、鬼束曰く、「普段は抽象的歌詞が大半を占めるけど、この曲はそれらと違ってとてもストレートな歌詞が特徴でして、私自身の事を初めて形とした曲ですね」とのこと。さらに鬼束は「ベスト・アルバムに新曲を入れるんだったら、出来る限りストレートかつ赤裸々な曲が良いなと思って、それなら、この曲を除いて他にない、って思いました。サビのフレーズに『まともじゃなくても、それでいい』と言う感じの歌詞を入れたんですが、これは実際に友人から言われた言葉を入れてあるんです。私は昔から、ずっと『普通になれなかった、なり損ねた』と感じていて、その事がコンプレックスになって怖く思いながら、生きていたんです。時には泣いたりもしました。けど、その友人から『そのままでいい、まともになる必要なんかないよ。』って言って貰えて、それが歌手としてデビューして20年で一番嬉しく思えた言葉なんです。この曲を編曲した坂本さんの手腕は素晴らしいものでした。プロとしての技量の高さはもちろん、坂本さんの優しさや几帳面な人柄が音にしっかりと現れているんですよ。もし、普通だったとしたら、歌を書くなんて事はなかったですね。けど、私と同じく『自分はどこか人と違う』って思いを抱えて生きてる人は多いと思うんですよね。そう言った人達を少しでも救える手助けになればと言う気持ちは年々強くなっていく所ですね。」と語っている[7]。
収録曲
Disc.1 〜HALLELUJAH (完全生産限定盤・初回限定盤)
- シャイン
- 1stシングル
- 月光
- 2ndシングル
- Cage
- 3rdシングル
- 眩暈
- 4thシングル
- edge
- 4thシングル
- infection
- 5thシングル
- LITTLE BEAT RIFLE
- 5thシングル
- 流星群
- 6thシングル
- Sign
- 7thシングル
- Beautiful Fighter
- 8thシングル
- いい日旅立ち・西へ
- 9thシングル
- 私とワルツを
- 10thシングル
- 育つ雑草
- 11thシングル
- everyhome
- 12thシングル
- 僕等 バラ色の日々
- 13thシングル
Disc.2 〜UNIVERSE (完全生産限定盤・初回限定盤)
- 蛍
- 14thシングル
- X
- 15thシングル
- ラストメロディー
- 15thシングル
- 帰り路をなくして
- 16thシングル
- 陽炎
- 17thシングル
- 青い鳥
- 18thシングル
- 悪戯道化師
- 19thシングル
- This Silence Is Mine
- 20thシングル
- 祈りが言葉に変わる頃
- 1作目の配信限定シングル
- アルバム初収録
- good bye my love
- 21stシングル
- ヒナギク
- 22ndシングル
- アルバム初収録
- Twilight Dreams
- 22ndシングルのカップリング
- アルバム初収録
- End of the world
- 2作目の配信限定シングル
- アルバム初収録
- 書きかけの手紙
- 編曲:坂本昌之
- 新曲
- 後に3作目の配信限定シングルとして、シングル・カットされた。
Disc.3 〜ENCORE (完全限定生産盤)
- call
- 1stアルバム『インソムニア』収録曲
- 漂流の羽根
- 3rdアルバム『Sugar High』収録曲
- MAGICAL WORLD
- ストーリーテラー
- 5thアルバム『DOROTHY』収録曲
- 夏の罪
- 21stシングル「good bye my love」のカップリング
- ダイニングチキン
- 7thシングル「Sign」のカップリング
- Tiger in my Love
- 3rdアルバム『Sugar High』収録曲
- CROW
- 2ndアルバム『This Armor』収録曲
- 弦葬曲
- 7thアルバム『シンドローム』収録曲
- あなたとSciencE
- 20thシングル
- EVER AFTER
- 6thアルバム『剣と楓』収録曲
- HIDE AND SCREAM
- 14thシングル「蛍」のカップリング
- 僕を忘れないで
- 6thアルバム『剣と楓』収録曲
- 火の鳥
- 7thアルバム『シンドローム』収録曲
- VENUS
- 5thアルバム『DOROTHY』収録曲
Disc.4 〜TESTIMONY (完全限定生産盤)
- ※は初CD化されたもの
- 月光 (instrumental)
- 眩暈(instrumental)
- 流星群 (instrumental)
- いい日旅立ち・西へ (instrumental)
- 私とワルツを(instrumental)
- 蛍 (instrumental)
- 邦画「ラストゲーム 最後の早慶戦」オリジナル・サウンドトラックより
- ラストメロディー (instrumental)※
- The Silence Is Mine (instrumental)※
- good bye my love (instrumental)
- 夏の罪 (instrumental)※
- ヒナギク (instrumental)
- Twilight Dreams (instrumental)
- End of the world (instrumental)※
- 書きかけの手紙 (instrumental)※
通常盤
- 月光
- 眩暈
- infection
- 流星群
- いい日旅立ち・西へ
- 私とワルツを
- everyhome
- 蛍
- ラストメロディー
- 青い鳥
- good bye my love
- ヒナギク
- End of the world
- 書きかけの手紙
外部リンク
- VICTER ENTERTAINMENT 紹介ページ REQUIEM AND SILENCE (プレミアム・コレクターズ・エディション/完全生産限定盤)
- VICTER ENTERTAINMENT 紹介ページ REQUIEM AND SILENCE (初回限定盤)
- VICTER ENTERTAINMENT 紹介ページ REQUIEM AND SILENCE (通常盤)
脚注
- ^ “ORICON NEWS REQUIEM AND SILENCE(完全限定生産盤)”. 2020年4月23日閲覧。
- ^ “ORICON NEWS REQUIEM AND SILENCE(初回限定盤)”. 2020年4月23日閲覧。
- ^ “ORICON NEWS REQUIEM AND SILENCE(通常盤)”. 2020年4月23日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Hot Albums REQUIEM AND SILENCE 2020年3月2日付”. 2021年10月18日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top Albums Sales REQUIEM AND SILENCE 2020年3月2日付”. 2021年10月18日閲覧。
- ^ a b c d “鬼束ちひろ、デビュー20周年にオールタイムベスト『REQUIEM AND SILENCE』2月発売” (2019年12月27日). 2020年2月2日閲覧。
- ^ a b “鬼束ちひろが歩んだ20年――叶わなかった思いに祈りを捧げる歌、その道程と現在地 鬼束ちひろ『REQUIEM AND SILENCE』”. 2020年12月10日閲覧。