HAT-P-3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
HAT-P-3
星座 おおぐま座
視等級 (V) 11.86[1]
分類 K型星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 13h 44m 22.585s[1]
赤緯 (Dec, δ) +48° 01′ 43.18″[1]
固有運動 (μ) 赤経:-20.426 ミリ秒/年[1]
赤緯:-24.294 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 7.26 ± 0.48 ミリ秒[1]
距離 460 ± 40 光年
(140 ± 13 パーセク[2]
絶対等級 (MV) 5.86 ± 0.20[2]
物理的性質
半径 0.834+0.018
−0.026
R[3]
質量 0.936+0.036
−0.062
M[2]
表面重力 4.61 ± 0.05 (log g)[2]
自転速度 0.5 ± 0.5 km/s[2]
スペクトル分類 K[1][2]
光度 0.442+0.078
−0.057
L[2]
表面温度 5,186 ± 46 K[2]
色指数 (B-V) 0.67[1]
金属量[Fe/H] 0.27 ± 0.04[2]
年齢 4+65
−3
億年[2]
別名称
別名称
GSC 03466-00819, TYC 3466-819-1, 2MASS J13442258+4801432, 1SWASP J134422.58+480143.2.
Template (ノート 解説) ■Project

HAT-P-3 は、おおぐま座の方角にある12等星で、太陽系から460光年離れた位置に存在する。スペクトル型はK型で、太陽より小さく暗い恒星だと考えられている。2009年までに太陽系外惑星が1個発見されている[2]

恒星[編集]

大きさの比較
太陽 HAT-P-3
太陽 Exoplanet

HAT-P-3は等級が低いため、ヒッパルコス衛星による年周視差の測定対象に含まれておらず、直接的な手法による距離の測定は行われていない。そのため、惑星の発見にあわせて間接的な距離の推測が行われ、460±40光年(140±13パーセク)という結果が得られた[2]

この推定に基づくと、恒星の質量は太陽の94%、半径は83%、光度は44%となる[2][3]。表面温度は5,186Kで太陽より600Kほど低く、重元素は太陽の2倍近く含まれている。恒星進化モデルを単純に適用した場合、恒星の年齢は4億歳と計算されるが、この方法では誤差が1億~69億歳の範囲に広がっており精度が悪い。他の推定としては、リチウムの存在度に基づく値として7億歳以上、彩層活動の度合いに基づく値として13億歳前後という値が出ている[2]

惑星系[編集]

2007年、食検出法を利用して太陽系外惑星の探査を行っていたHATネットによって、HAT-P-3の周囲を公転するHAT-P-3bが発見された。この惑星は2.9日という短周期で恒星を一周しており、高温の木星型惑星(ホット・ジュピター)に分類される。質量は木星の6割で、比較的密度が高いことから75地球質量程度の重元素を含んでいると考えられている[2]

HAT-P-3の惑星[2][4]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b 0.609+0.021
−0.022
 MJ
0.03899+0.00062
−0.00065
2.8997360±0.0000020 <0.010 87.24±0.69° 0.899+0.043
−0.049
 RJ

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h SIMBAD Astronomical Database”. Result for HAT-P-3. CDS. 2018年2月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Torres, G. et al. (2007年). “HAT-P-3b: A Heavy-Element-rich Planet Transiting a K Dwarf Star”. The Astrophysical Journal 666 (2): L121-L124. arXiv:0707.4268. http://ads.nao.ac.jp/abs/2007ApJ...666L.121T. 
  3. ^ a b Gibson, N. P. et al. (2009年). “A transit timing analysis of seven RISE light curves of the exoplanet system HAT-P-3”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society, Online Early 401 (3): 1917-1923. arXiv:0909.4170. Bibcode 2010MNRAS.401.1917G. doi:10.1111/j.1365-2966.2009.15770.x. http://ads.nao.ac.jp/abs/2009MNRAS.tmp.1684G. 
  4. ^ Bonomo, A. S.; Desidera, S.; Benatti, S.; Borsa, F.; Crespi, S.; Damasso, M.; Lanza, A. F.; Sozzetti, A. et al. (2017年). “The GAPS Programme with HARPS-N at TNG . XIV. Investigating giant planet migration history via improved eccentricity and mass determination for 231 transiting planets”. Astronomy and Astrophysics 602: A107. arXiv:1704.00373. Bibcode 2017A&A...602A.107B. doi:10.1051/0004-6361/201629882. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]