GOM Player

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GOM Player
開発元 Gretech Corporation
最新版

2.3.0.5248(グローバル)

2.2.76.5239(日本語ローカライズ) / 2016年4月7日(16日前) (2016-04-07
対応OS Microsoft Windows
種別 メディアプレイヤー
ライセンス フリーウェア
公式サイト

player.gomlab.com

www.gomplayer.jp
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GOM Player(ゴムプレイヤー、Gretech Online Movie Player)は、韓国グレテック韓国語版(GRETECH)社が開発したメディアプレーヤーである。プロプライエタリフリーウェアであり、バイナリは無償で配布されている。現在はGOM Media Playerに改称されたが日本ではこれまで通りGOM Player となっている。

GOMとはを意味する韓国語の単語「ゴム」(곰)と上記の略称をかけたものであり、プレイヤーのシンボルマークとして熊の足跡が使用されている。

歴史[編集]

日本語版は、エスケイサイバーパス社(現・エスビーサイパーパス[1])が日本語で行っていたオンラインストレージサービスハコ箱」(HAKOBAKO)の関連機能をつけたハコ箱プレーヤー」(HAKOBAKO Player)として配布されていたが、サービス終了(日本時間 2005年1月24日24時)を機にその機能を削除し、元々の名称である「GOM Player」として配布されるようになった[要出典]

当初は本家版は朝鮮語英語を併用できたが、後に英語版をサポートから切り離した。2013年現在は日本語英語中国語台湾語ロシア語スペイン語、本家ハングル語と7つの版(配布ファイル)が存在する。

日本国内だけで累計800万件以上ダウンロードされており、多くのパソコン雑誌などで紹介されている[2]。『週刊アスキー』が発表した「08年度超人気無料ソフトベスト100ランキング」では第1位となった[3]

2012年11月に登場したv2.1.45.5129ではWindows 8に正式対応する一方でWindows 98が動作対象外となった。

2014年1月、自動アップデートを利用するとコンピュータウイルスに感染することが判明し供給元のグレテックジャパンはアップデートサービスを一時停止した[4]。高速増殖炉「もんじゅ」の事務用PCもこの手口で情報を抜き取られていたことが判明した[5]

2015年11月16日、日本法人のGRETECH JapanはGOM Playerを含む「GOMソフトウェアの事業終了のお知らせ」を同社サイトに掲載、直後非公開に切り替えている[6]。その後親会社GRETECH Corporationとの協議を経て撤回し、同月27日に日本語版のGOM Player、GOM Audio、GOM Remoteの配布・運営を引き続きGRETECH Japanが行うと発表した[7](GOM Encoderは販売終了、ライセンスに期限はないがサポートは12月3日で打ち切られた)。

2016年以降も日本語版のローカライズは行われているが、日本語サイト(GRETECH Japan)は更新が止まっている。

特徴[編集]

多数のDirectShow Filterを内蔵しており、外部コーデック無しで様々なファイル形式に対応している。360度VR動画の再生もサポートした。DirectShow Filter経由で外部のデコーダーの利用や、CUVID、DXVA2、QSVなどハードウェアによる再生支援も利用可能。動作は標準的。ロースペックなパソコンでも比較的再生は滑らかで、特に軽くはないものの、特に重いわけでもない。

再生時に不足のコーデックがある場合、インストール手順の書かれたオンラインの解説ページに誘導されるので容易に追加できるように初心者でも使いやすいが、自身のフィルタを無効にしたりDirectShow Filterの適用順(メトリック値)をGOM Player利用時に限って変更できるなど再生の柔軟性は高い。不完全であったり破損、ダウンロード途中でインデックス情報に異常のあるファイルも開けるほか、高いシーク性、速度や音声同期タイミングの容易な変更など再生制御に優れている。内蔵のキャプチャー機能も充実しており、再生した動画の静止画と音声をキャプチャーすることができるほか、Media Player Classicのような動画全編のスナップショット機能もある。Windows 7以降であればタッチ操作が可能となった。

GOM Playerを特徴づける機能として、DVDのチャプターに相当する、任意の位置に追加できるカスタムブックマークを備えている。カスタムブックマークの使えるプレイヤーは徐々に増えているが、名前の設定やサムネイルの埋め込み、シークバー上でのポイント表示といった多機能なブックマークは未だにGOM Playerだけである。またブックマークファイル(bookmark.xml)はXMLで記述されているため、プレイヤーを起動しなくてもテキストエディタで容易に編集できる。

なおDVDのチャプターは利用可能だがMKVやMP4、ASFなどコンテナベースの埋め込みチャプターには未対応。字幕はDVDやMKV、MP4の内蔵字幕のほかソフトサブにも対応しており、必要に応じてユーザーが自作した字幕ファイルの表示もできる。そのほかスキンロゴなど今どきのプレイヤーの機能はおおむね備えている。

なお2016年4月にリリースされたGOMlab版の Ver.2.3.0.5248 よりグローバル仕様となり、インストール後にメニュー表示言語の変更が可能となった。GRETECH Japanによる日本語のローカライズ版はグローバル仕様よりも若干バージョンが古く、更新頻度も遅い。

再生サポート[編集]

対応メディア形式
ローカルファイル、インターネット上のファイル、音楽CDDVD-Videoなど
対応コンテナ形式(以下のすべてのコンテナ形式に対応している)
AVIDMFASFMP4OggOGMMKVQuickTimeFLVRealMediaWebMMPEG-2システムなど
対応コーデック(以下のすべてのコーデックに対応するDirectShow Filterを備えている)
MPEG-4(DivXXvid)・MS-MPEG4WindowsMedia9(VC-1)H.263H.264H.265Motion JPEGAACMP3VP8VP9Vorbisドルビーデジタルなど

問題点[編集]

公式サイト(GRETECH Japan)の更新履歴の不備やアップデートプログラムの表示と実際の最新バージョンにズレがあるなど、メディアプレイヤーとしてはかなりメジャーな存在でありながらいささかお粗末な点が目立つ。

LGPLライセンスへの違反[編集]

2007年8月23日、GOM PlayerはFFmpegプロジェクトのクレジットを提供しておらず訴えられた[8]。GOM PlayerはFFmpegプロジェクトのホームページの恥の殿堂(Hall of Shame)に記載されていた。[9]LGPLライセンス文のコピーは含まれているため、侵害の正確な本質は広くには知られていない。

セキュリティ面の不安[編集]

広範囲に影響を及ぼした正規のアップデートプログラムによるウイルス感染騒動の前より今に至るまで、インストーラにHao123、Baidu IMEなどマルウェアを含むことで有名な中国製のプログラムを同梱し続けている。またインストール後に表示される広告のリンク先もマルウェアが存在するため、GOM Player自体がセキュリティソフトによって害のあるプログラムとして検出されることも珍しくない。

備考[編集]

  • イースター・エッグが存在する。プログラム情報→GOM Playerのロゴ画像をダブルクリックすると「Dodge」という簡単なゲームが現れる。
  • Ver2.1.9から、Basic Skinのステータスバーにファイル非再生時のみテキスト広告が表示されるようになった。なお、Default Skinでは表示されない。Ver.2.2以降はデフォルトスキン(GOM 2.2)の画面ロゴにも広告が表示が加わっている(スキンを別のものにするかロゴの差し替えで表示されなくなる)。
  • インストール時に、GoogleツールバーGoogle ChromeALYacのインストールを案内されることがある。任意であり、チェックを外せばそれらはインストールされないが、次の画面に進むと戻ってもスキップされ、再表示するにはいったんインストーラを終了するしかない。

参考文献[編集]

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  1. ^ エスビーサイバーパス株式会社のサイト
  2. ^ 公式サイトの「GOM Playerのココがすごい」[リンク切れ]より
  3. ^ 週刊アスキー 2009年1月613日合併号 2008年12月22日発売
  4. ^ 一部報道に対する弊社の見解について:2014-01-23
  5. ^ 動画再生ソフト「GOMプレーヤー」更新で感染:2014年1月24日07時22分 読売新聞
  6. ^ GOMソフトウェア事業終了に関するお詫びとお知らせ (GRETECH Japan 2015-11-19)
  7. ^ GOMソフトウェア事業継続のお知らせ (GRETECH Japan 2015-11-27)
  8. ^ Issue 112: GOM Player infringes GPL in various ways - Libav issue tracker(2007.08-2010.10、リダイレクト先はlibav.org)
  9. ^ Hall of Shame(ffmpeg.org) (2010.12.14取得、FFmpeg.org)
    Hall of Shame(ffmpeg.mplayerhq.hu)(2009.03.08取得、FFmpeg公式サイト)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]