DISORDER6

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
DISORDER6
ジャンル サスペンス・フィクションアドベンチャー
対応機種 PlayStation 3
Xbox 360
発売元 5pb.
シナリオ 六花梨花
健部伸明
美術 長浜めぐみ(キャラクターデザイン・原画)
人数 1人
発売日 日本の旗 2013年8月22日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
テンプレートを表示

DISORDER6』(ディスオーダー シックス)は、5pb.より2013年8月22日に発売されたPlayStation 3Xbox 360用ソフト。

概要[編集]

5pb.が嘗て発売した『DUNAMIS15』に続くサスペンス・フィクションアドベンチャー第二弾である。前作がループを通じて少年達の心の闇と成長を描いたのに対し、今作は記憶喪失の主人公と多重人格者であるヒロインの逃走劇を描く。前作と作風も大きく異なり、ラブコメ色が強くなっている。前作との設定上の明確な繋がりは示されてはいない。

シナリオ構成[編集]

シナリオは全6チャプターで構成され、大きな分岐は無くほぼ一本道である。選択肢を間違えるとバッドエンドになる事がある。選択肢によっては途中でヒロインの別人格の一つとエンディングを迎える場合もある。二回目以降のプレイでは警察側の視点によるショートエピソードがシナリオの合間に追加される。一周目では最後まで進めてもノーマルエンドで終わってしまうが、それによって新たな分岐が最終盤に出現し、スタッフロールの流れるトゥルーエンドを迎えられる。また、クリア後は更に別のエンディングへの分岐も出現する。

あらすじ[編集]

ある夜、少年は目が覚めると、少女と鎖でつながれていることに気付いた。少女はシーナと名乗り、少年をジョーと呼ぶが、少年にはそのような記憶はなかった。 白衣の女性の死体を見つけた後、二人がいる倉庫のような建物に火がつき、二人はその場から脱出した。 逃げた後、二人はコバヤカワ刑事に出会い、二人が殺人事件の重要参考人であることを告げられた。目覚めるまでの記憶のない二人は、このままでは不利だと考えそのまま逃走した。

登場人物[編集]

ジョー
声 - 小野賢章
主人公。優柔不断な少年。目が覚める以前の記憶を全て失っている。意志薄弱でM男気質の所為でいつもシーナの別人格達に振り回される。当初は記憶喪失から来る不安もあり、不可解な存在であるシーナに恐れを抱いていたが、行動を共にするうちにやがて彼女の人格達への信頼が芽生えると共に、シーナ自身の存在がジョーの中で大きくなって行く。
物語終盤で真相を知っても記憶が完全に戻る事は無かったが、父を救う為に身を挺して粃を止め、彼女の妄念を晴らし、シーナを取り戻す事に成功する。事件後は記憶を失ったシーナに「一緒に生きて行こう」と告げた。
シーナ
声 - 早見沙織
ヒロイン。ジョーと鎖でつながれた少女。ジョーに関する断片的な記憶以外の記憶を失っている。パンクファッションの見た目とは裏腹に大人しい性格でジョーを慕っているが、DID患者であり多数の人格を有する。他の人格達がDIDを大なり小なり認識しているのに対して、主人格であるシーナ自身は自分の中に別の人格がある事自体に気付いていない。
終盤、粃の策略で他の人格諸共消滅するが、ジョーが粃を救った事で統合した人格として復活。しかし植え付けられたジョーの母親の人格が直後に発現し、ゲンジの元へ向かってしまう。倒壊した病院から救出はされたが、ジョーと逃避行を繰り広げた期間の記憶を失っており、ジョーと再会した時には物語冒頭と同じく「数年ぶりに再会した」かのような反応を見せた。
マリカ
暴力的で傲慢な人格。ジョーを下僕として扱き使うばかりか、この世の人間は全て自分の下僕と思い込んでいる。実力行使によってジョーとシーナを護るべき状況になると発現するとされ、ジョーを散々痛めつけて振り回しながらも襲い来る脅威から彼を護り続ける。
ハヤト
唯一の男性人格。キザな性格で、女性相手では誰彼構わず口説く癖がある。肉体がシーナである為、何も知らない人間からすれば少女の身でありながら女性を口説いているように思えてしまう。話術でジョーとシーナを護るべき状況になると発現するとされる。
ユーノ
幼い子供の人格。本人曰く5歳。我が儘な甘えん坊であり、空腹になると駄々っ子のように暴れ出す。複数人分の食料を一人で平らげてしまうほどの大食らいだが、あくまで身体はシーナのものである為、彼女が飲食した後に人格が交代すると交代後の人格がその代償を受けてしまう。作中ではユーノが大量のジュースを飲んだ後、シーナが腹痛に襲われると言う描写がある。マリカやハヤトと違い、単に甘えたくなると発現すると言う。
ナヴィ
無口で無気力な人格。喋ったとしてもネガティブな事を呟くのみだが、無理に触れようとすると狂ったように暴れ出す。シーナが心の底から絶望した時に発現するとされる。本編中は極めて出番が少なく、エンディングも存在しない。
粃(しいな)
シーナの管理人格。各人格の記憶をある程度把握する事が可能。他の人格では対処しきれない事態に陥った際のみ発現するとされる。常に冷静沈着で分析力に長けており、あらゆる状況で的確な判断が下せる。ジョーにとっても最も頼りになる存在であるが、言葉や態度の節々に氷のような冷徹さが見え隠れし、ジョーは他の人格のような温かさを感じないと評している。物語終盤、その本性を露にし、他の人格を消し去る事でシーナの肉体を独占。自らの真の目的を果たそうとする。
トゥルーエンド後に分岐可能なルートでは全てが終わった後に姿を見せるが既に後の祭りであり、散々嘆いた挙げ句に何故かシーナに戻った。
ヒナコ
声 - 真田アサミ
元・族の頭であり、地元の顔役ともいえる、赤毛の女性。ジョー達(マリカ)が舎弟達と揉め事を起こしている際に知り合い、彼らにバイクを奪われた挙げ句、住処に勝手に入り込まれた事から一時は一触即発の状況に陥ったが、マリカとの決闘に負け且つ命を救われた事で和解。以来、ジョーとのシーナの保護者的存在となる。自分を負かしたマリカを「姉貴」と敬うが、その肉体の持ち主がDIDと言う事で、とりあえず人格を問わずにシーナを「姉貴」と呼ぶようになる。
物語後半、マリヲの襲撃によってタツを喪った上に自身も重傷を負う。その後病院に担ぎ込まれて以降は出番も無く終わるが、トゥルーエンド後に分岐可能なルートでは復活して仲間と共にジョーの前に再び現れる。マリヲ達を下して黒幕の下へ殴り込み、本来のルートとは全く違う形で事件を終結させた。
タツ
声 - 櫻井トオル
ヒナコの舎弟其の1。いかにもヤンキーな見た目だが、実際はお調子者で気のいい性格。ジョーの良き兄貴分となる。シーナの人格では特にユーノと仲良くなり、彼女の為にぬいぐるみを用意したりしていた。しかし最期はマリヲによって殺害される。
ヒナコエンドでは最後に幻として登場。ジンナイと共に空からジョー達を見守っていた。
ヤス
声 - 箭内仁
ヒナコの舎弟其の2。冷静沈着な頭脳派で、事あるごとに長々と講釈を垂れる。
マリヲ襲撃の際、タツを殺されてヒナコにも重傷を負わされた怒りからジョー達と共にマリヲの指定した場所に向かうが、そこで気絶させられてしまう。以降は出番が無いが、トゥルーエンド後に分岐可能なルートではヒナコ等と共に再び現れる。
ルミ
声 - 古川かおり
ヒナコの舎弟其の3。「ルミたん」を自称する、喜怒哀楽の激しい今時のヤンキー少女。ジョー達との初対面時、発現したハヤトに口説かれて相手が男性人格である事も判らないままその気になってしまったが、後にハヤトの無節操さを知った事で激怒。ジョー達を迎えた後もハヤトに対しては警戒心を解いていない。
マリヲ襲撃の際にダテに連絡してしまった事でジョー達が逮捕される切っ掛けを作ってしまう。逮捕されていくジョー達に泣きながら謝るシーンが最後の出番となるが、トゥルーエンド後に分岐可能なルートでは再登場。武術の心得は無いらしく、ミシマ邸での戦いではジョーと一緒に逃げ回っていた。
アユミ
声 - 明坂聡美
家出少女。家事を得意としている。ジョー達がレストランで食事をしていた際に食い逃げしようとした所をマキに取り押さえられ、以来事情を知ったヒナコの元に身を寄せる。ジョーに特別な感情を抱いている節がある。
その正体はミシマ ゲンジの命で汚れ仕事を行う人間であり、マリヲの姉。ジョーを連れ戻す役割を負っていたが、マリヲの暴走を抑えきれず後手に周り続け、止む無くわざと食い逃げをしてジョーに接触した。優しく家庭的な性格だが、任務とあらば人殺しも辞さない冷徹さを持つ。
トゥルーエンド後では彼女とエンディングを迎える事も可能だが、ハッピーエンドとは程遠い結末に終わる。
キューティー
声 - 間宮康弘
ヒナコの知り合いであるミックスバー経営者のオカマ。濃い化粧と派手な装飾品、金髪が特徴。ジョーとシーナ(ハヤト)をそれぞれ女装、男装させて自分のバーで働かせる代わりに彼らを警察から匿った。
出番は多くはないが、トゥルーエンド後に分岐可能なルートではヒナコ達と共に再登場する。
マキ
声 - ゆかな
ヒナコがよく行くファミレス「ロイヤル・フレッシュ」のウェイトレスで、ジョーたちの協力者となる。まるでくのいちのような身のこなしを見せる謎の女性。
トゥルーエンド後に分岐可能なルートで再登場。
ジンナイ
声 - 今井麻美
ヒナコとコバヤカワの知り合いである闇医者で、彼女達の縁でジョー達の診察をすることになった。シーナがDIDである事をジョーに告げる。自分達の事が何も判らず常に不安と混乱に苛まれていたジョーにとって大きな安堵を与えてくれた存在だったが、最期はマリヲに襲われ、ジョーに「シーナを守れ」と言い残して死亡する。
マリヲ
声 - 下田麻美
おねえさまこと謎の女につき従い、ジョーたちを追いかける少年。善悪の概念に乏しく、人殺しすら厭わない。ゴスロリ衣装のため性別を間違われやすい。
物心つく頃からミシマの下で殺し屋として育てられた為、心の痛みを全く理解できておらず、殺人に対して一切の罪悪感を持たない。本来であればジョーを保護する役目を負っていたがごく私的な感情から彼を殺そうと付け狙っていた。
物語終盤、アユミに激しく叱責された事でひとまずジョー殺害を諦め、以降はジョーの危機を救う事もあったが自身の罪に関しては反省する事は無かった。トゥルーエンド後に分岐可能なルートではアユミを傷つけられそうになった事で初めて心の痛みを理解して改心し、最後はアユミと共に警察に出頭した。
謎の女
マリヲを連れ歩く覆面の女性で、彼から「お姉様」と呼ばれている。ジョーを殺そうとするマリヲとは対照的に、幾度と無くジョーの前に現れては彼を助ける。マリヲを静止できる唯一の存在であるが、自身の目の届かない所ではマリヲの暴挙を許してしまっている。
その正体は彼の姉であるアユミである。
ミシマ ゲンジ
声 - 楠大典
ミシマ財閥の総帥であり、ジョーの父親。そして一連の事件の元凶である。元々は人格者であったが、妻が暴漢に襲われて植物人間にされて以来、妻ともう一度愛し合うと言う目的の為に非人道的な行為の数々に手を染めるようになってしまった。
難病で余命幾ばくも無いが故に、息子であるジョーに自分の記憶を、妻に似た少女であるシーナに妻の記憶を植え付ける事で、夫婦揃って若く健常な肉体を得ようと画策していた。しかし粃の存在やセオの裏切りによって計画は思わぬ方向へ向かい、今回の事件へと発展した。
セオ アケミ
声 - 庄子裕衣
ジョーとシーナが目覚めた倉庫で死んでいた女性。『DUNAMIS15』の悪役だった妹尾梓と同じ発音の名字を持ち、声も外見も同じだが、関係は最後まで不明。
妹尾と同様に悪辣な性格であり、野心から粃と共謀してある事件を起こすものの目論みは失敗し、最後はアユミに殺害された。

警視庁関係者[編集]

コバヤカワ
声 - 岩男潤子
警視庁の刑事。強い正義感にあふれて手段を択ばない性格ゆえ周りから浮いている。ジョーとシーナをセオ殺害の容疑者として執拗に追い回す。
事件後はジョーに容疑がとりあえず晴れた事と、この事件の真相を掴んでみせると言う決意を告げて去って行った。トゥルーエンド後に分岐可能なルートではヒナコ等と共闘し、黒幕であるゲンジを逮捕した。
二回目以降のプレイでは彼女とダテの視点がシナリオの随所に挟まれ、その時彼女達が何をしていたのかが判るようになる(エンディングを迎える必要は無く、ショートシナリオ発生地点が既読であれば良い)。
シマヅ
声 - 池田秀一
コバヤカワの先輩。今回の事件の背後を独自に調査しており、コバヤカワに助言を送るが、最後はこの件から手を引くように伝える。
ダテ
声 - 樋口智透
コバヤカワの同僚で、彼女にとってのブレーキ役。

主題歌[編集]

オープニングテーマ「幻術のクロスロード」
作詞・作曲 - 志倉千代丸 / 編曲 - 奥山アキラ / 歌 - 彩音
エンディングテーマ「Tender Is The Night
作詞 - 漆野淳哉 / 作曲 - 桐岡麻季 / 編曲 - 酒井陽一 / 歌 - 今井麻美

Webラジオ[編集]

DISORDER6〜鎖で繋がれたRADIO〜』は、2013年6月13日から2013年9月5日まで音泉HiBiKi Radio Stationにて配信されていたWEBラジオ番組。パーソナリティは、小野賢章(ジョー 役)と真田アサミ(ヒナコ 役)。隔週木曜配信。

ゲスト
  • 第01回 早見沙織(シーナ 役)
  • 第02回 明坂聡美(アユミ 役)
  • 第03回 岩男潤子(コバヤカワ 役)
  • 第04回 古川かおり(ルミ 役)、西村(DISORDER6プロデューサー)
  • 第05回 下田麻美(マリヲ 役)
  • 第06回 彩音(オープニング主題歌担当)
  • 第07回 早見沙織(シーナ 役)、水野(宣伝担当)

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]