チャクウィキ

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チャクウィキ
URL
http://wiki.chakuriki.net/
使用ウィキ MediaWiki
分野 地域の噂・個人の主観など
言語 日本語
項目数 16,756(2017年11月19日現在)[1]
ライセンス 未定[2]
利用料 無料
運営者 谷口 一刀
設立日 2005年3月9日
管理人 35名(2017年11月19日現在)[1]
利用者数 11,978(2017年11月19日現在)[1]
現状 記事増加中
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チャクウィキ (chakuwiki) とは、個人の持つ主観を共有するという主旨のもとに運営されているウィキサイトである。管理人は谷口 一刀(たにぐち いっとう)[3]

概要[編集]

このサイトは個人のブログサイト借力(ちゃくりき)が基となっている。 借力では、2003年7月に始められた、“何の資料も参照せずに地図を書くとどうなるか”をテーマとして、ブログのコメント欄に寄せられた勘違いや思い込みの情報を日本地図の画像に順次反映させてゆく「バカ日本地図」、2004年2月からの「バカ世界地図」等、次々とユーモラスなプロジェクトが企画進行され、一部は現在も継続されている。また、一部のコンテンツは書籍として出版されるまでになり[4]、サイトの知名度も上昇していった。

その後、「各『』の噂を持ち寄ることによって、ご当地のイメージを明らかにする」をテーマとして、主として全く知らない地方外国に関する思い込みを共有するための「ご当地の噂」がスタートされ、2005年3月にはMediaWikiにプラットフォームを移し「借力のウィキ版」という意味で“チャクウィキ”と名づけられ、開始された。なお、チャクウィキでいう「バカ」とは、罵倒語としての否定的な用法ではなく「自分のバカさかげんを自覚している人」[5]という肯定的な意味、あるいは「バカバカしい、間抜けな物・事・勘違い」、という意味として用いられている。とはいえ、最近では新参ユーザーの増加などにより、事実に基づいた主観的ながらも的にあたる(うなずける)投稿が主流となりつつある。また、趣旨に反したバカでない投稿も増えており、古参ユーザーを困らせている。

長らく決まっていなかったチャクウィキ利用者の公式愛称は2008年4月1日借民 (chakumin) となった。[6]また、その他に「チャクウィキファン」・「チャクウィキユーザー」などと呼ばれているが公式な愛称ではない。

2016年8月25日より、チャクウィキが常時SSL化(常時https化)、同時にスマートフォンからの編集が可能となり、インターフェースなどが一部リニューアルされた[7]

投稿スタイル[編集]

ウィキペディアのような百科事典スタイルではなく、多数の投稿者が、テーマ(主に地域)毎の「思い込み」を短い箇条書き形式で少しずつ書き足していき、それに対するコメントや関連する噂を入れ子形式で追加するというスタイルをとっている。一見するとチャット電子掲示板に類似しているが、そのスタイルは独特のものであり、したがってサブスタブという概念もなく、かつてはテーマ毎に一行でも投稿があれば記事として成立していた。ただし、現在では5行以上の記事がなければスタブ[8]扱いとしたり、類似テーマ記事を統合したりといったことが行われるようになり、また「Chakuwiki:バカの卵」などといった記事作成以前のテーマを持ち寄って記事として成立する分量にするコーナーを設けたりしている。

チャクウィキのユーザーには、ウィキペディアンを兼ねる者[9]2ちゃんねらーを兼ねる者[10]も多く内在しており、それらから経由されてきた情報や噂を供給している。しかし、チャクウィキ独特のスタイルはそれらの書式とはかなりの相違があるためか、戸惑うユーザーも少なくない。そのためか、スタイルに合わせられずに長文の解説・論説[11]を書き並べてしまうケースも多々見受けられている。これらはチャクウィキでは分割あるいは削除の対象となる。また、2ちゃんねらーの大量流入により「バカの風潮が弱まった」など2ちゃんねらーを煙たがる借民も多い。

なお、チャクウィキ上においては、記事内の文章の編集(削除・書き換え・継ぎ足しなど)や割り込み投稿(項目を途中で追加すること)は原則として禁止となっている。情報の更新・修正・補足・反論は下方の段落へ新たに節を設けての加筆で行い、項目の追加は最下段に行うのがルールである(五十音順・時代順など指定がある場合を除く)[12]

記事[編集]

チャクウィキの公式な目的は、バカが、バカなテーマで、バカな情報を集める場[13]と記されており、具体的には、「物事のイメージを噂から明らかにすること」・「バカな情報の共有」・「客観的事実より主観(勘違い・思い違い・噂)の共有」等とされている。[14]ただし最近では、その比較的自由な性質から方向性がさまざまに拡大され、“もし歴史上の○○が○○だったら”というケースでの思い込みや妄想をバカなりにシミュレートする「歴史のif検討委員会」や、“もし日本国内にこんな独立国があったら”という妄想を、その地域の噂などの情報を交えながら具体化する「勝手に国づくり」、さまざまなステレオタイプに対する思い込みを共有・検証する「ベタの法則」など、さまざまなコンテンツが、利用者によって作られ、進行されている。

なお、大事件・大事故・大災害が発生した場合、それに関連のある投稿は規制されることがある。実例としては、2008年には秋葉原通り魔事件[15]2011年には東北地方太平洋沖地震東日本大震災)及び福島第一原子力発電所事故に関連する投稿が規制された事があり[16]2014年現在ではマレーシア航空370便失踪事件17便墜落事故に関連する投稿が規制されている[17]

英語版[編集]

チャクウィキは日本語版だけでなく、英語版も(日本語版創設の数日後から)存在している[18]。ただ、英語版の投稿スタイルも箇条書きではあるものの、百科事典に近い形式をなしており、アンサイクロペディアに似ている。(アンサイクロペディアとの関係については後述)これは、日本語版が「ご当地の噂」がWikiとして分割されるまで、しばらくの間ブログ上で進行され、その間にスタイルが確立されていたことに対し、英語版ではその準備期間に当たるものがなかったためと思われる。また、ウィキペディアでは中立的な観点を掲げて各言語版間の差をなくすよう努めているが、チャクウィキではその正反対で、言語圏間の意識の差を尊重しているので、実質「日本版」「英語圏版」であるといえる。「外国人の見た世界」というテーマでは、英語版より記事を翻訳して、この差を楽しんでいる。

アンサイクロペディアとの相違[編集]

アンサイクロペディアとは、ユーモラスな点で共通点があるが、いくつかの根本的な違いもみられる。例えば、アンサイクロペディアは原則として百科事典調の記事を書くことを推奨するが、一方でチャクウィキでは上記のような投稿スタイルにより記事を共同で作ってゆくという点が挙げられる。また記事の内容も、アンサイクロペディアは事実の風刺や投稿者のネタで成立しているのに対し、一応「思い込みを共有する」という大真面目な原則を持っており、基本的に「思いつき」によるネタがあまり歓迎されない点で根本的に異なっている。しかし、「勝手に国づくり」などの一部のテーマはアンサイクロペディアと似通っているため、区別のつかない投稿者も見受けられる。また、ウィキペディアとアンサイクロペディアの両方の投稿者を兼任するケースが多いのと同様、アンサイクロペディアとチャクウィキの両方で活動する投稿者も少なくない。

アンサイクロペディアは対ウィキペディアと同様にアンチチャクウィキであり、チャクウィキのユーザーを「長文を書けないバカ」と揶揄している[19][20]

簡潔にいえば、アンサイクロペディアのテーマが「ユーモア」であるのに対し、チャクウィキのテーマが「バカ」であるという違いである。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 特別:統計より。
  2. ^ Chakuwiki-相談所:Chakuwikiのライセンスについてより。ただし、Chakuwiki:著作権によれば、借井戸(Wikipediaにおける井戸端)やChakuwiki:相談所などで議論されており、それによれば著作権は全て管理人(一刀)に帰属することになっている。
  3. ^ Chakuwiki内にある谷口一刀の利用者ページ - アカウント名は“Mtaniguchi”である。
  4. ^ 関連書籍の節を参照。
  5. ^ Chakuwikiについて、2008年1月6日改訂版。
  6. ^ チャクウィキ利用者名称検討委員会にて。
  7. ^ chakurikiのツイート (768770215681269760)
  8. ^ Chakuwikiのスタブカテゴリ
  9. ^ Chakuwikiのウィキペディアンのカテゴリ
  10. ^ Chakuwikiの2ちゃんねらーのカテゴリ
  11. ^ チャクウィキでは長いコメントは推奨されておらず、3行以上のコメントには「長い記事」のテンプレートを貼られる場合がある。
  12. ^ Chakuwiki:注意事項
  13. ^ メインページより
  14. ^ Chakuwikiについてより
  15. ^ トーク:秋葉原
  16. ^ Chakuwiki:注意事項#東日本大震災に関する記述について
  17. ^ トーク:マレーシア航空
  18. ^ 現在は更新停止中。
  19. ^ ただしこれもアンサイクロペディアにおけるユーモアの一種であることに留意する必要がある。
  20. ^ チャクウィキ-アンサイクロペディアより。

関連書籍[編集]

外部リンク[編集]