BM ネクタール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

BM ネクタール』(ビーエム ネクタール)は藤澤勇希による漫画作品。秋田書店刊行『週刊少年チャンピオン』に2000年3号から2000年13号(第一部)、2000年22号から2001年18号(第二部)、2001年33号から2002年33号(第三部)まで連載された。全105話。単行本は秋田書店少年チャンピオンコミックスより全12巻。


あらすじ[編集]

第一部[編集]

増え続ける人口によるゴミ問題。そして食料まで足りなくなり始めた日本。そんな中、2002年科学者達は遺伝子工学の技術をつかって BIO・MEAT、通称B・Mを発明した。B・Mは金属とガラスを除く、プラスティックを含むあらゆるゴミを食べて繁殖する生物で、これにより、ゴミを無公害で処分すると同時に食料を供給するという、究極のリサイクル・システムが出来上がったのだった。

そんなリサイクル・システムが一般にも広く浸透し始めていたある日、関東で発生した地震が小学生・麻綾 完の引っ越してきた東京M市を襲った。一見すると大した被害は無い小規模な地震だった。しかし政府が秘密裏に進めていた、B・Mを使ったリサイクルと食糧自給の実験場としてM市が選ばれ利用されていたことから、この地震は大きな意味を持つこととなった。

その日の午後、完たちの小学校に人を喰らい増殖する謎の生物が大量に出現、完の教室とクラスメイトらを除いた全員が食い殺されてしまう。危機を逃れた中、母親の安否を確認するため完と番場、救助を求めるためにシンゴ、さらに香ノ宮が教室から出るが、直後の油断により教室へ謎の生物の進入を許してしまったクラスメイトらは全滅し、完たちは戻る場所も安全地帯も失った中、謎の生物に蹂躙された街へ出ることになる。

街へ出たものの、そこは独りの生存者も見つけることが出来ない絶望的な状況にあった。その中で、謎の生物の生態に妙に詳しかったシンゴを問い詰めた完たちは、この人を喰らい増殖する謎の生物こそBIO・MEAT、通称B・Mであるという真実を知らされる。地震により、東京都M地区広域ゴミ処理場(B・M農場)からB・Mが一匹外部に流出してしまったのだ。

事実とB・Mを隠滅するため、政府が救助を行わないどころか、化学燃料で街ごと数少ない生存者とB・Mを焼却しようとする中、父親がB・M研究開発総責任者だったシンゴの助けにより、多くの犠牲を払いながらも完達は救助され生き残ることができた。

第二部[編集]

第一部から3年後。日本ではB・Mの正体は政府に隠蔽されながら、B・Mがもたらす成果により繁栄していた。

世間には「大火災」と隠蔽された第一部の惨劇で家族を失った麻綾達は、シンゴがこの事件の秘密を守ることで、政府に完達に手を出させないことと、生活の全てを保障させることを約束させたことで、過去を忘れずとも表面上平穏に暮らし、中学生になった。

完は税金で養ってもらうのを拒否し、別れた父親を頼って大阪に帰ってしまっていたが、ある日小笠原諸島南東12.5km旧帝国海軍属人工島にてB・M対策の研究の主任になっていたシンゴの呼びかけにより、3年ぶりに一同は再会することとなった。

米国産B・M「U・S・B・M」の試食会に参加するため帰京したシンゴは試食会には参加せず、幡場、香ノ宮、さらに幡場の後輩の篠浦とすごしていたが、シンゴが幡場たちを試食会場に案内したのと時を同じくして、秘密裏に国内に持ち込まれていた生きたU・S・B・Mがあり得ないはずの欲求を覚え、細胞を細く変形させてケージの外に出てしまい、試食会場で成長したU・S・B・Mが、人間を襲いだしてしまう。

この出来事で取り乱しかけた幡場と香ノ宮であったが、麻綾の登場により平静を取り戻し、万が一のために待機していた米軍特殊部隊によりU・S・B・Mは焼却され、一件落着かと思われたが、B・Mの秘密を守るため東条が米軍の指揮権があるDr.ドレクスに、米軍に民間人を掃討するよう命じさせ、試食会場にいた人間は米軍により次々と焼却されてしまう。

米軍が人間を焼却していく中、狂ったU・S・B・M研究者の手により、地下では巨大U・S・B・Mが解き放たれ、人間の体内に入ったテグス状のU・S・B・Mが人間を喰らい成長し始め、研究者により持ち出された国産B・Mが、U・S・B・M試食会場に来ていたTVスタッフにより解き放たれ、ビルの中は国産B・MとU・S・B・Mがのさばる地獄と化す。

東条の要請を受けたB・M対策部隊も、予期せずして登場した国産B・Mに襲われ全滅してしまう中、完達はなんとかその場を切り抜け、東条と合流し共に対策を練ることとなり、多くの犠牲を払いながらも作戦を成功させ、惨劇を生き残った麻綾達はいつもの生活に戻ったが、ビル内には国産B・Mがまだ残されていた。

第三部[編集]

第二部より7年後、日本は4年前に九州と陸から離れた小さな島を除いた国土をB・Mに蹂躙され、人口の90%、国家資産のほとんどを失い、人間は本土の極一部のフェンスで囲った地域と〝南〟と呼ばれるようになった九州にしか生存しておらず、本土の人間はB・Mに怯えながら日々を暮らし、〝南〟の人間はB・Mのもたらす実りにより豊かに暮らしていた。

本土の紀伊エリア大阪地区自警団の団長となっていた麻綾のもとに篠浦が幡場、香ノ宮の救助を要請するために現れたことで物語は動き始める。掟に背くことになりながらも、麻綾は仲間たちの救助に成功し、紀伊エリアまで戻る。しかし、掟を破ったことで麻綾は自警団に逮捕されることになる。

そのころ〝南〟では、B・M通商局長官になったシンゴとフランス食料相補佐官との間でB・M通商条約締結の会談が行われていた。シンゴがクローシュを生鮮輸出用ベースに案内しているとき、突如レジスタンスに襲撃される。レジスタンスは制圧されたものの、〝南〟に生体B・Mが存在することを知られてしまい、後に生鮮輸出用ベースはレジスタンスに制圧された後に無能かつ無責任なリーダーと、狂信的な隊長の手により、B・Mが〝南〟に解き放たれ〝南〟は壊滅してしまう。

麻綾達は、シンゴら〝南〟の避難民を救助するため高千穂に船で出発する。麻綾達は、シンゴと再会し避難民の救助を開始するが、東条のみ救助を拒み、シンゴは父親に一緒に脱出するよう説得するが失敗、麻綾達と脱出する。悪天候の中で消息不明となった麻綾達だったが、良識ある米軍に救助され、B・M駆除装置「零‐7号」により日本中のB・M駆除が始まった。復興作業に励む麻綾達だが、そこにラジオから悪夢ともいえるニュースが飛び込んできて物語は終わる。

登場人物[編集]

主な登場人物[編集]

麻綾 完(まあや かん)
両親が離婚し母親と共に大阪から東京に引っ越してきた。初登場時10歳もしくは11歳と思われる。東京私立S小学校に転校早々幡場と喧嘩になりかけるも、突如発生した大地震後、シンゴの仲裁により回避。当初クラスに馴染めなかったが大地震により逃げ出したB・Mから逃げる為に、幡場他、シンゴ、香ノ宮達と協力。だがこの惨劇により母親を失う。その後もB・Mと関わることになる。
登場するときは〝出〟のタイミングをはかっており出待ちは長い。頭が悪く幡場と一緒の体力班であり、考えるよりも先に行動してしまう。身軽ですばしっこいのだけが取り柄。
第二部では大阪に帰り香ノ宮からのメールに返事を出していたが、メールアドレスを直訳して「郵便住所」と勘違いしており、毎回宛先不明で戻ってきていた。自分はシンゴ組であり、東条組にならないため篠浦と共に国産B・Mから逃げ切れないDr.ドレクスを助けに行く。
第三部では20歳になり紀伊エリア大阪地区自警団団長になる。厳しすぎる団員教育などから、「鬼の麻綾」と呼ばれる。一方で、ルネに対しては甘いブラコン気質。幡場達の救助を篠浦に求められ一度は断るがその夜、掟を破り桐生と共に救助に向かう。そのため指名手配されることになる。幡場達を救助後に逮捕され、囚人となるが壊滅した〝南〟の避難民やシンゴを助けに行くため脱走した。
尚、父親の姓は御嶽ヶ原だが、母親が死に、父親に引き取られた後も、父親を嫌っている完は母方の姓である麻綾を名乗っている。
幡場 優(ばんば ?)名前不明。
完のクラスメイトで乱暴者であり、番長的な存在である。そんな一面とは裏腹に、母親は足が不自由なため、毎日外に連れだすのが日課となっており、母親想いである。しかし、大地震により逃げ出したB・Mの為母親を亡くしてしまう。その後も麻綾達と共にB・Mと関わることになる。香ノ宮をいじめていた一人だが、騒動序盤で和解している。名前の読みは不明であるが、麻綾に「ブー」と呼ばれているので「ゆう」である可能性が高い。
第二部では中学になりラクビー部に所属し、その実力は上級生以上である。後輩である篠浦がイジメられているのを助けたり、香ノ宮に惚れていることを知り協力したり、強くなるためにアドバイスをしたりなど面倒見のいいところも。麻綾同様、頭が悪く体力班である。
第三部では横須賀エリア自警団団員になる。壊滅した横須賀エリアから避難するが、バスがエンジントラブルを起こしてしまい、麻綾に助けられる。その後、麻綾の脱走の手引きし壊滅した〝南〟の避難民やシンゴを助けに行く。高千穂では100kg以上あるウインチを一人で運ぶなど体力班の必要性をみせた。最終話、いつの間にか篠浦が彼女を作っていたことを知って不貞腐れるが、香ノ宮の中学時代の友人とおぼしき女性に声をかけられて照れるかわいい一面も。
東条 神悟(とうじょう しんご)/シンゴ
完のクラスの委員長。父親はB・Mの開発者である。母親は5歳の時に実験中に起きた事故のため亡くなっている。
どんな状況でも小学生とは思えないほど冷静であり他人の身勝手で命の危険にさらされれば誰であろうと容赦しない。理性を失った幡場や完を投げ飛ばすほどの実力もあるスーパー小学生である。麻綾達と生き延びた後、B・M対策の研究員になる。
第二部ではB・M研究施設で対B・M装置の研究等を行っている。U・S・B・Mの試食会に参加するため帰京するが、試食会には参加せず幡場や香ノ宮と会っていた。クールを通り越して無感情だったかつてと違い、ゲームに熱中したりナイスタイミングで登場した麻綾に「出のタイミングを待っていただろ」と言ったりなど、幾分物腰が柔らかくなった。また、幡場らには天然ボケキャラと認識されており、篠浦を麻綾と勘違いしたりもした。その後U・S・B・Mや国産B・Mに襲われ、両者を処分するため父親と協力し超音波を使い国産B・Mを誘きだすが、そのせいでルネの家族や大勢の人間を死なせてしまう。このことが強いトラウマとなり作戦に支障をきたしそうになってしまうが、ルネに「仇を取ってくれないと許さない」と言われたことで奮起する。
第三部では〝南〟に移り住み、B・M通商局長官になり、〝南〟の人々の生活を守るため苦悩しながらも世界中にB・Mを供給し「新世紀の神」として君臨する。しかし一方では4年前日本を壊滅させ、本土の人間を拒絶し〝南〟の人間を偽りの幸福で欺き続け、さらに〝南〟まで壊滅させてしまったため、「新世紀の死神」と呼ばれてしまう。最後まで父親を説得するが、分かり合うことができず父親を失う。そして自分が信じるものである麻綾達と共に、〝南〟を脱出する。
香ノ宮 真里乃(かのみや まりの)
麻綾のクラスメイトで嘘ばかり言っている狼少女と呼ばれ、イジメられている。担任からも見放され気にかけていたのは麻綾だけであった。両親は仕事で外国に行っているため(真相は不明)祖父母と暮らしている。だが、大地震により逃げ出したB・Mにより祖父母を失う。運動神経はよく頭もいいが、その境遇ゆえにうつむき気味。
第二部では性格が一変し、明るくなり笑顔が見えるようになった。胸が目に見えて大きくなっており、麻綾に再会早々その話題を振られ、「後で殴る」と返している。芸能人や見て喜んだりミーハーである。その反面、自分の立場もわからずムクれていた篠浦に対し厳しいことを言ったりする。
第三部では横須賀エリアの自警団団長になる。壊滅した横須賀エリアから避難するが、バスがエンジントラブルを起こしてしまい身動きができなくなってしまう。救助を待っているとき、避難民の子供が熱射病になってしまい水を手に入れるため街中に行くが、B・Mに襲われ左腕に重傷を負うはめに。自力で切り抜けたものの失血が多すぎ、一刻も早く輸血をしないと危険な状態になってしまう。傷も治り退院した後、麻綾の脱走の手引きし壊滅した〝南〟の避難民やシンゴを助けに行く。好き好んで強くなったのではないため、「強くなった。」と言われるのがあまり好きではない。10年近い時間を経て、ようやく麻綾といい雰囲気になるも、ミハルと銀次に邪魔されてしまう。
篠浦 剛士(しのうら つよし)/ミド
第二部から登場。麻綾からはミド(ミドレンジャー)と呼ばれている。由来は幡場と並んでいる姿が、黄レンジャーとミドレンジャーみたいだからである。
幡場や香ノ宮と同じ中学校に通っていて一学年下の一年生である。幡場と同じラクビー部に所属しているが、チビでグズで弱虫であるため上級生にイジメられ恐喝までされていた。
香ノ宮に惚れていて幡場と香ノ宮の会話を盗み聞きし、会話に出てきた「シンゴ」とは誰なのか気になり香ノ宮をストーキングしたが、あっさり幡場に見つかってしまう。だが、幡場の心遣いもあって香ノ宮、シンゴと共に行動するようになる。
グローバルフォーラム内でU・S・B・M、さらに国産B・Mに襲われる。当初非現実的な出来事の繰り返しにおびえてメソメソしていたが、生き延びるために強い人間に成長する。実は軍隊や兵器に興味がある軍事&メカオタクである。
第三部では横須賀エリアの自警団団員になる。壊滅した横須賀エリアからバスで避難するが、エンジントラブルをお越してしまい身動きができなくなる。大阪にいる麻綾に救助を求めるため、積んであったスクーターでB・Mだらけの荒野をつっきるが、そのため大怪我を負うことになる。麻綾と別れた後、街中で意識を失ってしまうが桐生に発見され手当てされる。その後、麻綾の脱走の手引きし壊滅した〝南〟の避難民やシンゴを助けに行く。ずい分と強くなったがまだ頼りないところがある。最終話で、積極的な女性と付き合っていることが判明した。
留音(るね)→御嶽ヶ原 留音(みたけがはら るね)
第二部から登場。初登場時は6歳である。家族たちとU・S・B・Mの試食パーティーに参加。試食会場でU・S・B・Mに襲われた後、上階のオフィスに逃げ込んだため米軍の掃討作戦を回避できた。その後シンゴが超音波を使い国産B・Mを呼び寄せた際、国産B・Mに襲われた。ルネはロッカーの中に隠れていたため無事であったが、両親を含め大勢の人が犠牲になった。
麻綾達がヘリポートに向かう途中に偶然発見され、以後共に行動するようになる。再び超音波を使うのにためらっていたシンゴを見事復活させた。グローバルフォーラムから脱出後、麻綾と共に大阪へ行く。
第三部では完の父親の養女になり、御嶽ヶ原を名乗る。完のことを「完兄(かんにぃ)」と呼んでいる。幼少時の体験ゆえか、肝が据わった性格となっている。
不良にからまれるが、クラスメイトの桐生に助けられる。以後、桐生と共に行動することが多くなり、壊滅した〝南〟の避難民やシンゴを助けに行く完達と〝南〟へ行く。海が荒れだし一時紀伊エリアに戻り、完の安否を気遣いながら還りを待つ。
桐生 新八(きりゅう しんぱち)
第三部に登場。ルネのクラスメイトだが、身長が2mもある巨漢でありとても中学一年生とは思えない。完の父親で作家の御嶽ヶ原了のファンであり、ある作品の一部がほしくてルネに近づいた。家は寿司屋でほとんど学校には行かず釣りや漁をしている(違法行為もしているらしい)。車の運転もできるが大型は初めてらしい。自警団からは傷害120件、カツアゲ50件のゴンタと思われているが、全部売られた喧嘩であり、カツアゲされた子の金をとり取り返すなど、優しい一面を持っている。また不良にからまれたルネや傷だらけの篠浦を助けたりした。
ひょんなことから、麻綾と共に幡場達を助けに行くためデンジャラスなバスツアーをすることになる。その後も麻綾達と共に行動することになり、南の避難民を助けに行くことになる。麻綾達たちを助けに再び出航するが、高波に飲まれ遭難したところを米軍に助けられた。
銀次(ぎんじ)
第三部に登場。四年前の惨劇で両親とはぐれた少年。その後、コンキエストの隊長に引き取られ、戦士として育てられる。しかし、コンキエストが生鮮輸出用ベースを占領した際、捕虜にした班長の言葉、リーダー、隊長の行動により疑問を持ち始め同志と反乱を起こす。ベースからB・Mが放たれた後、敵であったシンゴと脱出し高千穂から紀伊エリアに行く。ミハルとは仲もよく一緒に行動することが多く、助け合っている。
ミハル
第三部に登場。四年前の惨劇で両親を目の前でB・Mに喰われた少女。その後、コンキエストの隊長に引き取られ、戦士として育てられる。しかし、コンキエストが生鮮輸出用ベースを占領した際、捕虜にした班長の言葉、リーダー、隊長の行動により疑問を持ち始め同志と反乱を起こす。ベースからB・Mが放たれた後、敵であったシンゴと脱出し高千穂から紀伊エリアに行く。性格は大人であり、麻綾と香ノ宮のいい雰囲気を覗いていた。
東条室長/シンゴパパ
シンゴの父親。B・M研究開発総責任者でありB・M安全管理対策室長を兼任していたものと思われる。B・Mの危険性を知りながらも世界中の飢餓に苦しむ人々のために実用化を強行した。一般市民を虫けらのようにしか思っておらずB・Mの秘密を守るためなら平気で殺すなど性格はきわめて残忍である(麻綾の母親からは「それでも人の親か?」や義母からは冷血漢と言われるほどである)。B・Mを自分の息子であるシンゴより愛している。
第二部ではU・S・B・Mの試食会場でU・S・B・Mに襲われ、会場内にいる人間を外に逃がさないため、非常扉を閉めビル内を封鎖した。その際、外部との連絡手段も遮断した。その後、B・Mの秘密を守るために民間人を抹殺した。巨大化したU・S・B・Mをせん滅させようとB・M対策部隊の出動の要請を出すが、国産B・Mによって全滅してしまう。このことを知った後、双方のB・Mと戦うためシンゴと協力することになる。U・S・B・Mをすべて食い尽くした国産B・Mから逃げるDr.ドレクスから助けを請うが、カーネルの部下に始末させようとした。その後、Dr.ドレクスを助けた麻綾達から、止めてあったエレベーターを動かすよう頼まれたが、当初は彼らは必要にないと思っておりエレベーターは動かさなかったが、脱出するにはヘリコプターを操縦できるカーネルが必要と思い、エレベーターを開いたとき出でくるのはB・Mかもしれないというリスクを犯してでもエレベーターを動かす判断をした。ビルから脱出後は、管理能力を疑問視されたが、引き続きB・M政策の指揮をとることになる。
第三部では高千穂統括知事になるも、特に何もやらなかった。生鮮輸出用ベースがコンキエストに占領されたときも、対応の全権をシンゴに委任した。最期までB・Mを信じ続けており〝南〟までも壊滅し、日本にはB・Mの管理ができないと悟りクローシュと共にフランスへ行こうとするが、クローシュの死後、B・Mの歴史が終わったこの世界に生きる意味がなくなり、シンゴに心を開くことなく、「自分の信じるものの所へ行け」と言い自分の信じるものであるB・Mに喰われるという最期を選択した。

第一部の登場人物[編集]

完のお母ん
夫と離婚し完と共に大阪から東京に引っ越してきた。完を心から愛しており、女手ひとつで育てている。
BMに囲まれていた麻綾のところに颯爽と現れたため、出待ちを疑われた(前述のシンゴの出待ち発言はこの時のもの)。完達を守るため、食肉用B・M加工センターで自ら犠牲になった。
岡部(おかべ)
東京都M地区広域ゴミ処理場の職員。2児の父で妻に財布を握られているためB・Mの正体を知りながらも食べていた。本人は「普通の肉と変わらない」とあまり気にしていない。大地震後、ゴミ処理場の所長に見捨てられこの地震により逃げ出したB・Mにより第一犠牲者になる。
岩山(いわやま)
完のお母んが働くスーパーのパートのオバチャン。完のお母んや近所の人をよくいびっている。大地震により逃げ出したB・Mを豚と勘違いし攻撃するが、逆に喰われてしまう。
浅香(あさか)、十勝(とかち)
完のお母んが働くスーパーのパートのオバチャン。岩山と共に完のお母んや新人をよくいびっている。倉庫でサボっているときB・Mに襲われる。
警官
非常に傲慢であり補導した香ノ宮を学校まで連れて来た。アイドリング・ストップのためパトカーの窓を開けたまま駐車していたため乗車後、車内にいたB・Mに襲われる。
田代(たしろ)
完達のクラスの担任教師。性格はきつく警官に連れて来られた香ノ宮を自分のクラスの生徒であるのに見捨て、落ちこぼれと呼ぶ。校内でパトカーを発見し近づいたため、中からあふれたB・Mに襲われる。
クラスメイト
完達のクラスのクラスメイト。担任の影響を受けたのか、揃いも揃って弱者を平然といたぶるような性格をしている。
内二人は幡場の手下のような立場だったが、幡場が母親の安否を確かめるために安全圏だった教室を脱出しようとした際に命綱を容赦なく切り、突然の手のひら返しに悲嘆に暮れる幡場を他のクラスメイトとともに嘲笑った。
窓を開けたままバカ騒ぎをしていたせいでB・Mを誘き寄せてしまい、下ばかり見ていたせいで上から接近する集団に気づかず侵入され、逆に密室となった教室でパニックを起こして全滅した。
校長
完達の学校の校長。異常に神経質である。校舎に侵入したB・Mに襲われる。

第二部の登場人物[編集]

香ノ宮の友人(名称不明)
快活な女子と控えめな女子の二人がおり、香ノ宮と一緒にラグビー部で頑張る幡場を見ていた。
このうち、控えめな女子は幡場に好意を持っており、彼の体型を「デブじゃなくてガタイがいいだけ」と必死にフォローしていた。その後、B・M大量発生の災害の中でも生き残ったらしく、彼女と思しき女性が独り身を悲しんでいた幡場に声をかけている。
バーナード・ドレクス/Dr.ドレクス
U・S・B・Mの開発総責任者でU・S・B・Mの生体細胞と米軍の特殊部隊を日本政府の許可なく持ち込み、第二部の惨劇の発端をつくった。
運動不足のため一人で国産B・Mから逃げることができず、足手まといになり犠牲者もでてしまった。さらに自分の安全しか考えておらず麻綾達がB・Mを処分しようとしたとき協力しなかった。麻綾のサポートもあって何とかビルから脱出するも、最後は体内にU・S・B・Mがいることに気づかず水を飲んでしまい喰い殺されてしまった。
大佐(カーネル)
米軍の大佐でありDr.ドレクスと共に日本へ来た。
U・S・B・Mの異状な変化に逸早く気づきこれから起きる惨劇を予測した。東条の提案、Dr.ドレクスの命令により部下に一般市民の掃討を命じた。巨大化したU・S・B・Mや国産B・Mと戦い部下は全滅してしまった。奮闘する麻綾達を見たからか、ビルから飛び立ったヘリの中で「子どもを育てるのもいいか」と語るが、Dr.ドレクスの体内にいたU・S・B・Mが覚醒したことで麻綾らを脱出させ、最後は食われつつも変電施設へと進路を変えて軍人として特攻死を遂げた。
シド、グレン
カーネルの部下の米軍軍人。カーネルから麻綾達の直属に就き作戦行動を妨害する者がいれば排除しろという命令を受ける。以後、麻綾達と行動するが国産B・Mから逃げ切れないDr.ドレクスを麻綾、篠浦、カーネルと救出に向かう。その後、麻綾達を逃がすため国産B・Mを食い止めるが火炎放射器の燃料が切れてしまい犠牲になってしまった。
ビル
カーネルの部下の米軍軍人。巨大化したU・S・B・Mと戦い生き延びたが、U・S・B・Mと戦わせるため超音波により国産B・M呼び出した際、国産B・Mを見てカーネルの身動き、物音ひとつ立てるなという命令に背き、見下し言葉を発してしまう。そのため国産B・Mに喰われてしまい、仲間のロイに助けを求め抱きついたため彼も国産B・Mに喰われてしまった。
ボブ
カーネルの部下の米軍軍人。巨大化したU・S・B・Mと戦い生き延びた後、国産B・MとU・S・B・Mが戦っている間に麻綾達がヘリポートに向かう際、戦いの様子を観察するDr.ドレクスを監視するようカーネルに命じられた。国産B・Mが優勢になりDr.ドレクスと脱出後、天井裏にいた国産B・Mに見つかってしまいDr.ドレクスを逃がすため国産B・Mに素手で挑むが多勢に襲われ犠牲になってしまう。
池内(いけうち)
東条と同期のB・M研究所の下っ端職員。後藤と共に、B・Mの生体細胞をほしがっているアメリカにB・Mを売り東条をだしぬこうと計画し研究所からB・Mを持ち出した。これにより第二部の惨劇で国産B・Mの出現の発端をつくってしまった。
あるオフィスで待機中に偶然、出会った麻綾達を殺そうとするが逆に拘束されてしまう。その後桐島によって逃がされた国産B・Mから麻綾達を見捨てきみチャンと逃げることになる。シンゴが超音波を使い国産B・Mを呼び寄せた際に大群に襲われそうになるが、B・M対策グッズを所持していたため回避できた。その後あるオフィスのロッカーの中に隠れていたが、国産B・MからDr.ドレクスを助けにきた麻綾達がこのオフィスに逃げ込んできたため再会することになる。このオフィスもB・Mに囲まれてしまい助かるには所持していたB・M対策グッズを使うしかなかった。最後は麻綾達、きみチャンを助けるため犠牲になってしまう。
桐島(きりしま)
U・S・B・Mの試食会の取材にきていたエロ深夜番組のスタッフ。今回の出来事を不審に思い、これは特ダネと知ると暴走した。池内に自意識過剰と言われ腹を立て、国産B・Mを逃がしてしまう。最後は国産B・Mがボリボリ人間を食べる、ショッキングなお食事シーンを期待していたが逆に喰われてしまった。
きみチャン
U・S・B・Mの試食会の取材にきていたエロ深夜番組のレポーター。桐島達と共に国産B・Mを逃がした要因つくってしまう。桐島の死後は池内と共に行動することになる。自分達を助けるために犠牲になった池内に対し「犬死ではない。」、「英雄」と言った麻綾達を非難した。最後は東条の秘書によって呼び寄せてしまった国産B・Mからルネを守るため、シャッターが下りるまでの時間稼ぎのため犠牲になる。死の間際、生き残れなかったことを池内に謝っていた。
秘書(ひしょ)
東条の秘書。想像力が貧困であり、逃げることしか考えておらず、国産B・Mを処分しようとする東条を理解できず、裏切った。無断でエレベータを動かし中から現れた国産B・Mに喰われる。
後藤(ごとう)
東条の側近。東条を出し抜くため、国産B・Mの生体細胞を持ち出しアメリカに売ろうとした。しかし思わぬ事件が発生し計画が水の泡になってしまう。失態を重ねた池内と共に居合わせたきみチャンをB・Mに処分させようとするが、後ろからU・S・B・Mに襲われてしまう。
彼が持ち込んでいた国産B・Mの一部は回収されずにビルに残されてしまい、後の悲劇を引き起こすことになる。
科学者(名称不明)
U・S・B・Mを生み出した、3人の科学者。U・S・B・Mに大して異常とも言える執着心を示しており、危機感からU・S・B・Mを殺したカーネルを非難した。
その後、(呼吸を荒らげていたせいか)真っ先に幼生U・S・B・Mに侵食され、3人揃って体を食い破られてしまう。しかし、死の間際に「本当にやりたかったこと(=U・S・B・Mをケージから解き放つこと)」を実行に移してしまう。

第三部の登場人物[編集]

御嶽ヶ原 了(みたけがはら りょう)
完の父親であり、両親を失ったルネを引き取った。作家であり、小さなミニコミ誌に小説が連載中である。人が人であるために、礼節の大切さを伝えている。完やルネの帰宅をいつも案じている。しかし、説教くさい言い方のせいで完からは嫌われている。
久我(くが)
シンゴの補佐官として東条に任命された女性。シンゴのために心をくだいている言動も多い。4年前の惨劇で家族を失っておりその原因はクローシュと知った後、彼の死に様を見るため共にB・Mに喰われる。
ジャン・クローシュ
フランスの食料相補佐官であるが、2年前まではフランス諜報局日本担当支部長であった。7年前、生態B・Mを持ち出そうとし、4年前の惨劇の原因を作った。〝南〟の壊滅後、自らが新たな神になるため東条をフランスに招こうとした。尚、東条が提案に応じなかった場合は武力で拉致するつもりだったらしく、脱出用のヘリコプターには大量の武器があった。最後は久我がヘリポートを開放しB・Mに喰われた。
クラスター・ダグラス
米海軍極東方面司令であり、〝南〟の治安維持を任されている。コンキエストに生鮮輸出用ベースを占領されたとき無断で限定戦術核を使用しようとした。クローシュと共謀し新たな神になろうとしたが、ベースから溢れ出たB・Mに喰われてしまった。
隊長
「失地回復」を旗印にテロ行為を行う市民団体「コンキエスト」の隊長。銀次やミハルなど四年前の惨劇で孤児となった子供を引き取り、戦士として育てた。胸に崇高な理想を抱く本物の戦士であるが、生鮮輸出用ベースを占領後、志が暴走し反乱した同志を躊躇せず撃ち殺したり、自ら育てた銀次とミハルを殺そうとした。最後はシンゴに自らの過ちが引き起こした惨劇を目に焼き付けさせるため、火炎放射器のカートリッジを体に巻きつけ自爆し〝南〟にB・Mを解き放つ。
リーダー達
コンキエストに武器と資金を提供し裏で操っていた人物達。その正体は、高千穂の一流企業の御曹司であった。自意識過剰であり今回のテロ行為をシンゴに「金と暇を持て余したお坊ちゃまの革命ごっこ」と一蹴される。また捕虜をただ「人間を撃ってみたかった。」と言って平気で撃ち殺すなど、異常な行動に同志からも、まともとは思われていない。最後は無思慮により、チャンバーを爆破し放たれたB・Mに喰われる。
班長
生鮮輸出用ベースにチェンバーを運ぶ輸送班の班長。チェンバーを輸送中にコンキエストに襲われ、他の仲間は隊長に殺されIDチェックをパスさせるため捕虜となった。その後、リーダー達の1人に「人を撃ってみたかった。」、「生かしておく必要がない。」という理由だけで殺されてしまった。銀次とミハルぐらいの子供がいるため、銃を持つ銀次とミハルに対し、「自分が親だったら絶対に持ってほしくない。」と告げる。過去に自衛隊に所属していた。
仙波(せんば)、坂田(さかた)
生鮮輸出用ベースの警備員。坂田はベースの警備主任である。コンキエストに占領され拘束されるが丸腰でも簡単に制圧できるほどの実力を持つ。コンピューターをシステムダウンさせるため、銀次とミハルらとコンピュータールームに行くが、再起動に失敗する。その後、隊長から銀次とミハルを守るため死亡する。
ヒース、テッド、ドレン
シンゴと共に生鮮輸出用ベースに潜入した米軍兵士。〝南〟壊滅後、避難民と紀伊エリアに行き米軍艦隊に麻綾達の救助の要請をした。ヒースには3ヶ月になる息子がいる。最後の最後、本国が日本の窮状も顧みずU・S・B・Mの生産を再開したことを知り、叫び声をあげている。

設定・用語[編集]

B・M
金属やガラス以外(要は有機物)なら何でも食べ、永遠に分裂し、増え続ける異形の人造生命体。その不気味な外見から一般には品種改良された豚や牛として隠蔽されている。
口に四本足がついたような形をしており、体の裏面にある歯で対象を噛み砕き捕食する。また捕食用の触手も持っている。
足の裏には爪や垂直面を移動するための管足があり、大体時速十キロ程度で移動することが可能。
背中に5 - 8対の胚芽があり、ここから分裂・増殖する。分裂直後は通常よりサイズは小さめだが捕食により体長15 - 45cm、体重800g - 4kgにまで変動し、約25分間隔で分離・増殖するようになる。
B・Mはほとんど感覚器を持っておらず、大きな動きや音など空気の振動を表皮で感知し襲い掛かり、餌を探す場合も、行き当たりばったりに喰らいつき、それが食べられれば喰らい、消化できなければ吐き出すといった原始的な動きをとる。
獲物に喰らいついた時、超音波によって仲間を呼び呼ぶ習性がある。この信号音を聞きつけることにより、感覚の鈍いB・Mは集団で一斉に襲いかかり獲物を即座に喰い尽す。また、B.M同士が共食いすることはない。
直射日光に弱く、その下では20 - 30m、時間にして10秒くらいで干からびてしまうが、水を吸収すると復活する。海水に入ると浸透圧の関係で干からび、酸素の供給を絶たれて死滅する。
B・Mは最後の細胞1個になっても生き続けることが可能で、銃弾などでは殺しきることはできない。そのため、食用に出荷するB.Mはマイクロ波などで細胞一つ残らず死滅させることで初めて出荷される。細胞1個でも残っており、なおかつ水と周囲にエサがあればそこから再生することも可能。熱以外には極低温でも死滅する。
加工された食肉には、カルシウム、ミネラル、ビタミンなどがたっぷり含まれている。しかも安価で購入することができる優れた食品。ゴミ問題と食糧問題を一気に解決したB.Mはギリシア神話におけるネクタールにも例えられるが、一度人類の管理を外れれば無限に増殖し全てを喰い尽す危険な存在でもあるため、実用が始まった当初からその管理には細心の注意が張られてきたが、一部を除いて「人災」により破綻し外に漏れ出している。
第二部以降ではU・S・B・Mが登場した為、U・S・B・Mと区別するため国産B・Mと呼ばれる。
U・S・B・M
アメリカ産B・M。日本のB・Mと違い、沢山のミミズのような触手に口をつけたような形をしている。
国産B・Mと違い分裂はせず、エサを喰うと無限に巨大化していく。加工された食肉は、風味、栄養価ともに国産B・Mにひけをとらず、さらに増殖効率が国産B・Mより高く同量の食肉を産出するための期間は1/3以下である。一方で、代償として酸素を凄まじい勢いで消耗してしまう。
新しい個体を生むのではなく、異常なスピードで細胞分裂を繰り返すことから、「進化」のスピードが異常に早く、ただ本能で動くだけの肉塊から、喰らうことへの「欲求」を覚えた「猛獣」となり、換気口を通れる直径0.1mmのテグス状態に変化しエサを求めて外部を探索し、エサと水が揃うと増殖した。単位筋繊維量当たりの筋力は貧弱だが巨大化し筋肉量が増えれば、鉄のシャッターも抉じ開ける怪獣なみのパワーになる。
テグス状の触手からばら蒔かれた生体細胞は空気中を漂い、喉の粘膜に付着して増殖する(この影響で、喉が焼きつくような感覚に襲われる)。その状態で水を飲むと爆発的に成長が進み、体を食い破る。その後は独立した小型の個体として活動する。パーティ会場の皿に残った料理の中である程度成長している個体も存在していた(この状態でも人を食い殺す程度は可能)。
このような変異を起こし始めたことを危惧したカーネルにより、換気口を閉じられたことで一度は凄まじい断末魔を上げて絶命。しかし、改めて換気口が開かれたことで生存していた細胞がその死体を喰らい尽くし、より怪物じみた力と食欲を有した第2世代として新生した。
超音波によって集められた国産B・Mと喰らい合い増殖し合うという不毛な戦いを繰り広げるが、(ルネの両親たちを食っていたために)遅れて現れた国産B・Mの一団が加わったことでパワーバランスが崩壊。跡形も残さず国産B・Mの養分となってしまった。
国産B・M同様、高熱と低温に弱いが、遺伝子配列が違うため国産B・M対策グッズを使用することはできない。
B・M農場
表向きはゴミ処理場に偽装されている。毎日、区域内からB・Mの餌となるゴミが大量に運び込まれている。B・Mの数が飽和状態となると、出荷作業が行われる。B・M処理供給車という特殊な車に、B・Mを詰め込み、その車でB・Mを処理したのち、各地の市場へと運ばれる。ここに勤める職員たちはB・Mの実態を知っており、B・Mを食べなくてもすむようにと、高い給料が支払われる。
第三部では、本土がB・Mで壊滅したことを教訓に、南にB・M農場は唯一つも設置されていない。そのかわり、本土を巨大なB・M農場としている。本土全域に1000近いB・M処理センターと餌場が設けられ、餌場に航空機がゴミを廃棄する。ゴミを喰らい、増殖したB・Mは、B・M処理センターの発する超音波でおびき寄せられる。センターは巨大な装甲車で電子レンジのようなものになっており、マイクロ波によってB・Mを処理する。その後、B・Mは港までパイプラインで送られ、南に向けて船で運ばれる。処理から輸送までの工程は全自動であり、南に生体B・Mが侵入しないシステムとなっている。作中では第428番の餌場として、甲子園球場が登場した。
東京都M市M町
東京都西部に位置する架空の町。第一部の舞台でもある。中心に超大型ゴミ処理場(B・M農場)を擁する新興の住宅地である。2021年、地震でB・M農場から流出したB・Mによって、住民は全滅した。最終的に化学燃料が全域に散布され、B・Mもろとも焼き払われた。場所は作中の描写(第一巻 P.178参照)から察するに、東京都武蔵村山市付近と推測される。
九州の新しい名称。2027年に本土が壊滅した後、日本政府は宮崎県高千穂に遷都し、九州を「南」と改称した。人口は約1400万人。
高千穂
2027年以降の首都。超高層ビルが林立し、高速道路が張り巡らされるなど、かつての東京を上回るほどの繁栄を誇示している。新生都庁の近くには五ヶ瀬川が流れている。かつては高千穂峡という美しい渓谷を誇っていたが、治水のために貯水槽と水路に成り果てているため、その面影は全く残っていない。また最上流には地中式貯水槽があり、ここには常時600万tの水が貯えられており、高千穂320万世帯の生活用水を賄っている。
本土
2027年の大惨事以降、B・Mによって壊滅した北海道本州四国の三島を指す。B・Mの汚染は本土全域には及んでいない。各地の半島の付け根には、高電圧の電流が流れているフェンスが設置されており、B・Mの侵入を未然に防いでいる。2029年まで、各地域に南からの公的な援助(フェンスの改修、テレビ・ラジオ放送など)が行われていた。2029年以降、本土に生存者は存在しないことになっている。作中では、房総エリア、横須賀エリア、伊豆エリア、紀伊エリアの4地域が登場した。

台詞から、この他にもエリアがあるようなことを匂わせているが、先述のエリア以外には触れられていない。

時系列[編集]

当作品の時系列を、作中の台詞、描写から推測すると以下のようになる。

  • 2002年 B・Mが開発される。
  • 2010年 麻綾 完、香ノ宮 真理乃、幡場 優、東条 神吾誕生。
  • 2011年 篠浦 剛士誕生。
  • 2017年 留音、桐生 新八誕生。
  • 2021年 東京都M市M町がBMによって壊滅する(第一部)。
  • 2024年 東京グローバルフォーラムでU・S・B・M 試食会、U・S・B・M とB・Mがフォーラム内で猛威を振るう(第二部)。
  • 2027年 本土がB・Mによって壊滅する。
  • 2031年 南がB・Mによって壊滅する(第三部)。

書籍情報[編集]

コミックスは秋田書店少年チャンピオン・コミックスより。

  1. 2000年5月 ISBN 978-4253058735
  2. 2000年8月 ISBN 978-4253058742
  3. 2000年10月 ISBN 978-4253058759
  4. 2001年1月 ISBN 978-4253058766
  5. 2001年3月 ISBN 978-4253058773
  6. 2001年5月 ISBN 978-4253200073
  7. 2001年10月 ISBN 978-4253200080
  8. 2001年12月 ISBN 978-4253200097
  9. 2002年3月 ISBN 978-4253200103
  10. 2002年5月 ISBN 978-4253200110
  11. 2002年7月 ISBN 978-4253200127
  12. 2002年9月 ISBN 978-4253200240