西村幸夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。!NewLondon31 (会話 | 投稿記録) による 2021年1月17日 (日) 04:09個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

西村 幸夫(にしむら ゆきお、1952年4月9日[1] - )は、日本の都市工学者。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻および東京大学先端科学技術研究センター教授。東京大学副学長。工学博士。専門は都市計画、都市保全計画、都市景観計画、市民主体のまちづくり

経歴

福岡県福岡市生まれ。福岡県立修猷館高等学校[2]を経て、1977年、東京大学工学部都市工学科卒業、1982年、同大学院工学系研究科博士課程修了。

明治大学工学部建築学科助手、東京大学工学部都市工学科助教授を経て、1996年、同教授。2008年より同大学先端科学技術研究センター教授を兼務。2011年、東京大学副学長に就任する。この間アジア工科大学助教授、MIT客員研究員、コロンビア大学客員研究員、社会科学高等研究院客員教授などを歴任。2013年4月-2016年3月、東京大学先端科学技術研究センター長。

受賞歴

  • 1991年度 日本建築学会奨励賞(論文)
  • 1996年度 日本建築学会賞(論文)
  • 1998年度 日本不動産学会著作賞(『環境保全と景観創造』)
  • 2003年度 韓国文化観光省優秀学術図書賞(『都市の風景計画』(韓国語版))
  • 2005年度 日本都市計画学会論文賞(『都市保全計画』)

著書

単書

  • 『歴史を生かしたまちづくり:英国シビック・デザイン運動から』(古今書院、1993年)
  • 『アメリカの歴史的環境保全』(実教出版社、1994年)
  • 『Civic trust:英国の環境デザイン《1978〜1991》』(駸々堂、1995年)
  • 『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)
  • 『環境保全と景観創造:これからの都市風景へ向けて』(鹿島出版会、1997年)
  • 『西村幸夫都市論ノート:景観・まちづくり・都市デザイン』(鹿島出版会、2000年)
  • 『都市保全計画:歴史・文化・自然を活かしたまちづくり』(東京大学出版会、2004年)
  • 『西村幸夫風景論ノート:警官方・町並み・再生』(鹿島出版会、2008年)
  • 『西村幸夫文化・観光論ノート:歴史まちづくり・景観整備』(鹿島出版会、2018年)
  • 『まちを想う:西村幸夫講演・対談集』(鹿島出版会、2018年)
  • 『県都物語:47都心空間の近代をあるく』(有斐閣、2018年)

編著

  • 『路地からのまちづくり』(学芸出版社、2006年)
  • 『観光まちづくり:まち自慢からはじまる地域マネジメント』(学芸出版社、2009年)

共編著

  • 町並み研究会)『都市の風景計画:欧米の景観コントロール:手法と実際』(学芸出版会、2000年)
  • 寺西俊一)『地域再生の環境学』(東京大学出版会、2006年)
  • 石原武政)『まちづくりを学ぶ:地域再生の見取り図』(有斐閣、2010年)
  • 野澤康)『まちの見方・調べ方:地域づくりのための調査法入門』(朝倉書店、2010年)
  • 伊藤穀中井祐)『風景の思想』(学芸出版社、2012年)
  • 本中眞)『世界文化遺産の思想』(東京大学出版会、2017年)

訳書

  • スメート・ジュムサイ 『水の神ナーガ』(鹿島出版会、1992年)
  • アラン・ジェイコブス 『サンフランシスコ都市計画局長の闘い』(共訳、 学芸出版社、1998年)

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.423
  2. ^ 東京修猷会 第530回二木会(2006年5月11日(木))

外部リンク