旅客輸送
旅客輸送(りょかくゆそう)とは主に、人(旅客)を運ぶことを指す。運輸業の一分野であり、「公共交通機関」と呼ばれるものがこれを担う場合が多い。
概要
客を運んでいる場合の、乗り物の運転を、旅客運転という。
ある対象を、場所的に移動させるサービス業、すなわち運送業の一種で、運送する対象が人間の場合を「旅客運送業」という。具体的には、旅客機(飛行機)・バス・タクシー(自動車)・旅客船(船舶)・旅客列車(鉄道車両)などがその代表例である。これらの旅客運送業は、客を乗せていない間は、運転しても旅客運転に当たらない。
客とは、運送に対する代価的給付として金銭(運賃)を給付する者を指し、無償で運ぶ場合は「客」にあたらない。たとえば、家族を自家用自動車やレンタカーで運ぶことや、工場従業員の無料送迎バスなどは旅客運送には当たらない。従って、運転者の免許は第1種でかまわず、ナンバープレートも事業用自動車(営業)用のものである必要がない。
日本の鉄道には個人所有の「自家用車」が存在しないので、その運転免許である「動力車操縦者」の免許には、自動車運転免許での1種・2種にあたる区別がなく、直ちに旅客列車の運転に使用できる。しかしながら、同じ会社の従業員を業務での移動のために列車に乗せるとしても(たとえば貨物列車や回送運転に「添乗」する乗務員など)、旅客運転ではない。
陸運
航空
路線別旅客輸送実績
2018年度の路線別旅客輸送実績は以下の通りである。
順位 | 路線名 | 旅客数 | 座席利用率 |
---|---|---|---|
1位 | 羽田~新千歳 | 905万7,780人 | 74.5% |
2位 | 羽田~福岡 | 872万4,502人 | 78.2% |
3位 | 羽田~那覇 | 595万3,185人 | 78.7% |
4位 | 羽田~大阪 | 547万8,134人 | 77.8% |
5位 | 羽田~鹿児島 | 251万8,809人 | 70.9% |
6位 | 羽田~熊本 | 197万5,558人 | 68.6% |
7位 | 羽田~広島 | 188万2,798人 | 67.6% |
8位 | 福岡~那覇 | 187万9,098人 | 74.9% |
9位 | 成田~新千歳 | 187万6,979人 | 81.9% |
10位 | 羽田~長崎 | 176万5.366人 | 70.4% |
11位 | 羽田~松山 | 157万1,237人 | 69.0% |
12位 | 中部~新千歳 | 150万9,447人 | 70.1% |
13位 | 羽田~宮崎 | 142万4,813人 | 63.0% |
14位 | 羽田~関西 | 127万0,427人 | 72.7% |
15位 | 羽田~高松 | 126万2,184人 | 67.9% |
16位 | 羽田~北九州 | 125万3,158人 | 69.7% |
17位 | 羽田~大分 | 124万0,156人 | 64.5% |
18位 | 中部~那覇 | 119万4,286人 | 76.8% |
19位 | 大阪~那覇 | 115万4,349人 | 74.1% |
20位 | 那覇~石垣 | 114万7,669人 | 63.1% |
船
脚注
- ^ トラックの旅客運送解禁 9月1日から 過疎地など対象 東京新聞(2017年7月1日)2017年7月23日閲覧