大門一男
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大門 一男(おおかど かずお、1909年9月1日 - 1974年2月24日)は、日本の翻訳家。 東京生まれ。東宝に勤務しPR誌『エスエス』を編集、大久保康雄のすすめで翻訳を始め、1940年六興商事に出版部(のちの六興出版)を設ける[1]。 英米の推理小説、ノンフィクションなどの翻訳をおこなった。
著書
[編集]- 『ぴんくコーナー』(藤田栄 名義、六興出版部) 1959
翻訳
[編集]- 『支那オレンヂの秘密』(The Chinese Orange Mystery、エラリイ・クヰーン、黒白書房) 1935
- 『西班牙岬の秘密』(The Spanish Cape Mystery、エラリイ・クヰーン、黒白書房) 1935
- 『廿日鼠と男たち』(Of Mice and Men、スタインベック、三笠書房) 1939
- 『二十日鼠と人間』(新潮文庫)
- 『運命をつくる人』(クライド・ブリオン・デイヴィス(Clyde Brion Davis)、三笠書房) 1942
- 『気まぐれバス』(The Wayward Bus、スタインベック、六興出版社) 1951 のち角川文庫、新潮文庫
- 『赤色館の秘密』(The Red House Mystery、A・A・ミルン、新潮社) 1956 のち文庫
- 『古城のダイヤ』(フォークナー、講談社) 1956
- 『セントラル・パーク事件』(The Sunday Pigeon Murders、クレイグ・ライス、早川書房) 1957
- 『真珠』(The Pearl、スタインベック、角川文庫) 1957
- 『銀の指ぬき』(Thimble summer、エリザベス・エンライト、講談社、世界少女小説全集) 1958
- 『真実の問題』(A Matter of Fact、ハーバート・ブリーン 早川書房、世界探偵小説全集) 1958
- 『ハンクの高校時代』(アメリア・エリザベス・ウォールデン、秋元書房) 1959
- 『パディントン発4時50分』(4.50 from Paddington、アガサ・クリスティー、早川書房) 1960 のち文庫
- 『矢の家』(The House of the Arrow、A.E.W.メースン、新潮文庫) 1961
- 『針の孔』(The Eye of Needle、トマス・ウォルシュ、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1962
- 『緑の死』(The Green Stone、スーザン・ブラン、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1963
- 『二十世紀の石器人 ニューギニア・ダニ族の記録』(ピーター・マシースン、文芸春秋新社) 1964
- 『おおフロンティア 西部開拓史物語』(ルイ・ラムーア、暮しの手帖社) 1965
- 『わが家のクーヌー 都会で暮らした狼の記録』(ジェローム・ヘルムース、早川書房) 1966
- 『蒼い死闘』(The Blue Ice、ハモンド・イネス、講談社) 1967
- 『蒼い氷壁』 ハモンド・イネス 1972 (ハヤカワNV文庫)
- 『失なわれた虹とバラと』(The Rainbow and the Rose、ネイビル・シュート、講談社) 1968
- 『愚なる裏切り』(Run, Fool, Run、フランク・グルーバー、講談社、ウイークエンド・ブックス) 1968
- 『社長への道』(アメリカ経営者協会編、文芸春秋) 1970
- 『ロケット・ファイター』(Rocket fighter、M.ツィーグラー、文芸春秋、現代の冒険) 1970
- 『借家人』(The Tenant、ジョン・ギル、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1974
- 『地下道』(Crawlspace、ハーバート・リーバーマン、角川文庫) 1974
- 『上院議員』(The Senator、ドルー・ピアスン、早川書房、ハヤカワ・ノヴェルズ) 1976
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 文藝年鑑1955