コンテンツにスキップ

1,2-ジメトキシエタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Bcxfubot (会話 | 投稿記録) による 2022年11月7日 (月) 18:51個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (外部リンクの修正 http:// -> https:// (www.tcichemicals.com) (Botによる編集))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

1,2-ジメトキシエタン
ジメトキシエタンの構造式
IUPAC名1,2-ジメトキシエタン
別名グリム
モノグリム
ジメチルグリコール
エチレングリコールジメチルエーテル
ジメチルセロソルブ
DME
分子式C4H10O2
分子量90.12
CAS登録番号110-71-4
形状無色透明の液体
密度0.8683 g/cm3, 液体
相対蒸気密度3.1(空気 = 1)
融点-58 °C
沸点82-83 °C
水への溶解度混和する
SMILESCOCCOC
出典ICSC 1568

1,2-ジメトキシエタン(1,2-Dimethoxyethane)は化学式C4H10O2で表されるエーテルの一種である。グリムモノグリムジメチルグリコールエチレングリコールジメチルエーテルジメチルセロソルブといった別名を持ち、DMEと略される。無色透明の液体であり、溶媒として用いられる。水に可溶である。消防法に定める第4類危険物 第1石油類に該当する[1]

ジエチルエーテルTHFより沸点の高いエーテル系溶媒としてよく用いられる。二座配位子として、カチオンと複合体を形成する。このためグリニャール反応ヒドリド還元パラジウムを用いる触媒反応(鈴木・宮浦カップリング反応や右田・小杉・スティルカップリングなど)といった有機金属を用いた化学反応でしばしば用いられる。オリゴ糖多糖の良溶媒でもある。

製造

様々な方法を用いて製造されている:[2]


利用

有機化学分野では化学反応における溶媒として用いられる。また粘度の低い溶媒として、誘電率の高い化合物と組み合わせてリチウム電池電解液として用いられる。

参考文献

  1. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  2. ^ Dimethoxyethane (ChemIndstry.ru)

関連項目