都留泰作
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都留 泰作(つる だいさく、1968年 - )は、日本の文化人類学者、漫画家[1]。京都府在住。
経歴
1968年に岡山県で生まれた[1]。桐蔭学園高等学校卒業、名古屋大学理学部生物学科卒業、京都大学大学院理学研究科動物学専攻博士課程単位取得退学。理学博士。2003年富山大学人文学部助教授[2]。2010年京都精華大学マンガ学部准教授として採用された後[2]、同学部教授に就任[1]。主な研究対象はアフリカ民族文化。カメルーンなどでバカ・ピグミーを対象とした調査研究を行った[1]。
2003年秋に講談社の漫画雑誌『月刊アフタヌーン』における四季賞で応募作品が佳作を受賞し、漫画家としてのキャリアを開始させた[1]。2006年より同誌で、大学院時代の沖縄でのフィールドワークの経験を基にしたSF作品『ナチュン』を連載した。2013年末より『ビッグコミックスペリオール』にて、同じく沖縄を舞台とするSF作品『ムシヌユン』を連載。2020年より歴史ファンタジー作品『竜女戦記』の刊行を開始[1]。同作で「このマンガがすごい!2021」のオトコ編では第5位、「THE BEST MANGA 2021 このマンガを読め!」では第7位を獲得。
文化人類学の観点から漫画やエンタメ全般を分析した著書『<面白さ>の研究』や、知的障害者や自閉症者にもやさしく読める「LLマンガ」の企画も手掛けている[3]。
漫画
- ナチュン(月刊アフタヌーン連載、講談社、全6巻、2007年-2010年)[2]
- ムシヌユン(ビッグコミックスペリオール連載、小学館、全6巻、2013年-2018年)
- 竜女戦記(平凡社、2020年-)[1]
著書
タイトル | 著者 | 出版社 | 発売日 | ISBN |
『講座・生態人類学2 森と人の共存世界』 | 共著 | 京都大学学術出版会 | 2001年 | ISBN 978-4-87698-326-1 |
『<面白さ>の研究 世界観エンタメはなぜブームを生むのか』 | 単著 | KADOKAWA | 2015年 | ISBN 978-4-04-102753-0 |
イラスト
- 続ひとりぼっちの海外調査(水野一晴著、2005年、文芸社)(挿絵)ISBN 978-4-286-00529-4
出典
- ^ a b c d e f g “司馬遼太郎×『ゲーム・オブ・スローンズ』=『竜女戦記』? 破格の歴史ファンタジー漫画が登場!”. じんぶん堂 (2020年5月29日). 2020年7月2日閲覧。
- ^ a b c “都留 泰作”. 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、カメルーン・フィールド・ステーション (2012年10月10日). 2020年7月2日閲覧。
- ^ “都留 泰作 | 京都精華大学”. www.kyoto-seika.ac.jp. 2021年5月3日閲覧。
外部リンク
- 都留泰作(Daisaku Tsuru) (@dtsuru) - X(旧Twitter)