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オーストラリアの幹線道路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2022年8月18日 (木) 03:56; Gp619 (会話 | 投稿記録) による版 (路線一覧(アルファベット順))(日時は個人設定で未設定ならUTC

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ここでは、オーストラリアの幹線道路一覧を、その路線番号と位置と共に示す。 いくつかの幹線道路が複数の州や地域にわたる事に注意。


道路番号体系

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オーストラリアは広大で人口密度が低い国である。最も初期の幹線道路は、各州の州都からスポーク状のパターンで広がる。これらの路線は地方の主要都市と州都をつなぐ。

以前は、相互の主な輸送手段は海運または鉄道であった。 人口が増加するに従って、異なる幹線道路にある町を接続する路線が構築された。 例えばビクトリア州には、州内の全ての大都市他の全ての大都市に直接接続されている最も大きい幹線道路網がある。多くの貨物輸送はまだ鉄道に頼っているが、貨物輸送と旅客輸送の需要の増加は都市間の幹線道路の建設に繋がっている。

国道番号体系

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標準的な国道の路線番号案内標識
幹線国道の路線番号案内標識

1955年には、オーストラリア国内の路線を理解しやすくするためにオーストラリア国道番号の体系化が行われた。 国道番号は、方角表示標識、距離表示標識の中にある、白い盾形の路線番号案内標識によって表される。 一般的な規則は、ほんの少数の例外を除いて、南北方向の幹線道路が奇数、東西方向の幹線道路が偶数の番号を付けられている。国道1号線 (Highway 1)は国道網の根幹となる最重要の路線で、大陸を一周し全ての州都を連絡している。

1974年に幹線国道計画が導入された[1]。これは州都の間を一対一で直接結ぶ幹線道路で構成された。これらの幹線道路の建設資金は連邦政府によって供給された。これらの路線は、緑・金の盾形の路線番号案内標識によって識別された。

最初、国道ネットワークは都市の中心を接続しており、他の国道との合流点で終了した。しかし、都市を迂回するバイパスの建設が進むと路線の変更が必要となり、都市の中心ではなく都市の外縁で終了するようになった。

州道番号体系

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標準的な州道の路線番号案内標識

幹線国道または国道ネットワークでカバーされなかった重要な都市・地域間のルートは、州道のネットワークで網羅された。 州道には青い盾形のマークを用いる。それらは1980年代の終わりまでにすべての州で実際に採用された。いくつかの州では、それほど重要でない国道のいくつかが州道に格下げされた。

英数字による路線番号体系

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英数字の幹線国道の路線番号案内標識
英数字の州道の路線番号案内標識

1979年、タスマニア州はイギリスの例に習って、国道と州道の路線番号体系を廃止し、英数字による体系を導入した。アルファベットは路線の規格を表す。混乱を防ぐため、国道の番号は可能な限り継承した。

1990年代には、ビクトリア州南オーストラリア州も英数字の路線番号を導入した。例えば「ウェスタン・ハイウェイ」のメルボルンバララット間の路線番号はM8で、その先はA8である。しかしメルボルン都市圏の青い表示の都市圏幹線道路路線番号体系が用いられる地域では、それらは使用されない。

ニューサウスウェールズ州では、2013年から英数字による路線番号を導入している。北部準州も切り替えを進めているが、サインの更新時に合わせて変更しており、しばらく時間がかかる見込みである。

西オーストラリア州ではそのような体系を導入する計画はない。

"M" ルート

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主要幹線道路。通常、方向別に分離された車道を備える高速道路規格の幹線道路である。都市高速道路に適用されることもある。交通量は非常に多く、市街地をバイパスする。Mの区間は「モーターウェイ」や「フリーウェイ」の名称が使われることがある。

"A" ルート

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単一の車道からなる、州間の主要な幹線道路。交通量は"M" ルートより少ないが、広い追い越し車線、舗装された路肩と道路標示を備える。これらの路線は、町の中心を通り抜ける事もバイパスする事もある。

"B" ルート

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一定のやや重要度が低い旧国道を含む、異なる"A" ルート上の主要な町を相互接続する二次的な幹線道路。 更に、それらは、前出の"A"あるいは"M" ルートの主なバイパス区間および重要な観光ルートを含む事がある。これらの路線は路肩(舗装されている場合とされていない場合がある)を備えたかなり良質の舗装道路である。

"C" ルート

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より小さな居留地および町を、"A"、"B"あるいは"M" ルートに接続する道路。さらに、旧"A" ルートの短いバイパス区間に適用される事もある。完全に舗装されているが、やや質が低く、また路肩がある場合とない場合がある。

"D" ルート

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非常に小さな人里離れた町を接続する未舗装の道路。現在ではサウスオーストラリア州のみで使用されている。 一般に、未舗装の道路、小道あるいは未舗装の"B"あるいは"C" ルートの延長部分に適用された。道路、小道は未舗装のための様々な品質である。 いくつかの"D" ルートには、四輪駆動車の利用が推奨される。 代わりに、ニューサウスウェールズ州では、"D" ルートが迂回路を示す。 この一例は、M5トンネルが通行止めの場合、運転手に代替経路を提供するD5である。

メトロードのマーク

都市圏幹線道路番号体系

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1990年代に、シドニーブリスベーンの都市圏幹線道路番号体系は、新しいメトロード計画で合理化された。これらは特有の六角形の路線番号案内標識によって識別され、それらの経路に沿う州道、高速道路、および国道の体系に取って代わった。 メトロードはスポーク状のパターンで都市の中心から都市圏の外の高速道路まで広がる。 更に、メトロードは主要な都市環状道路を含む。 メトロードは都市幹線道路、その他主要な道路、および都市高速道路から構成される。

メトロード以外は以前からの州道番号体系を用いる。

路線一覧(アルファベット順)

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脚注

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  1. ^ NATIONAL ROADS ACT 1974”. 18 Aug 2022閲覧。

関連項目

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