メロヴィクス
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メロヴィクス(メロヴィウス、Merovech / Meroveus / Meroviusなどと綴られる)は、フランク王国のメロヴィング家の始祖とされる、半ば伝説的な人物。
生涯
[編集]5世紀中頃にフランク人のサリ族を率いた王で、451年のカタラウヌムの戦いでアエティウスの率いる西ローマ帝国軍に従い、フン族を破った。457年頃に死に、息子のキルデリック(フランク王国の初代国王となるクローヴィス1世の父)が後を継いだとされる。
具体的に知られるのは以上だけで、後にメロヴィング家の始祖(メロヴィングの語源)とされ、海神の子孫とする伝説(『フレデガリウス年代記』)などが流布した[1]。またサリ=フランク族の王としては同時期にクロディオが活躍しており、メロヴィクスはクロディオの家系から出たとトゥールのグレゴリウスは『フランク史』に書いている[2]が、確実な情報はない。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ル・ジャン, レジーヌ 『メロヴィング朝』 加納修訳、白水社〈文庫クセジュ 939〉、2009年9月。ISBN 978-4-560-50939-5。
- Malcolm Todd , "The Early Germans"(Wiley-Blackwell,1992)
- Ian Wood , "The Merovingian Kingdoms 450–751." (Longman Group, 1994)