ダッペエ
ダッペエ DAPPEE | |
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対象 | |
分類 | 市町村のマスコットキャラクター |
モチーフ | 雑種の犬(南総里見八犬伝に由来) |
デザイン | 文原聡 |
指定日 | 2010年12月 |
公式サイト | ダッペエオフィシャルサイト |
ダッペエ(DAPPEE)は、千葉県館山市のマスコットキャラクター。
同市出身のアニメーター・文原聡(「館山ふるさと大使」委嘱)がデザインしたもので、名前は千葉県房総地方の方言で「〜だろう!」を意味する「〜だっぺ!」に由来する。
「ゆるキャラ」ではなく、「脱力系キャラ」という位置づけである[1]。
誕生までの経緯
「The World of GOLDEN EGGS」などを手がける文原の活躍ぶりを、千葉銀行発行の広報誌で知った同市が、2009年(平成21年)4月に同市のマスコットキャラクターの製作を要請、これに対し、文原も「地元に貢献できるなら」と無償で快諾した[2]。
その後、同市は館山を象徴するイメージ数点を文原に伝え、studio crocodileが全面的にプロデュースすることとなった[1]。ちなみに、「ダッペエ」というネーミングは企画初期の頃に文原が命名した[1]。キャラクター製作が着々と進み、サンプルが市役所限定で公開されたのち、寄せられた意見を元に、一般公開へ向けて最終調整に入った。ところが、その矢先に文原より「これまでのダッペエのデザインをいったん白紙に戻す。」との連絡が届く[1]。同市にとって、完成度の高いキャラクターを理由も明かされないまま白紙に戻すことは、寝耳に水の出来事であった[1]。数ヶ月後、現在のダッペエの容姿となる、新たなサンプルが送られてくることになる。
「館山で生まれ育った事に誇りを持ってもらいたい。そして、館山の良さを再認識し、故郷を大切にしてもらいたい。」という思いを込めてデザインされ[3]、2010年(平成22年)12月に誕生した。
このキャラクターに対して、文原は「海・花ではなく、館山にしかないものをと考えた結果が方言だった。『〜だっぺ(〜だろう)』という方言は、千葉県・茨城県でも使われているが、早い者勝ちというふうに受けとめている[4]。このキャラクターは、適度な気持ち悪さで、とても気に入っている。」と語っている[5]。
キャラクター
- 房州育ちの犬(雑種)で「南総里見八犬伝」の八房の親戚の末えいの知り合いの親戚にあたる[6]。
- おおらか且つ適当な性格[6]。
- 頭部は「ダッペエ」の「ペ」、腹部はローマ字表記の「DAPPEE」の「D」の形をそれぞれしており、あばら骨が1本足りない[6]。首には『南総里見八犬伝』の八犬士が持つ霊玉「仁」・「義」・「礼」・「智」・「忠」・「信」・「孝」・「悌」をイメージした首輪を付けている。
- 犬なのに「ワンワン」ではなく「ペエペエ」と吼える。また、語尾に「〜っぺ!」と付けて会話する事も出来る[6]。
その他
- 館山市内で開催されるイベントなどでは、ポスターや着ぐるみ(画像参照)で登場している。
- 公式LINEスタンプを2015年(平成27年)5月から販売しており、一定のペースでの売り上げがあり、発売開始3週間は約600ダウンロードと好調に推移している[7]。かつては携帯オフィシャルサイト「ダッペエモバイル」にて、ダッペエの着信ボイスがダウンロードできたが現在は終了している。
- 「2013年ご当地キャラ総選挙(日本百貨店協会主催)」に出馬し、予備選挙を経て、地区選挙までコマを進ませるも、投票結果は関東・甲信越・静岡地区からエントリーした166キャラクター中、29位に留まり、敗退している[8]。
脚注
- ^ “「ダッペエ」犬が誕生 館山市のマスコット アニメ作家・文原聡さん”. ちばとぴ (千葉日報). (2010年12月7日) 2011年10月19日閲覧。
- ^ “たてやまニュース 「ふるさとを大切にしてもらいたい」との文原さんの思いが込められています。” (PDF). だん暖たてやま 2010年12月15日号 p16. 館山市 (2010年12月15日). 2013年5月13日閲覧。
- ^ 2013年(平成25年)に茨城県大洗市のキャラクターとして「アライッペ」が誕生している。
- ^ 「ダッペエ」方言から生まれたっぺ 館山のマスコットに 『朝日新聞』千葉版 2010年12月7日付。
- ^ a b c d ダッペエオフィシャルサイト - プロフィール
- ^ “「ご当地キャラスタンプ」続々 「LINE」でわが町PR 千葉”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2015年6月19日). 2015年12月27日閲覧。
- ^ “ダッペエに投票だっぺ!(結果発表)”. 館山市 (2013年5月1日). 2013年5月13日閲覧。