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チャグチャラーン

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チャグチャラーン

چغچران
ハリー川にかかる橋
ハリー川にかかる橋
チャグチャラーンの位置(アフガニスタン内)
チャグチャラーン
チャグチャラーン
アフガニスタン国内の位置
北緯34度31分21秒 東経65度15分6秒 / 北緯34.52250度 東経65.25167度 / 34.52250; 65.25167座標: 北緯34度31分21秒 東経65度15分6秒 / 北緯34.52250度 東経65.25167度 / 34.52250; 65.25167
アフガニスタンの旗 アフガニスタン
ゴール州
地区 チャグチャラーン地区
政府
 • 種別
標高
2,230 m
人口
(2012)[1]
 • 合計 6,700人
等時帯 UTC+4:30

チャグチャラーンペルシア語: چغچران‎、ラテン文字:Chaghcharan、[æɡæˈrɑːn]、チャフチャラーン - Chakhcharanと呼ばれることもある、旧称:アーハンガラーン[2]ペルシア語: آهنگران‎、パシュトー語: آهنګران‎、Āhangarān)はアフガニスタン中央部にある都市であり、ゴール州の州都である。チャグチャラーンはハリー川の南岸に位置し、海抜は2,230mとなっている。チャグチャランチャフチェラーンと表記されることもある[3]

チャグチャラーンは西はヘラートと高速道路で380kmにて結び、ほぼ同距離にてカーブルと結んでいる。厳しい気候のため冬季には道路はしばしば閉鎖され、夏季であっても道路状況が悪くチャグチャラーンからカーブルへは自動車で3日かかる。

2012年時点におけるチャグチャラーンの人口は約6,700人であり[1]、その大部分がペルシア語話者である。チャグチャラーン空港英語版は街の北東約1.5kmの地点にある。

歴史

この地域は10世紀にガズナ朝スルターンマフムードによりイスラム教が広まるまで、異なる宗教を信仰する人々が共に暮らす土地であった。ゾロアスター教仏教、その他の宗教の信者も存在し、ユダヤ人もまたこの地に暮らしていた。ガズナ朝が衰退すると、12世紀にはゴールから興ったゴール朝が実権を握った。

13世紀、この地域はチンギス・カンと彼が率いるモンゴル兵により侵攻を受けた。その後は14世紀にティムールに征服されるまで、イルハン朝によって統治された。

チャグチャラーンは、バーブルカーブルから挙兵しムガル帝国を建国するまでの旅について記した1507年の回想録バーブル・ナーマにも登場する(当時の名称はチャフチャラーン)。当時のチャフチャラーンはヘラートゴールガズニーの間にあるガルジスタン地方に位置する都市であった[4]

2004年、独立系FMラジオ局(ダリー語راديو صداي صلح、ラジオ平和の声)がチャグチャラーンで放送を開始した。これはアフガニスタンのゴール州付近では初の独立系メディアとなった。

2005年6月、国際治安支援部隊(ISAF)はリトアニア率いるゴール州の地方復興チームを結成、他にクロアチアデンマークアゼルバイジャンアイスランドの部隊が参加して地雷除去などの活動を行った[5]

チャグチャラーンの子供たちに鞄を支給するISAF部隊

気候

チャグチャラーンは湿潤大陸性気候ケッペンの気候区分ではDsb)に属し、冬は寒さが厳しく雪が降り、夏は暖かく湿度が低い。年間降水量は少なく、雨はその大部分が冬と春に記録される。

チャグチャラーンの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 12.0
(53.6)
11.5
(52.7)
20.6
(69.1)
26.8
(80.2)
32.3
(90.1)
34.6
(94.3)
37.4
(99.3)
35.0
(95)
33.0
(91.4)
27.5
(81.5)
21.0
(69.8)
16.7
(62.1)
37.4
(99.3)
平均最高気温 °C°F −1.3
(29.7)
0.0
(32)
8.8
(47.8)
17.4
(63.3)
21.8
(71.2)
27.3
(81.1)
29.8
(85.6)
28.8
(83.8)
24.7
(76.5)
17.9
(64.2)
11.4
(52.5)
3.2
(37.8)
15.82
(60.46)
日平均気温 °C°F −9.4
(15.1)
−7.3
(18.9)
1.6
(34.9)
9.3
(48.7)
12.8
(55)
17.2
(63)
19.3
(66.7)
17.8
(64)
12.4
(54.3)
6.9
(44.4)
1.5
(34.7)
−4.4
(24.1)
6.48
(43.65)
平均最低気温 °C°F −16.3
(2.7)
−15.3
(4.5)
−3.9
(25)
2.1
(35.8)
3.5
(38.3)
4.9
(40.8)
7.1
(44.8)
5.3
(41.5)
−0.2
(31.6)
−2.8
(27)
−6.8
(19.8)
−11.1
(12)
−2.79
(26.98)
最低気温記録 °C°F −44
(−47)
−46.0
(−50.8)
−26
(−15)
−10.8
(12.6)
−6.0
(21.2)
−2.7
(27.1)
0.5
(32.9)
−2.0
(28.4)
−8.0
(17.6)
−14.6
(5.7)
−19.5
(−3.1)
−35
(−31)
−46
(−50.8)
降水量 mm (inch) 30.9
(1.217)
32.2
(1.268)
40.0
(1.575)
35.3
(1.39)
20.1
(0.791)
0.4
(0.016)
0.1
(0.004)
0.5
(0.02)
0.0
(0)
11.0
(0.433)
15.8
(0.622)
18.1
(0.713)
204.4
(8.049)
平均降雨日数 0 1 6 8 5 0 0 0 0 3 3 1 27
平均降雪日数 8 9 5 1 0 0 0 0 0 0 2 7 32
湿度 70 71 66 56 49 39 34 32 36 44 54 64 51.3
平均月間日照時間 146.4 150.2 198.6 223.9 320.6 383.9 389.4 358.0 344.7 267.7 217.9 154.7 3,156
出典:NOAA (1968-1983) [6]

人口

チャグチャラーンの人口は約6,700人であり、ゴール州最大の都市である。チャグチャラーンに居住する主な民族としては、アイマーク人ハザーラ人タジク人(96%)がいる[7]

交通

チャグチャラーンの広場

ハリー川北西部にある空港チャグチャラーン空港英語版はチャグチャラーンより北東に約1.5kmの地点にある。全長は約1800m、未舗装、小規模~中規模の航空機が発着可能となっている。チャグチャラーンから伸びる主要道路は西のヘラートと東にある首都カーブルを結んでいる。

関連項目

脚注

  1. ^ a b Afghanistan”. citypopulation.de. 2014年2月24日閲覧。
  2. ^ 山内和也「第43回大会 / 研究発表 第2部会 : 4.アフガニスタン出土のサーサーン朝後期彩文土器について」『オリエント』第44巻第2号、日本オリエント学会、2001年、225-248(p.234)、doi:10.5356/jorient.44.2_2252020年6月30日閲覧 
  3. ^ アフガニスタンのチャグチャランPRTへの文民支援チームの派遣”. 外務省 (2009年4月17日). 2014年2月24日閲覧。
  4. ^ バーブル (1507年). “Events Of The Year 912”. バーブル・ナーマ. Packard Humanities Institute. 2011年8月18日閲覧。
  5. ^ アジア動向データベース - アフガニスタン”. JETRO. 2014年2月24日閲覧。
  6. ^ Chakhcharan Climate Normals 1968-1983”. アメリカ海洋大気庁. 2014年2月24日閲覧。
  7. ^ UNHCR Sub-Office -Herat DISTRICT PROFILE”. aims.org.af (2002年10月21日). 2014年2月24日閲覧。[リンク切れ]

外部リンク

  • Nancy Dupree (1977): An Historical Guide to Afghanistan. 1st Edition: 1970. 2nd Edition. Revised and Enlarged. Afghan Tourist Organization. (Chapter 32 - Chakhcharan to Herat)