2023年世界ジュニア柔道選手権大会

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2023年世界ジュニア柔道選手権大会(第26回世界ジュニア柔道選手権大会)は、2023年10月4日8日ポルトガルリスボン県オディべーラスで開催された柔道の世界ジュニア選手権。ポルトガルでは1996年にポルト世界ジュニアが開催されて以来27年ぶり2度目となる[1][2]

大会結果[編集]

男子[編集]

階級
60kg以下級 日本の旗 福田大和[3] アゼルバイジャンの旗 ニザミ・イムラノフ カザフスタンの旗 タルガト・オリンバッサル
エジプトの旗 サミ・ユスリ
66kg以下級 日本の旗 福田大和[4] イスラエルの旗 エラン・フィクス 日本の旗 羽田野啓太
カザフスタンの旗 ジャナリス・ラフメトカリ
73kg以下級 アゼルバイジャンの旗 ブサル・ガランダルザデ アメリカ合衆国の旗 ジャック・ヨネヅカ ベルギーの旗 ムハンマド・ガザロエフ
タジキスタンの旗 アブバクル・シェロフ
81kg以下級 日本の旗 天野開斗 ジョージア (国)の旗 アレクサンドレ・ロラーゼ 日本の旗 伊澤直乙斗
中立選手(AIN) ティムール・アルブゾフ
90kg以下級 日本の旗 川端倖明 アゼルバイジャンの旗 ブガル・タリボフ スペインの旗 アーロン・サンタマリア・ロドリゲス
ラトビアの旗 マクシムス・ドゥイノブス
100kg以下級 日本の旗 新井道大 ウズベキスタンの旗 ルスタム・ショラフマトフ オランダの旗 ヨエス・シェル
中立選手(AIN) アンジェイ・パブリウコフ
100kg超級 ジョージア (国)の旗 シャルバ・グレシゼ アゼルバイジャンの旗 イブラヒム・タタログル トルコの旗 ムニル・エルトゥグ
キプロスの旗 ジアニス・アントニウ

女子[編集]

階級
48kg以下級 日本の旗 宮木果乃 トルコの旗 シラ・エルシン イタリアの旗 アジア・アバンザト
中立選手(AIN) クリスティナ・ドゥディナ
52kg以下級 日本の旗 神谷鈴 イタリアの旗 ジュリア・カルナ イタリアの旗 ミカエラ・シアコベッリ
フランスの旗 レア・ベレ
57kg以下級 イタリアの旗 ベロニカ・トニオロ 日本の旗 本田里來 オランダの旗 ジュリー・ブルスケンス
ブラジルの旗 ベアトリス・コマンシェ
63kg以下級 フランスの旗 メルキア・オシュコルヌ 日本の旗 髙木水月 ポーランドの旗 マルティナ・グルビアク
クロアチアの旗 ニナ・シミッチ
70kg以下級 日本の旗 本田万結 ブラジルの旗 カイラニ・カルドソ スロベニアの旗 カヤ・シュスター
オーストリアの旗 エレナ・デング
78kg以下級 大韓民国の旗 キム・ミンジュ オランダの旗 リーケ・デルクス フランスの旗 イラナ・ブビエル
コロンビアの旗 ブレンダ・オラヤ
78kg超級 日本の旗 新井万央 日本の旗 椋木美希 ブラジルの旗 カティア・アルベス
大韓民国の旗 イ・ヒョンジ

男女混合団体戦[編集]

優勝 2位 3位 3位
日本の旗 日本
本田里來
羽田野啓太
木原慧登
本田万結
川端倖明
新井万央
椋木美希
新井道大
藤本偉央
フランスの旗 フランス
アリア・デカルバロ
エリオ・プルブ
メルキア・オシュコルヌ
ダビド・アリ
セリア・カンカン
マティアス・アンリオナン
ブラジルの旗 ブラジル
ベアトリス・コマンシェ
ビアンカ・レイス
ビニシウス・アルディナ
カイラニ・カルドソ
グスタボ・ミラノ
エニャ・ピレス
マテウス・ギマラエス
ポルトガルの旗 ポルトガル
マリア・シルベイラ
オタリ・クバンティゼ
タイス・ピナ
ペドロ・リマ
ファビオ・コンセイサオ
ギヨーム・シルバ

各国メダル数[編集]

国・地域
1 日本の旗 日本 10 3 2 15
2 アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン 1 2 0 3
3 フランスの旗 フランス 1 1 2 4
イタリアの旗 イタリア 1 1 2 4
5 ジョージア (国)の旗 ジョージア 1 1 0 2
6 大韓民国の旗 韓国 1 0 1 2
7 トルコの旗 トルコ 0 2 1 3
8 ブラジルの旗 ブラジル 0 1 2 3
9 オランダの旗 オランダ 0 1 1 2
10 イスラエルの旗 イスラエル 0 1 0 1
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 0 1 0 1
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン 0 1 0 1
- 中立選手(AIN) 0 0 3 3
13 カザフスタンの旗 カザフスタン 0 0 2 2
14  オーストリア 0 0 1 1
ベルギーの旗 ベルギー 0 0 1 1
 コロンビア 0 0 1 1
クロアチアの旗 クロアチア 0 0 1 1
キプロスの旗 キプロス 0 0 1 1
 エジプト 0 0 1 1
スペインの旗 スペイン 0 0 1 1
 ラトビア 0 0 1 1
ポーランドの旗 ポーランド 0 0 1 1
ポルトガルの旗 ポルトガル 0 0 1 1
スロベニアの旗 スロベニア 0 0 1 1
タジキスタンの旗 タジキスタン 0 0 1 1
  • IJFは今大会に中立選手(AIN)で出場してメダルを獲得した3名のロシア選手をメダル一覧表に含めなかった[5]

優勝者の世界ランキング[編集]

男子[編集]

60kg級  日本の旗 日本 福田大和[3]  ランク圏外(シニアでは65位)
66kg級  日本の旗 日本 福田大和[4]  ランク圏外(シニアでは134位)
73kg級  アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン ブサル・ガランダルザデ  4位
81kg級  日本の旗 日本 天野開斗  115位
90kg級  日本の旗 日本 川端倖明  40位
100kg級  日本の旗 日本 新井道大  111位(シニアでは72位)
100kg超級  ジョージア (国)の旗 ジョージア シャルバ・グレシゼ  1位

女子[編集]

48kg級  日本の旗 日本 宮木果乃  ランク圏外(シニアでは44位)
52kg級  日本の旗 日本 神谷鈴  40位
57kg級  イタリアの旗 イタリア ベロニカ・トニオロ  3位(シニアでは16位)
63kg級  フランスの旗 フランス メルキア・オシュコルヌ  1位
70kg級  日本の旗 日本 本田万結  62位
78kg級  大韓民国の旗 韓国 キム・ミンジュ  13位
78kg超級  日本の旗 日本 新井万央  5位

世界ランキング1位の成績[編集]

男子[編集]

60kg級  ジョージア (国)の旗 ジョージア ゲオルギー・サルダラシビリ  不出場
66kg級  ガボンの旗 ガボン フェルナンド・ンケロ  不出場
73kg級  ブラジルの旗 ブラジル ガブリエル・ファルサオ  2回戦敗退
81kg級  イタリアの旗 イタリア ブライト・マッダローニ=ノサ 3回戦敗退
90kg級  アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン ブガル・タリボフ  銀メダル
100kg級  フランスの旗 フランス マティアス・アンリオナン  2回戦敗退
100kg超級  ジョージア (国)の旗 ジョージア シャルバ・グレシゼ  金メダル

女子[編集]

48kg級  トルコの旗 トルコ メルベ・アザク 3回戦敗退
52kg級  イタリアの旗 イタリア ジュリア・カルナ  銀メダル
57kg級  ブラジルの旗 ブラジル ビアンカ・レイス  3回戦敗退
63kg級  フランスの旗 フランス メルキア・オシュコルヌ  金メダル
70kg級  マダガスカルの旗 マダガスカル アイナ=ラウラ・ラソアナイボ=ラザフィ  3回戦敗退
78kg級  オランダの旗 オランダ リーケ・デルクス  銀メダル
78kg超級  オランダの旗 オランダ パウリエン・スビールス  7位

(出典[6]、JudoInside.com)

ロシアの大会参加とウクライナのボイコット[編集]

当初ウクライナは今大会に出場予定だったが、ロシア選手7名が中立(AIN)の立場で出場することが判明すると、出場を取りやめた。7名の選手のうちドミトリー・ヤクシェフは現役の軍人であったとウクライナ柔道連盟が指摘すると、ヤクシェフの参加は結果として阻止されたが、ウクライナの決断は変わらなかった[7][8]

脚注[編集]

外部サイト[編集]