鹿児島ラーメン

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鹿児島ラーメン

鹿児島ラーメン(かごしまラーメン)とは、鹿児島県周辺の専門店で供されるラーメンである。

概要[編集]

主にスープ豚骨ベースで、ガラや野菜に加え煮干昆布や干し椎茸などの乾物も使う半濁スープであるとされる。地理的、歴史的な要因から九州のラーメンの中では唯一久留米ラーメンの影響を受けていないと言われ、かんすいが少ない白いまっすぐの中太麺が多い。また他のご当地ラーメンに比べ、横並びにパターン化しておらず店ごとに麺やスープが大きく異なる。

また、九州では珍しく古くから「味噌ラーメン」をメニューに加える店も多く、メニューの目玉にする店や専門店が多く存在するが、札幌味噌ラーメンとは味が異なる。

ラーメンには関係ないが、注文すると漬物(多くは、甘酢大根の千枚漬け)と緑茶が出されるという特徴がある。

鹿児島ラーメンの元祖と言われる店は『のぼる屋』(下記参照)と言われ、豚骨と魚介のラーメンで1947年に開店した。全国的な知名度は低いが、ご当地ラーメンとして根付いていたが、2代目店主の死去により、2014年に閉店した。その後、地元旅館の社長が復活を呼びかけ、当時の仕入れ先からの情報やラーメンの写真等を元に味の再現を計り、以前の作り方ではないが、2016年に改めて開店した。

全国的に「九州ラーメンは白い豚骨スープ」という印象が定着しているが、鹿児島のラーメンは平均すると白濁しておらず、褐色で澄んでいるものもある。味は、上記の材料を使う事による淡泊なスープが多い。

特徴[編集]

鶏ガラ+豚骨、魚介をベースとした各店の個性が強く雛形的なラーメンが存在しない点が最大の特長といえる。

あまりの掴み所なさに「鹿児島ラーメン」というご当地ラーメンの実態は存在しない酷評する向きもごく一部にある。見方を代えれば様々な要素を貪欲に取り入れてきた懐の深さの証である。店ごとにそれぞれ違う個性を見つけられるので県外からの食べ歩き客は多彩な楽しみ方が得られる。

値段[編集]

「鹿児島ラーメンは高い」と一般に言われる。鹿児島中央駅構内・近辺の店舗や天文館の有名店などでは一杯800円〜1000円近い値段に達する場合もあり、総務省小売価格調査に置いても平均で一杯630円前後、全国で第三位の高さとの統計結果が出ている。これに対し日本政策投資銀行2003年の調査によると、一杯548円程度になるという結果もある。両者の違いはサンプル数の違いにあり、前者では4店舗程度であるのに対し、後者では127店舗程度の調査となる為である。価格差においても、総務省の調査による鹿児島福岡のラーメンの価格差は前者115円に対し、後者調査では65円の差となった。

鹿児島でのラーメンの位置付け[編集]

豚とろの鹿児島ラーメン

鹿児島では昔からラーメンは食事であり、他地域のように副食や飲みの仕上げに食べる傾向は薄いとされる。また、ラーメン好きの鹿児島県民は食事として月に何度も足しげく通うといわれる。鹿児島県外人からよく指摘されることであるが、老舗ほど厨房内で調理人に女性の姿が多く目立つ(決して男性がいない訳ではない)。鹿児島ラーメンのルーツは諸説あるが、(1)のぼる屋のように中国人から習ったラーメンをアレンジした、(2)こむらさき・のり一のように台湾華僑が故郷の麺料理をアレンジして供した、等がある。因みに鹿児島ラーメンの専門店が出現したのは昭和30年代後半といわれ、それ以前(太平洋戦争以前)は大衆食堂のような店で長崎ちゃんぽんうどんなどと共にラーメンが供されていた。鹿児島ラーメンが供される店に範囲については諸説あるが薩摩半島大隅半島の中南部から宮崎県都城市方面までを勢力範囲と見る向きがある。しかし、近年刊行される雑誌などでは宮崎ラーメンも多く取り上げられており、都城市宮崎ラーメンと見る傾向が現れている。

脚注[編集]