駐日英国大使

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駐日英国大使
Royal Coat of Arms of the United Kingdom (HM Government).svg
英国の紋章
Paul Madden 2014 (cropped).jpg
現職者
ポール・マデン

就任日 2017年(平成29年)
任命者 女王エリザベス2世
初代 公使:ラザフォード・オールコック
大使:クロード・マクドナルド
創設 公使:1859年(安政06年)
大使:1905年(明治38年)
ウェブサイト http://ukinjapan.fco.gov.uk/ja/

駐日本国英国大使(ちゅうにほんこく えいこくたいし)とは、日本に駐在するイギリス政府が派遣した特命全権大使

概要[編集]

日本イギリス1854年10月14日(嘉永7年8月23日)、日英和親条約を締結し、さらに1858年7月18日(安政5年6月8日)、日英修好通商条約江戸幕府エルギン伯爵ジェイムズ・ブルースの間で調印されたことにより、正式に国交が結ばれた。この条約に基づき、1859年7月6日(安政6年6月7日)に高輪東禅寺(現在の東京都港区)にイギリス総領事館が開かれ、初代総領事としてラザフォード・オールコックが着任した。この時のオールコックの肩書きは「全権」領事という変わったものであった。当時のイギリスでは、領事は在留イギリス国民の利益を保護する立場にはあるが、「外交官」ではないとされていたが、オールコックには法的には「全権」が与えられており、実質的には外交官としての役割が期待されていた。オールコックは後に公使に昇進するが、これは領事から公使へ昇進した最初の例であった。

また、19世紀の慣例では大使を交換するのは大国間に限られており、その他の国に派遣される外交官の主席は公使であった。日本が日露戦争に勝利した1905年(明治38年)、当時の駐日公使であったクロード・マクドナルドが大使に昇進したため、初代の駐日英国大使ということになる。

2011年(平成23年)現在、イギリスは東京都千代田区一番町駐日英国大使館を設置しており、駐日英国大使は同所で執務する。なお、大阪府大阪市中央区には総領事館を設置している。加えて、福岡県北九州市小倉北区に名誉領事館がある[1]


歴代の公使・大使[編集]

代数 着任年 氏名 階級
日本語 英語
1 1859年(安政5-6年) サー・ラザフォード・オールコック Sir Rutherford Alcock 全権領事
1862年(文久元-2年)から
全権公使
2 1865年(元治元-2年/慶応元年) サー・ハリー・パークス Sir Harry Smith Parkes 全権公使
3 1883年(明治16年) サー・フランシス・プランケット Sir Francis Richard Plunkett
4 1889年(明治22年) ヒュー・フレイザー Hugh Fraser
5 1894年(明治27年) パワー・ヘンリー・ル・プア・トレンチ Power Henry Le Poer Trench
6 1895年(明治28年) サー・アーネスト・サトウ Sir Ernest Mason Satow
7 1900年(明治33年) サー・クロード・マクドナルド Sir Claude Maxwell MacDonald 全権公使
1905年(明治38年)より全権大使
8 1912年(明治45年/大正元年) サー・ウィリアム・カニンガム・グリーン Sir William Conyngham Greene 全権大使
9 1919年(大正08年) サー・チャールズ・エリオット Sir Charles Norton Edgecumbe Eliot
10 1926年(大正15年/昭和元年) サー・ジョン・ティリー Sir John Anthony Cecil Tilley
11 1931年(昭和06年) サー・フランシス・リンドリー Sir Francis Oswald Lindley
12 1934年(昭和09年) サー・ロバート・クライヴ Sir Robert Henry Clive
13 1937年(昭和12年) サー・ロバート・クレイギー Sir Robert Leslie Craigie
日英開戦・第二次世界大戦太平洋戦争大東亜戦争)により国交断絶
14 1946年(昭和21年) サー・アルヴァリ・ギャスコイン Sir Alvary Douglas Frederick Gascoigne 英国渉外事務所首席
15 1951年(昭和26年) サー・エスラー・デニング Sir Esler Dening 政治代表
1952年(昭和27年)4月28日
サンフランシスコ講和条約発効による日英国交回復
1952年(昭和27年)5月6日~:全権大使
(Her Majesty's Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary)
16 1957年(昭和32年) サー・ダニエル・ラッセルズ Sir Daniel William Lascelles 全権大使
17 1959年(昭和34年) サー・オスカー・モーランド Sir Oscar Charles Morland
18 1963年(昭和38年) サー・フランシス・ランドール Sir Francis Brian Anthony Rundall
19 1967年(昭和42年) サー・ジョン・ピルチャー Sir John Arthur Pilcher
20 1972年(昭和47年) サー・フレデリック・ワーナー Sir Frederick Warner
21 1975年(昭和50年) サー・マイケル・ウィルフォード Sir Michael Wilford
22 1980年(昭和55年) サー・ヒュー・コータッツィ Sir Arthur Henry Hugh Cortazzi
23 1984年(昭和59年) サー・シドニー・ギファード Sir Sydney Giffard
24 1986年(昭和61年) サー・ジョン・ホワイトヘッド Sir John Whitehead
25 1992年(平成04年) サー・ジョン・ボイド Sir John Boyd
26 1996年(平成08年) サー・ディヴィッド・ライト Sir David John Wright
27 1999年(平成11年) サー・スティーヴン・ゴマーサル Sir Stephen John Gomersall
28 2004年(平成16年) サー・グレアム・フライ Sir Graham Holbrook Fry
29 2008年(平成20年) サー・ディヴィッド・ウォーレン Sir David Warren
30 2012年(平成24年) ティモシー・ヒッチンズ Tim Hitchens
31 2017年(平成29年) ポール・マデン Paul Damian Madden CMG FRGS

参考文献[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]