馬事公苑14期生

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馬事公苑14期生(ばじこうえん14きせい)とは、馬事公苑において第14期長期騎手講習(1963年 - 1965年[注釈 1])を経て中央競馬騎手となった者の総称である。

解説[編集]

14期生からは小島太田島良保の2人の東京優駿(日本ダービー)優勝騎手、安田富男目野哲也平井雄二池上昌弘など有能な騎手を数多く輩出した。

中央競馬の全国リーディングジョッキー、騎手顕彰者になっている騎手はいないが、やんちゃで個性の強い顔触れが揃っていた[1]。1つ下の福永洋一柴田政人岡部幸雄伊藤正徳らが「花の15期生」と呼ばれて脚光を浴びるようになった時、安田などは自分たちを「ずっこけ14期生」と呼んでいた。エリートやスターや優等生が並ぶ後輩たちとは対照的に、やんちゃな面々が揃う14期生の中で一番ずっこけていたのは安田であった[2]

小島、田島、目野、小柳は1966年にデビューできたが、池上が1年遅れの1967年、安田は入学後は授業を真面目に受けないなど不真面目な面があり、小柄過ぎたために成長を待たされたこともあって、2年遅れの1968年[3]、平井が3年遅れの1969年にデビューを果たした。

馬事公苑14期生騎手一覧[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 長期騎手講習の期間は2年であった。後に競馬学校設立による騎手講習課程変更により、講習期間が3年となった。

出典[編集]

  1. ^ 江面弘也「昭和の名騎手」三賢社、2020年4月30日、ISBN 4908655162、p170
  2. ^ 江面、p178
  3. ^ 木村幸治『騎手物語』(洋泉社、1998年)ISBN 978-4896912982、p85