青白い炎

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青白い炎』(あおじろいほのお Pale Fire)は、渡米後のウラジーミル・ナボコフの小説。1962年の英語作品。富士川義之による邦訳版は『青白い炎』という邦題でちくま文庫から発売され、同じ訳者で岩波文庫からも刊行された。森慎一郎に訳された『淡い焔』(作品社・刊)というバージョンもある[1]

概要[編集]

ジョン・シェイドという架空の詩人が書いた『青白い炎』という架空の詩から始まり、彼の友人である文学研究家チャールズ・キンボートによるそのに対する註釈が小説として展開される[2]

上記以上の登場人物[編集]

出典:岩波文庫『青白い炎』

  • シビル・シェイド - ジョンの妻
  • ヘイゼル・シェイド - ジョンの娘
  • グレイダス - ゼンブラ王国から亡命した王を追跡してきた使者
  • ジェイン・プロヴォスト - ジョン・シェイドの元秘書。ジョンはキンボートに娘ヘイゼルについて多くを語りたがらなかったので、註釈作業にあたって、ヘイゼルについてよく知っているジェインを頼りにした。

評価[編集]

アヴァン・ポップ』などの著書で知られる文芸評論家ラリイ・マキャフリイは、二十世紀英語圏の諸フィクション文学書に百位まで順位づけを試みた自著『20th Century's Greatest Hits: 100 English-Language Books of Fiction』において、本書を一位に挙げた。ちなみに、二位はジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』、三位はトマス・ピンチョンの『重力の虹[3]

ランダムハウス社が発表した『モダン・ライブラリー100ベスト・ノベルズ』の五十三位にもランクインした[4][5]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ Amazon.co.jp : 青白い炎” (日本語). www.amazon.co.jp. 2022年11月27日閲覧。
  2. ^ 岩波書店HPにおける本作品の解説
  3. ^ ザ・グレイテスト・ブックス
  4. ^ モダン・ライブラリー・ドットコム、100ベスト・ノベルズ
  5. ^ アオキウヴァ・ドットコム◆ランダムハウス出版社 モダン・ライブラリー選: 20世紀最高の小説ベスト100
  6. ^ 宇多田ヒカルと海外文学 「自由」と「責任」(川口あい執筆、フォーブス・ジャパン掲載)
  7. ^ 映画ドットコム・コラム:清水節のメディア・シンクタンク - 第17回:「ブレードランナー2049」を10倍楽しむためのポイント10
  8. ^ P+Dマガジン 【実例つき】"信頼できない語り手"ってなんだ? 小説用語を徹底解説