関山和夫

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関山 和夫
人物情報
生誕 (1929-10-08) 1929年10月8日
日本の旗 日本愛知県
死没 2013年5月9日(2013-05-09)(83歳)
出身校 大谷大学
学問
研究分野 国文学民俗学
研究機関 東海学園女子短期大学佛教大学京都西山短期大学
学位 文学博士
影響を
与えた人物
橘右太治
岐阜落語を聴く会
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関山 和夫(せきやま かずお、1929年10月8日 -2013年5月9日[1])は、日本の民俗学者、話芸研究者、佛教大学名誉教授、元京都西山短期大学学長。

経歴[編集]

1929年、愛知県生まれ。生家は浄土宗西山派の寺であった。1946年に愛知県立一宮中学校(旧制、4年卒)、1952年に大谷大学国文学科を卒業。卒業後は愛知県で県立高校の教諭となった。教職に就く一方で著作活動も行い、1964年に『説教と話芸』で日本エッセイストクラブ賞受賞。同時期より東海学園女子短期大学助教授となり、後に教授昇進。佛教大学教授となった。1976年に学位論文『説教の歴史的研究』を大谷大学に提出して文学博士号を取得。2000年に佛教大学を定年退任し、名誉教授となった。その後は京都西山短期大学学長を務めた。墓所は愛知県江南市曼陀羅寺にある。

受賞・栄典[編集]

研究内容・業績[編集]

  • 僧侶たちが民衆に対して行った「説教」(節談説教)が話芸の源流にあるとの観点から、独特の芸能史を展開。祭文琵琶浄瑠璃浪花節などの語りものや、節談説教・絵解き万歳講談落語などの「話す芸」について多角的に究明し、「話芸」という言葉の創始者でもある。落語の公演企画も多く行っている。なお落語関係の著作が多かった作家安藤鶴夫とも交流があった。
  • 1967年から2013年まで落語を聴く会「含笑長屋」を名古屋で開催していた。話芸への真摯な態度と、興行としての落語会とは一線を画した落語会の主催者としての倫理観に共鳴する落語ファンも多く、1970年代に関山を顧問格に置いて誕生した地方落語会が北関東から九州まで10あまり存在した[2]。そのうち「かまくら落語会[3]「蒲郡落語を聴く会」(橘右太治ほか)[4]岐阜落語を聴く会」が、2019年現在も活動を継続している。また「熊本落語長屋」はコロナ禍以前の2018年10月の例会でいったん休会の後、5年後の2023年5月に50周年記念として古今亭圓菊(3代目)の例会を4年ぶりに開催して終了した[5][6]

著書[編集]

  • 安楽庵策伝 咄の系譜』青蛙房 1961
  • 『説教と話芸』青蛙房 1964
  • 『寄席見世物雑志 名古屋寄席興行史』泰文堂 1968
  • 『中京芸能風土記』青蛙房 1970
  • 『説教の歴史的研究』法蔵館 1973、新版1980
  • 『話芸の系譜 大衆話芸の歴史をさぐる』創元社 1973
  • 『含笑長屋落語十年』「上方芸能」編集部 1976
  • 『説教の歴史 仏教と話芸』岩波新書 1978 / 白水Uブックス 1992
  • グレート天海聞書』(名古屋豆本56)亀山巌 1978
  • 『仏教と民間芸能』白水社 1982 (白水叢書) 、単行判1986
  • 『仏教芸能』佛教大学通信教育部 1985
  • 『落語風俗帳』白水社 1985 / 白水Uブックス 1991
  • 『落語食物談義』白水社 1986 / 白水Uブックス 1991
  • 『落語名人伝』白水社 1986 / 白水Uブックス 1992
  • 『庶民文化と仏教』(日本仏教のこころ) 大蔵出版 1988 / 改題『庶民芸能と仏教』同 2001
  • 『庶民仏教文化論 民衆教化の諸相』法蔵館 1989
  • 『安楽庵策伝和尚の生涯』法蔵館 1990

編纂など[編集]

  • 『圓生古典落語』 全5巻 集英社文庫 1979-1980 監修
  • 『醒睡笑』 安楽庵策伝 桜楓社 1981.12
  • 『説教集』〈大乗仏典 中国・日本篇30〉 中央公論社 1987 現代語訳
  • 『見世物雑志』 小寺玉晁著、三一書房 1991。郡司正勝と共編
  • 『「節談」はよみがえる―やはり説教は七五調』 谷口幸璽著 白馬社 2004 監修
  • 『仏教 文学 芸能』 関山和夫博士喜寿記念論集刊行会 思文閣出版 2006.11

脚注[編集]

  1. ^ 関山和夫氏死去 - 京都新聞2013年5月9日(archive.today、2018年2月12日閲覧)
  2. ^ 関山和夫 (昭和51年11月10日). 含笑長屋落語十年. 上方芸能編集部. pp. 173-268 
  3. ^ 「かまくら落語会」は、3年6か月ぶりに2022年5月開催(出演・柳家三三)。
  4. ^ 「蒲郡落語を聴く会」は、2年6か月ぶりに2022年9月開催(出演・古今亭菊之丞)。
  5. ^ 第1回に招いたのが3代目圓菊の父親である古今亭圓菊(2代目)であった。
  6. ^ 熊本落語長屋 / 上田. “熊本落語長屋50周年記念例会 『古今亭圓菊 独演会』”. 落語de九州. 株式会社落語de九州. 2023年4月2日閲覧。

外部リンク[編集]