運命の5王子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

運命の5王子(うんめいのごおうじ)は、ゆでたまご漫画キン肉マン』に登場する架空の人物、

の5人を指す総称。『キン肉マン』のシリーズの1つである「キン肉星王位争奪編」において、主人公・キン肉マンとキン肉星の王位を賭け戦った。作中における「キン肉星王位継承サバイバル・マッチ」に出場する「王位継承候補者」という括りが成された場合は、本編内でキン肉マンも「運命の王子」の1人と見なされている。

概要[編集]

前シリーズ「夢の超人タッグ編」までの戦いで、キン肉マンの持つ潜在能力「火事場のクソ力」は成長を続け、その力は超人の神々にも届く勢いであった。神々の住む天上界に影響を及ぼすことを危惧した5人の邪悪の神たちは、キン肉マンがキン肉星の王位を継承してより影響を強めるのを阻むために、5人の王位継承候補者を独自に立てキン肉マンと争わせることを計画。5人はいずれも1960年4月1日、キン肉マンと同日同時刻に同じ病院で誕生しており、病院で起きた火災による混乱で子供の取り違えがあった可能性を根拠に継承権を主張した。

5人の継承候補者は、それぞれ邪悪の神が乗り移り力を貸すことで平凡なキン肉族の超人から変身を遂げ、「キン肉マン」の名を冠する新たな名称を邪悪の神から与えられる。いずれも、超人の神と同等の超人強度1億パワーを持つようになり、またキン肉マン同様に身体にキン肉族の証である「KINマーク」を持つ。各々が4名のチームメイトを率い、キン肉マンを含めた6チームで「王位継承サバイバル・マッチ」と呼ばれるチーム対抗トーナメントを戦った。

このシリーズの発想は「キン肉マンが複数いたら面白いかな」「もしキン肉マンが本当の王子じゃなかったら?」と、作者ゆでたまごが考えたことが発端。また病院で子供を取り違えるというアイディアは、ドラマ赤いシリーズがモチーフとなっている[1]

オメガ・ケンタウリの六鎗客編において、スーパー・フェニックス、ゼブラ、ビッグボディ、マリポーサが「運命の四王子」として再登場。4人とも王位争奪戦で邪悪の神の悪行に加担した事を悔いていて、本来なら邪悪の神たちと二度と関わらないつもりだったが、邪悪の神たちから聞かされた大魔王サタンオメガ・ケンタウリの六鎗客と、それらを裏で操る一部の神々についての情報に危機感を抱き、まずは六鎗客の行動を鎮圧すべくサグラダ・ファミリアに現れた。4人とも六鎗客との試合で、精神的に成長した戦いを見せる[2]。試合はマリポーサがヘイルマンに勝利し、続いてビッグボディがギヤマスターに勝利するが、ゼブラがマリキータマンに敗北し、最後にスーパー・フェニックスがオメガマン・アリステラに敗北し、二勝二敗で終了する。一方、現大王であるキン肉マンも「運命の四王子」と同じ「元大王候補者」として団体戦に参加し、パイレートマンに勝利する。さらに、キン肉アタルも邪悪の神の1人である残虐の神からフェニックスたちと同様の情報を聞き、かつて自分が殺めたソルジャーマンに代わって再び「運命の王子」・ソルジャーとして駆け付ける。ソルジャーはブロッケンJr.とタッグを組み、オメガマン・アリステラとマリキータマンに勝利し、オメガ・ケンタウリの六鎗客との決戦を制する。キン肉マン以外は邪悪の神たちから超人たちを死滅させる為に必要な108のカピラリアの欠片(ピース)の話も聞いていて、オメガ・ケンタウリの六鎗客編終盤で大魔王サタンとオメガの民を裏で扇動していた調和の神をリーダーとする超人殲滅派の神々が、超神として地上へ下天・襲来する事態を迎える。

知性チーム(フェニックスチーム)[編集]

1回戦で強力(ビッグボディ)、2回戦で残虐(ソルジャー)チームを破り、キン肉マンチームとサバイバルマッチの決勝を争った。チームメイトは正体を明かすまで白い装束を纏っていた。「知性こそ超人格闘技者の源」という理念を持つ。

チーム構成
1回戦
先鋒 マンモスマン O-X
(パワフル・ノーズブリーカー)
ペンチマン  先鋒
O-X
(ノーズ・フェンシング)
レオパルドン  次鋒
O-X
(ゴースト・キャンバス)
ゴーレムマン 中堅

(両者KO)
キャノン・ボーラー 副将
次鋒 キン肉マンスーパー・フェニックス O-X
(マッスル・リベンジャー)
キン肉マンビッグボディ 大将
準決勝
先鋒 サタンクロス O-X
(トライアングル・ドリーマー)
ザ・ニンジャ  先鋒

(両者KO)
アシュラマン 次鋒
6人タッグ・キャプテン・ギブアップ・マッチ
プリズマン O-X
(マッスル・リベンジャー)
ブロッケンJr.
マンモスマン バッファローマン
キン肉マンスーパー・フェニックス キン肉マンソルジャー
決勝
先鋒 サタンクロス X-O キン肉マン 先鋒
次鋒 プリズマン O-X
(対戦相手が棄権)

(両者KO)
ラーメンマン 次鋒
中堅 ジ・オメガマン O-X
(Ω・カタストロフドロップ)
ジェロニモ  中堅 
6人タッグ・イリミネーション・ルーレット・マッチ
マンモスマン X-O ロビンマスク
ジ・オメガマン ネプチューンマン
キン肉マンスーパー・フェニックス キン肉マン

技巧チーム(ゼブラチーム)[編集]

シード権を得て準決勝からサバイバル・マッチに参加するが、キン肉マンチームに敗れる。チームメイトは正体を明かすまで縞模様の装束をまとっていた。多彩なる技やテクニックに長けた超人たちの集まりで、キン肉マンセブラが大金で契約した。

チーム構成
準決勝
先鋒 ザ・マンリキ O-X
(スクランブル・バイス)
アレキサンドリア・ミート 先鋒
X-O ザ・ウォーズマン  次鋒
次鋒 モーターマン O-X
(対戦相手が棄権)
X-O ラーメンマン 中堅
中堅 バイクマン X-O
副将 パルテノン O-X
(対戦相手がチームメイト乱入により失格)
タッグマッチ
パルテノン X-O ロビンマスク
キン肉マンゼブラ キン肉マン

真・残虐チーム(真・ソルジャーチーム)[編集]

本来の残虐(ソルジャー)チーム・メンバーとして真・キン肉マンソルジャーが戦闘の性質に合わせて世界各地で集められた超人で構成されていた。全員残虐超人で、出場前にソルジャーと共に富士山中でキン肉アタルに襲撃され、ナパーム・ストレッチで全員倒されている。

チーム構成
準決勝(当初予定)[3]
先鋒 ヘビー・メタル
次鋒 ザ・ゴッド・シャーク
中堅 ウールマン
副将 ブルドーザーマン
大将 真・キン肉マンソルジャー

詳細はキン肉マンの登場人物#真・残虐チームを参照。本来ならシード権を得て準決勝から参加するはずだったが、上記の理由で不参加となり、キン肉アタルが「キン肉マンソルジャー」として別の4人のメンバーを集めて「残虐(ソルジャー)チーム」を名乗って参加した(後述)。

強力チーム(ビッグボディチーム)[編集]

キン肉マンビッグボディが、世界各地で知り合った小細工無しの怪力を駆使する正面からの堂々としたパワー攻撃を得意とする強力超人をチームメイトとし、全員正体を明かすまでモトクロス風ヘルメットとアメフト風のスタイルで身を包んでいた。1回戦で知性(フェニックス)チームと戦い、マンモスマンとフェニックスの2人にキャノン・ボーラーを除くすべてのメンバーが敗れた。

チーム構成
1回戦
先鋒 ペンチマン X-O マンモスマン 先鋒
次鋒 レオパルドン X-O
中堅 ゴーレムマン X-O
副将 キャノン・ボーラー
(両者KO)
大将 キン肉マンビッグボディ X-O キン肉マンスーパー・フェニックス 次鋒

飛翔チーム(マリポーサチーム)[編集]

1回戦でキン肉マンチームに敗れる。チームメイトは全員飛翔に長けた攻撃を得意とし、キング・ザ・100トンはキン肉マンマリポーサが盗っ人ジョージ時代からの旧知で、他は邪悪神・飛翔の神に使えていた兵隊超人で構成され、全員正体を明かすまでソンブレロポンチョ姿だった。

チーム構成
1回戦
先鋒 ザ・ホークマン X-O キン肉マン 先鋒
次鋒 ミスター・VTR X-O
中堅 ミキサー大帝 O-X
(エルボードロップ)
X-O アレキサンドリア・ミート 次鋒
副将 キング・ザ・100t O-X
(対戦相手がチームメイト乱入により失格)

(両者KO)
ザ・テリーマン  副将
大将 キン肉マンマリポーサ X-O ロビンマスク 大将

運命の5王子以外のチーム[編集]

超人血盟軍(残虐チーム)[編集]

戦闘の性質に合わせて兵隊を集める主義を利用してキン肉マンソルジャーになりすましたキン肉アタルに集められ結成。「超人血盟軍」とは「理想の超人界の実現を目指し、正義・悪魔の属性を超えて結成されたチーム」という意味。「残虐チームソルジャーチーム)」として準決勝からサバイバル・マッチに参加するが、知性(フェニックス)チームと戦って敗れた。キン肉族の超人予言書でソルジャーを「渦中の人」の「中」の字が「あたる」とも読めて「キン肉アタル」を示唆していた事から、少年ジャンプ連載時の解説では「王位争奪編の『渦中のチーム』」という表現も成されていた。

  • キン肉マンソルジャー - 本名・キン肉アタル。元々はキン肉王家長男だったが、スパルタ教育に嫌気がさして出奔して王家からも存在を抹消されていた。密かに見守っていたキン肉マンを「真の王子・弟のキン肉スグル」と信じ、残虐の神が力を貸していたキン肉マンソルジャーの考え方と実力も見抜き、「ソルジャーは試合を見るまでも無く明らかにキン肉星の王位継承者ではない」との判断で、陰乍らスグルを援助すべく正体であるソルジャーマンを倒して「運命の王子」の1人・「キン肉マンソルジャー」に成り代わる。正義超人と元・悪魔超人の中からスグルと特に縁のある4人の超人を集めてチームを結成して参加した。詳細はキン肉アタルを参照。
チーム構成
準決勝
先鋒 ザ・ニンジャ X-O サタンクロス 先鋒
次鋒 アシュラマン
(両者KO)
6人タッグ・キャプテン・ギブアップ・マッチ
ブロッケンJr. X-O プリズマン
バッファローマン マンモスマン
キン肉マンソルジャー キン肉マンスーパー・フェニックス

キン肉マンチーム(キン肉スグルチーム)[編集]

1回戦で飛翔(マリポーサ)、2回戦で技巧(ゼブラ)チームを破り、知性(フェニックス)チームとサバイバルマッチの決勝を争った。チームメイトは当初キン肉マンの側近であるアレキサンドリア・ミート1人のみだったが、途中から続々とキン肉マンと縁があり友情を感じている超人たちが参戦していった。負傷等でメンバーの入れ替わりがあり、総勢も参加チーム中で唯一5人以上の最多人数編成となった。キン肉族の超人予言書でキン肉マンチームをはじめとする正義超人軍団を「卓越した友情の闘士」とされ、「卓越」の「卓」の字が「すぐる」とも読めて「キン肉スグル」を示唆していた事から、少年ジャンプ連載時の解説では「卓越した友情で結ばれたチーム」という表現も成されていた。

  • キン肉マン - 本名・キン肉スグル。最初は「ダメ超人」と世間から侮蔑されながらも、超人シングル・タッグの両タイトル制覇というキン肉王家始まって以来の偉業を成し遂げ、その功績も認められてキン肉星の王位を継承することになり、100人の超人の神々の承認までは得たが、5人の邪悪の神には反対され、その邪悪の神々が推薦する別の5人の王位継承候補者が新たに出現したことで、自身の継承権を証明するために「運命の王子」と同条件で参加した。友情で結ばれた仲間の正義超人たちが駆け付けてくれてチームを結成できた。詳細はキン肉スグルを参照。
チーム構成
1回戦
先鋒 キン肉マン O-X
(キン肉ドライバー)
ザ・ホークマン 先鋒
O-X
(超人絞殺刑)
ミスター・VTR 次鋒
X-O ミキサー大帝 中堅
次鋒 アレキサンドリア・ミート O-X
(バックドロップ)
X-O キング・ザ・100t 副将
副将 ザ・テリーマン
(両者KO)
大将 ロビンマスク O-X
(ロビン・スペシャル)
キン肉マンマリポーサ 大将
準決勝
先鋒 アレキサンドリア・ミート X-O ザ・マンリキ 先鋒
次鋒 ザ・ウォーズマン O-X
(パロ・スペシャル)
X-O モーターマン 次鋒
中堅 ラーメンマン O-X
(キャメル・クラッチ)
O-X
(九龍城落地)
バイクマン 中堅
X-O パルテノン 副将 
タッグマッチ
ロビンマスク O-X
(未完成マッスル・スパーク)
パルテノン
キン肉マン キン肉マンゼブラ
決勝
先鋒 キン肉マン O-X
(マッスル・スパーク)
サタンクロス 先鋒
X-O プリズマン 次鋒
次鋒 ラーメンマン
(両者KO)
中堅 ジェロニモ X-O ジ・オメガマン 中堅 
6人タッグ・イリミネーション・ルーレット・マッチ
ロビンマスク O-X
(マッスル・スパーク)
マンモスマン
ネプチューンマン ジ・オメガマン
キン肉マン キン肉マンスーパー・フェニックス

[編集]

  1. ^ 中山基編「伝説超人インタビュー (3) ゆでたまご」『フィギュア王 No.119』ワールドフォトプレス、2008年1月30日、ISBN 978-4-8465-2701-3、57頁。
  2. ^ 『キン肉マンジャンプ vol.2』集英社、2018年12月4日、ISBN 978-4-08-102272-4
  3. ^ 週プレモバイル『ディープオブマッスル!! キン肉マン リアルノベルズ』より。

関連項目[編集]