西村直之

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にしむら なおゆき
西村 直之
国籍 日本の旗 日本
教育 琉球大学
医学関連経歴
職業 精神科医
分野 依存症

西村 直之(にしむら なおゆき)は、日本精神科医認定NPO法人リカバリーサポート・ネットワーク代表[1]、一般社団法人RCPG(Resourceful Center of Problem Gambling)の代表理事を務める[2]

経歴[編集]

福岡県飯塚市生まれ。福岡県立福岡高等学校卒業[3]琉球大学医学部医学科卒業、同大学大学院修了(医学博士[4]

1994年(平成6年)より依存問題の治療に取り組む。国立肥前療養所(現:肥前精神医療センター)では、国立初の開放型の薬物依存入院治療プログラム(DRP)を実施。当時、精神保健福祉センターには無かった認知修正とセルフケアに焦点を当てた薬物依存の家族教室プログラムを開発・実施。薬物依存回復支援施設ダルクの活動を支援し、複数のダルクの設立を援助。また、薬物依存当事者と連携した教育機関での薬物予防教育に取り組む。1999年(平成11年)、NPO法人アジア・太平洋アディクション研究所(APARI)の設立に参画。

その後、民間での精神科診療と並行し、2006年(平成18年)に日本初の、ぱちんこ[5]依存問題に特化した非営利の電話相談機関である、リカバリーサポート・ネットワークを設立(後に、認定NPO法人となる)。遊技業界の従業員教育にも取組み、2017年(平成29年)より、パチンコホール従業員が依存問題対策に当たれるように安心パチンコ・パチスロアドバイザーの養成プログラムを遊技業界と作成し、研修を展開。

IR(インテグレーテッドリゾート)整備に向けた国の議論において、自民党公明党の党内勉強会にて講義を行うなどし、2017年(平成29年)6月、第5回IR整備推進会議(内閣府)において有識者として説明を行う[6]。同年7月に、有効かつ検証可能な日本型のギャンブリング問題の予防、対策を目的に一般社団法人RCPGを設立し、代表理事に就任。海外における依存対策施策や対策組織・団体の取組みを研究・視察し、研究者との各種協議を実施するなど精力的に活動を展開している。2018年(平成30年)5月、衆議院内閣委員会のギャンブル等依存症対策基本法案審議における与党招聘の参考人として答弁[7]。同年5月より大阪府大阪市が合同で行っているギャンブル等依存症対策研究会の委員を務める[8]。同年7月参議院内閣委員会の参考人招致及び答弁をおこなう。

略歴[編集]

[9]

  • 1965年 - 福岡県飯塚市生まれ
  • 1990年 - 琉球大学医学部医学科卒業、同大学精神神経科入局
  • 1995年 - 琉球大学大学院医学研究科修了(精神神経薬理)、医学博士号取得
  • 1997年 - 国立肥前療養所勤務(アルコール・薬物依存病棟)(佐賀)
  • 1999年 - 医療法人卯の会 あらかきクリニック院長
  • 2002-2005年 - 沖縄国際大学法学部非常勤講師
  • 2006年 - 認定NPO法人ぱちんこ依存問題電話相談機関リカバリーサポート・ネットワーク代表理事
  • 2013年 - 医療法人卯の会 新垣病院勤務
  • 2017年 - 一般社団法人RCPG代表理事

その他の経歴[編集]

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  • NPO法人アジア・太平洋アディクション研究所(APARI)理事(1999-2003年)
  • 一般社団法人 沖縄ダルク 理事
  • 一般社団法人 板橋ダルク コア自立の家 理事
  • 認定NPO法人 ワンデーポート 理事
  • 龍谷大学矯正・保護総合センター嘱託研究員
  • ATA-net:多様化する嗜癖・嗜虐行動からの回復を支援するネットワークの構築 研究員(ギャンブリングユニット担当)
  • 日工組社会安全研究財団パチンコ・パチスロ遊技障害研究会 研究員
  • 大阪府・大阪市ギャンブル等依存症対策研究会委員


メディア出演[編集]

論文等[編集]

  1.  問われるアディクション ~アディクション概念の再考~ 西村 直之 龍谷法学 50(3)63-73 2018-2
  2.  生活に悪影響を与える行動習慣に対して私たち医療・精神保健の援助職者は何をして、何をすべきでないのか? : リカバリー・イネーブラーとしてのアイデンティティと専門職モラル (特集 現代社会における依存と嗜癖 :回復の多様性を求めて 第27回日本嗜癖行動学会) -- (シンポジウム ハーム・リダクション 回復支援のこれから : 依 存症からの回復から"生きること"の支援へ) 西村 直之  アディクションと家族 33(1), 38-41, 2017-11
  3.  問題ギャンブリング行動を抱えるパチンコ・パチスロ利用者の社会的属性及び遊技状況  西村 直之 , 石田 仁   現代の社会病理 (29), 39-58, 2014
  4.  民間回復支援施設における病的ギャンブリングの支援② リカバリーサポート・ネットワークの活動 西村 直之 精神科治療学28 (増刊号)323-326 2013-10 星和書店
  5.  強迫買い、買い物依存 西村 直之 精神科治療学 27(6)757-763 2012 星和書店
  6.  ギャンブラーはうそつきか? (うその心理学) 西村 直之  こころの科学 (156), 56-60, 2011-03
  7.  同床異夢?--依存問題の当事者活動と援助職者の間で (特集 新しい依存症のかたち--「回復」へのプログラム) 西村 直之 現代思想 38(14), 180-187, 2010-12
  8.  薬物依存症のサポート体制 (特集 薬物依存症--薬物依存症のトレンド) -- (薬物依存症と社会との関わり) 西村 直之 日本臨床 68(8), 1536-1539, 2010-08
  9.  薬物依存とは何か?--回復支援の限界を超えるために (特集 DARS(Drug Addiction Recovery support)の理論と実践) 西村 直之 龍谷大学矯正・保護研究センター研究年報 (7), 76-86, 2010
  10.  パチンコ依存問題への相談支援--電話相談の現場より (特集 多様化するアディクションと回復への試み) 西村 直之 精神科看護 35(10), 34-39, 2008-10
  11.  ダルク(DARC) (特集 薬物依存--最近の話題) 西村 直之 精神科 13(1), 34-39, 2008-07
  12.  薬物依存症看護なんて大キライ? (特集 薬物依存症看護が「苦手」だと感じている看護職のみなさんへ) 西村 直之  精神看護 6(4), 14-27, 2003-07
  13.  薬物依存の当事者活動をどう支援していくか--ダルクのボランティアスタッフとしての体験から (特集 薬物乱用防止5か年戦略と保健福祉活動--中間点での現状と課題) 西村 直之 へるす出版生活教育 45(5), 14-19, 2001-05
  14.  メンタルヘルスの広場 薬物依存回復施設沖縄ダルク(DARC)雑記--地域社会と薬物依存者の回復  西村 直之 心と社会 31(2), 176-182, 2000-06
  15.  Effects of the dopamine-related drug bromocriptine on event-related potentials and its relation to the law of initial value NISHIMURA NAOYUKI , OGURA CHIKARA , OHTA IKUYA  Psychiatry and clinical neurosciences 49(1), 79-86, 1995-03-01

共同研究[編集]

  1.  パチンコ・パチスロ遊技者の年間負け額分布の推定 浅原 一煕 , 櫻井 哲朗 , 長澤 裕和 , 篠原 菊紀 , 坂元 章 , 河本 泰信 , 佐藤 拓 , 西村 直之 , 石田 仁 , 牧野 暢男 IR*ゲーミング学研究 14 1-16 2018.3
  2.  Development and validation of the Pachinko/Pachi-Slot Playing Ambivalence Scale. Komoto Y, Shoun A, Akiyama K, Sakamoto A, Sato T, Nishimura N, Shinohara K, Ishida H, Makino N  Asian J Gambl Issues Public Health. 2017;7(1):3. Epub 2017 May 12.
  3.  DSM-5を用いたパチンコ・パチスロ遊技障害の検討 : 一般遊技者サンプルによる測定 秋山 久美子 , 坂元 章 , 祥雲 暁代 , 河本 泰信 , 佐藤 拓 , 西村 直之 , 篠原 菊紀 , 石田 仁 , 牧野 暢男  アディクションと家族32(2), 143-151, 2017-07
  4.  パチンコ・パチスロ遊技障害尺度の短縮版の開発 秋山 久美子 , 坂元 章 , 祥雲 暁代 , 河本 泰信 , 佐藤 拓 , 西村 直之 , 篠原 菊紀 , 石田 仁 , 牧野 暢男  精神医学 58(12), 993-999, 2016-12
  5.  パチンコ・パチスロ遊技障害尺度の作成および信頼性・妥当性の検討 秋山 久美子 , 祥雲 暁代 , 坂元 章 , 河本 泰信 , 佐藤 拓 , 西村 直之 , 篠原 菊紀 , 石田 仁 , 牧野 暢男  精神医学 58(4), 307-316, 2016-04
  6.  薬物依存に関する病院プログラムの検討 遠藤 光一 , 村上 優 , 比江島 誠人 , 杠 岳文 , 内村 英幸 , 原井 宏明 , 西村 直之  病院・地域精神医学43(3), 278-279, 2000-09-30
  7.  臨床でみられる薬物乱用・依存  薬物依存の治療 村上 優 , 杠 岳文 , 比江島 誠人 , 遠藤 光一 , 西村 直之  医療 54(5), 206-211, 2000
  8.  民間薬物依存回復施設(ダルク)の調査 比江島 誠人 , 近藤 恒夫 , 西村 直之 , 杠 岳文 , 遠藤 光一 , 村上 優  日本アルコール・薬物医学会雑誌 34(4), 396-397, 1999-08-28
  9.  多変量分散分析を用いた抗精神病薬の治療効果,副作用の予測に関する臨床薬理学的研究 Bromperidolについて:Bromperidolについて 内海 晴美 , 大田 郁也 , 西村 直之 , 小椋 力  臨床薬理 24(3), 469-480, 1993

監訳[編集]

  • デイビット・リチャード、アレックス・ブラッチンスキー、リア・ノワー編著『ワイリー・ブラックウェル ギャンブリング障害ハンドブック』、日工組社会安全研究財団 ISBN 978-4-904181-29-4 2018

脚注[編集]

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  1. ^ 日工組通信 第8回 (PDF)”. 日本遊技機工業組合 (2015年6月27日). 2018年6月27日閲覧。
  2. ^ 【業界団体だより】RCPG、依存症対策基本法案に提言”. Sankei Biz (2018年3月17日). 2018年6月27日閲覧。
  3. ^ 松本俊彦 『中高生のためのメンタルサバイバルガイド』 日本評論社、2012年ISBN 978-4-535-90428-6
  4. ^ 代表プロフィール”. 一般社団法人RCPG. 2018年6月27日閲覧。
  5. ^ 一般的なカタカナ表記を使わずひらがな表記であるのは、法律(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の正式な表現に沿ったものであるという。参考:よくある質問
  6. ^ 第5回特定複合観光施設区域整備推進会議議事録”. 首相官邸. 2018年6月27日閲覧。
  7. ^ 第196回国会 内閣委員会 第20号”. 衆議院 (2018年5月24日). 2018年6月27日閲覧。
  8. ^ ギャンブル等依存症対策研究会委員名簿 (PDF)”. 大阪市. 2018年6月27日閲覧。
  9. ^ 松本俊彦 『中高生のためのメンタルサバイバルガイド』 日本評論社、2012年ISBN 978-4-535-90428-6
  10. ^ 松本俊彦 『中高生のためのメンタルサバイバルガイド』 日本評論社、2012年ISBN 978-4-535-90428-6
  11. ^ 西村直之さんに聞く、依存症問題の問題”. TOKYO HEADLINE WEB (2018年4月28日). 2018年6月27日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]