続成作用

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続成作用(ぞくせいさよう、diagenesis)は堆積物が固まって堆積岩になる作用[1]で、以下のような2つの方向の作用がある。

物理的続成作用
砕屑物上載圧力を受け、粒子間の隙間が詰まったり、粒子間の水が排水に伴って抜けたりする圧密現象(コンソリデーション)と呼ばれる物理的作用を中心とする。
化学的続成作用
地下水に溶け込んだ成分(炭酸カルシウム二酸化ケイ素など)が晶出し、長期間を経て、粒子間結合部およびその周辺に化学生成物を析出し、固結力を高める(膠結英語版:セメンテーション)作用等。

物理的作用と化学的作用は堆積終了と同時にスタートするが、初期は主に圧密に伴う物理的作用が支配的で、その終了の後、数万年もの長期にわたって化学的続成作用が続く。なお、化学的作用は、固結した堆積岩が掘削などによって表層に露頭し、乾湿繰り返しや凍結融解などの風化作用を受けると次第に消失して強度低下をもたらし、さまざまな工学的問題を引き起こす場合がある。


岩石化のメカニズム

①【埋積】堆積物が水中に入って、堆積物同士の間に水分が入り込む。(初期段階では水分が50~80%)

②【溶解】堆積した粒子からCaCO₃やSiO₂が粒子の周りの水分に溶け出す。

③【圧密・脱水】圧力などによって、①で粒子同士の間に入り込んだ水分が抜けて粒子同士の隙間が詰まる。

④【膠着】②で溶けだしたCaCO₃やSiO₂が粒子同士を強固につなぐ。⇒堆積岩となる

脚注

  1. ^ 平 2004, p. 117.

参考文献[編集]

  • 平朝彦 『地層の解読』 岩波書店〈地質学〉、2004年。ISBN 4-00-006241-7 

関連項目[編集]