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細矢治夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

細矢 治夫(ほそや はるお、1936年7月18日 - )は、日本化学者お茶の水女子大学名誉教授[1]理学博士。専門は数理化学[2]理論化学[3]情報化学[3]神奈川県鎌倉市出身[3][4]

化学構造グラフ表現(分子グラフ)に関するトポロジカル・インデックスという用語の提唱者[5][6]、その一つである細矢インデックス (Hosoya Index) の発案者として知られる。

略歴

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その他

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著書

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単著
  • 『量子化学』(1980年)サイエンス社ISBN 4781902286
  • 『化学をつかむ』(1983年)岩波書店NCID BN01511044
  • 『絵解き量子化学入門』(1993年)オーム社ISBN 4274119904
  • 『ピタゴラスの三角形とその数理』(2011年)共立出版ISBN 9784320019867
  • 『トポロジカル・インデックス―フィボナッチ数からピタゴラスの三角形までをつなぐ新しい数理』初版2012年8月20日、改訂版2021年9月17日。日本評論社ISBN 9784535786660
  • 『三角形の七不思議』(2013年)講談社ISBN 9784062578233
共著

論文

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  • Topological Index. A Newly Proposed Quantity Characterizing the Topological Nature of Structural Isomers of Saturated Hydrocarbons, Bulletin of the Chemical Society of Japan, Vol.44 (1971), No.9, pp.2332-2339. doi:10.1246/bcsj.44.2332
  • On the Distance Matrix of a Directed Graph, Jour. Graph Theory 1 (1977)(ロナルド・グラハムとアラン・ホフマン(en)との共著)[10]
  • On the matching properties of three fence graphs, Journal of Mathematical Chemistry (1993) Volume 12, Issue 1, pp.211-218(フランク・ハラリーとの共著)[11]

参考文献

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  1. ^ a b c Haruo Hosoya (2002), “The Topological Index Z Before and After 1971”, Internet Electronic Journal of Molecular Design 1 (9): pp. 441-442, ISSN 1538-6414, http://www.biochempress.com/av01_0428.html 
  2. ^ a b お茶の水女子大学 (2006年5月11日). “細矢治夫先生(本学名誉教授) 日本化学会化学教育賞受賞”. 2012年12月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 『新訂現代日本人名録2002』 4巻、2002年、350頁。ISBN 4816916954 
  4. ^ a b c d 細矢治夫『トポロジカル・インデックス―フィボナッチ数からピタゴラスの三角形までをつなぐ新しい数学』2012年。ISBN 9784535786660 (奥付)
  5. ^ Alexandru T. Balaban (2011), “Autobiographical Notes: 80 Years of Age, 68 Years of Chemistry”, MATCH: Communications in Mathematical and in Computer Chemistry 66 (1): p. 30, ISSN 0340-6253, http://www.pmf.kg.ac.rs/match/content66n1.htm 
  6. ^ 細矢治夫「ある数理化学者のつぶやき」『Molecular Science』第1巻、第1号、2007年。doi:10.3175/molsci.1.A0013ISSN 1881-8404 
  7. ^ 日本コンピュータ化学会: “日本コンピュータ化学会 沿革”. 2022年1月10日閲覧。
  8. ^ 日本化学会: “日本化学会 各賞受賞者一覧” (2012年2月21日). 2012年12月8日閲覧。
  9. ^ 平成27年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (pdf). 内閣府. p. 19 (2015年4月29日). 2023年3月9日閲覧。
  10. ^ グラハムの共著者別論文
  11. ^ Springerの情報による