立場川橋梁

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立場川橋梁(現橋梁)
N-Tatsubagawa-bridge-2012010301.jpg
基本情報
日本
所在地 長野県諏訪郡富士見町
交差物件 立場川
建設 1980年
座標 北緯35度54分30.6秒
東経138度14分55.2秒
座標: 北緯35度54分30.6秒 東経138度14分55.2秒
構造諸元
形式 プレストレスト・コンクリート橋
材料 プレストレスト・コンクリート
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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立場川橋梁(たつばがわきょうりょう)は、長野県諏訪郡富士見町東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線信濃境駅 - 富士見駅間にある鉄道橋である。富士川水系釜無川支流である立場川に架かる。

立場川橋梁は2代存在し、初代の旧橋梁はボルチモアトラス橋で1904年(明治37年)に開通し、1980年(昭和55年)に運用を終了した。2代目の現橋梁は、旧橋梁の南側を通る中央本線(現在線)に架かるプレストレスト・コンクリート橋で、1980年に運用が始まった。

旧橋梁(1904年 - 1980年)[編集]

立場川橋梁(旧橋梁)
Tatsubagawa-bridge-2012010302.jpg
基本情報
日本
所在地 長野県諏訪郡富士見町
交差物件 立場川
設計者
施工者
セオドア・クーパー&チャールズ・シュナイダー
建設 1904年
座標 北緯35度54分35.9秒
東経138度15分1.4秒
構造諸元
形式 ボルチモアトラス
材料 鋼材
全長 110m
最大支間長 62.408m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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中央本線の建設工事に伴って1904年(明治37年)に完成した。

明治時代の文化遺産である「一ノ戸川橋梁」と同じボルチモアトラス橋であり、1980年(昭和55年)9月25日に信濃境駅 - 富士見駅間の中央本線複線化による線路付け替えにより、本橋梁は廃橋となるが赤錆状態で現存している。

1983年に、国鉄から富士見町が周辺にある2つのトンネルと一緒に無償で譲り受けた[1]

構造[編集]

信濃境方の築堤から見た立場川橋梁

中央部の1支間が単線上路式分格プラットトラス(ボルチモアトラス・ピン結合)、残り2支間が上路式プレートガーダーである。トラス、プレートガーダーともにアメリカン・ブリッジ製である。

保存の議論[編集]

2006年、富士見町政モニターから「ボルトが落下して危険」と指摘を受け町が調査を行った。近代化遺産として残す計画もあったことから、補正予算330万円でボルトと枕木を撤去した。

2010年、町文化財、近代化遺産に指定するかを検討してきた富士見町教育委員会は、「保存や修復・管理には定期的なメンテナンスが不可欠で管理費は膨大。住民の安全安心な暮らしを冒してまでの指定はできない」と結論付け、指定は難しいとの考えを示した。町は、保存した場合の経費を2~3億円、解体の場合は2000万円程度かかると予測している[2]

地元住民からは、ハイキングコースとして整備を求める声も上がっていて[3]、今後の動向が注目される。

その他[編集]

県道198号から立場川沿いに分かれる道路より、本橋梁が架かる富士見方の築堤に登ることができる。橋梁自体は危険のため立ち入り禁止となっているが、至近距離で見ることができる。

宮崎駿監督によるアニメ映画『風立ちぬ』で、富士見高原病院へのシーンの遠景に、旧立場川橋梁が描かれている。登場人物 菜穂子の入院先の病院の最寄り駅に近い橋梁であり、同作品に描かれている 碓氷第三橋梁(めがね橋) と並び、廃止された鉄道遺産である。

新橋梁(1980年 - )[編集]

中央本線の複線化工事に伴って1980年(昭和55年)に完成した。

Tラーメン形式の複線上路式連続プレストレスト・コンクリート橋である。

本橋梁を通過する列車車窓から旧橋梁を見ることができる。

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 立場川鉄橋枕木撤去へ 富士見町長野日報(2007年08月26日) 2011年01月03日閲覧。
  2. ^ 富士見の立場川鉄橋 町文化財指定「難しい」長野日報(2010年01月08日) 2011年01月03日閲覧。
  3. ^ 近代化遺産で景観づくり 富士見町推進協が町内探訪長野日報(2008年10月05日) 2011年01月03日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]