真福寺 (羽島市)

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真福寺
真福寺(2007年平成19年)撮影)
所在地 岐阜県羽島市桑原町大須2759-131
位置 北緯35度16分16.7秒 東経136度40分37.7秒 / 北緯35.271306度 東経136.677139度 / 35.271306; 136.677139座標: 北緯35度16分16.7秒 東経136度40分37.7秒 / 北緯35.271306度 東経136.677139度 / 35.271306; 136.677139
山号 北野山
院号 宝生院(寶生院、寳生院)
宗派 真言宗
寺格 単立
本尊 聖観世音菩薩
創建年 伝・1236年嘉禎2年)頃
正式名 北野山 宝生院 真福寺
別称 大須観音、出世観音
札所等 美濃四国34番
文化財 阿弥陀如来坐像・聖観音立像(市文化財)
法人番号 2200005003736 ウィキデータを編集
真福寺の位置(岐阜県内)
真福寺
真福寺
真福寺 (岐阜県)
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真福寺(しんふくじ)は、岐阜県羽島市桑原町大須にある真言宗の寺院。

概要[編集]

本尊聖観世音菩薩。通称は大須観音。

愛知県名古屋市中区大須にある大須観音は、元々はこの真福寺の一院である「宝生院」が移転した寺院である。

美濃四国札所第三十四札所。なお、隣接地に第33札所の徳林寺がある。

沿革[編集]

1236年嘉禎2年)頃、この地に観音堂が建立されたのが起源と伝えられる。

1324年元亨4年)、後醍醐天皇尾張国中島郡長岡庄大須(現岐阜県羽島市)に北野天満宮を創建。1333年元弘3年)に同社の別当寺として、能信が創建する(1366年の説もある)。

1371年から翌1372年にかけて、僧・賢瑜によって『古事記』3帖が書写された。これは現在に伝わる最も古い『古事記』の写本であり、真福寺本(国宝)と呼ばれるものである。

1612年慶長17年)、徳川家康の命令で犬山城主の成瀬正成によって、真福寺の一院である宝生院が名古屋城城下に移転する。その際、上記『古事記』や古典籍、絵画のほとんどが移動し、真福寺のある地名「大須」も移動される。このことがきっかけとなり、真福寺は衰退する。

その後も幾たびかの洪水で荒廃するが、地元の人々に守られ続けられる。1964年昭和39年)、現在地に移転する。

所在地[編集]

  • 岐阜県羽島市桑原町大須2759番地の131

交通手段[編集]