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[[シカゴ]]の新聞社インディペンデント通信の、冴えない中年事件記者コルチャックは、編集長のヴィンセントに怒鳴られながら取材に走り回るが、彼の関わる事件はなぜか[[怪物]]や[[心霊現象]]のからんだものばかり。[[切り裂きジャック]]、[[亡霊]]、[[狼男]]、[[ゾンビ]]、[[吸血鬼]]、果ては宇宙生物までが、次から次へと登場する。コルチャックは果敢な行動で事件の真相をつきとめ、随時[[テープレコーダー]]に吹き込んだ取材経過を、[[タイプライター]]で記事に起こすのだが、あまりにも常識の範囲を超えた内容のため、いつもボツにされてしまうのだった。
[[シカゴ]]の新聞社インディペンデント通信の、冴えない中年事件記者コルチャックは、編集長のヴィンセントに怒鳴られながら取材に走り回るが、彼の関わる事件はなぜか[[怪物]]や[[心霊現象]]のからんだものばかり。[[切り裂きジャック]]、[[亡霊]]、[[狼男]]、[[ゾンビ]]、[[吸血鬼]]、果ては宇宙生物までが、次から次へと登場する。コルチャックは果敢な行動で事件の真相をつきとめ、随時[[テープレコーダー]]に吹き込んだ取材経過を、[[タイプライター]]で記事に起こすのだが、あまりにも常識の範囲を超えた内容のため、いつもボツにされてしまうのだった。

==概要==
[[1972年]]、ジェフ・ライス(ジェフリー・グラント・ライス)の未出版原作を元に、ホラー作家の[[リチャード・マシスン]]が脚本を書いて、90分枠のテレビ映画「魔界記者コルチャック/[[ラス・ベガス]]の吸血鬼 "The Night Stalker" 」が制作された。これが評判となり、翌[[1973年]]に[[シアトル]]を舞台とした続編「魔界記者コルチャック/脳髄液を盗む男 "The Night Strangler" 」が作られた。この2本を[[パイロット版]]として、1974年に60分枠のシリーズ化がなされたのが、「事件記者コルチャック」である。

[[特撮]]技術は、当時の水準から見ても決して高いとは言えなかったが、内容の徹底ぶりから人気は高かった。だが、原案のジェフ・ライスが、シリーズ化は許可していないと訴えたため、わずか20本で制作は[[打ち切り]]となってしまった。
しかし、その制作本数の少なさが、かえって放送終了後もカルトな人気を呼ぶこととなった。ドラマ「[[Xファイル]]」も、この「事件記者コルチャック」の影響を色濃く受けて制作されたといわれている。

また、[[2005年]]には、同じABCから新キャストでリメイクされた「[[ナイトストーカー]]」が放送されている。

なお、2本のパイロット版は、当初日本では未放映で、[[1989年]]に「ラス・ベガスの吸血鬼」がビデオ化されたものの、「脳髄液を盗む男」の方は、「[[東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件]]」の影響で、発売が中止になったといういきさつがある。[[1997年]]に、「事件記者コルチャック/ナイト・ストーカー」および「事件記者コルチャック/ナイト・ストラングラー」とタイトルを改めて、ようやく両者そろって販売されている。


==スタッフ==
==スタッフ==

2006年11月27日 (月) 14:30時点における版

事件記者コルチャック(じけんきしゃコルチャック)は、1974年から1975年にかけてアメリカABCで製作され、1976年4月4日から日本テレビ系で全20話が放送された特撮ホラー番組。

原題は、KOLCHAK: The Night Stalker

ストーリー

シカゴの新聞社インディペンデント通信の、冴えない中年事件記者コルチャックは、編集長のヴィンセントに怒鳴られながら取材に走り回るが、彼の関わる事件はなぜか怪物心霊現象のからんだものばかり。切り裂きジャック亡霊狼男ゾンビ吸血鬼、果ては宇宙生物までが、次から次へと登場する。コルチャックは果敢な行動で事件の真相をつきとめ、随時テープレコーダーに吹き込んだ取材経過を、タイプライターで記事に起こすのだが、あまりにも常識の範囲を超えた内容のため、いつもボツにされてしまうのだった。

概要

1972年、ジェフ・ライス(ジェフリー・グラント・ライス)の未出版原作を元に、ホラー作家のリチャード・マシスンが脚本を書いて、90分枠のテレビ映画「魔界記者コルチャック/ラス・ベガスの吸血鬼 "The Night Stalker" 」が制作された。これが評判となり、翌1973年シアトルを舞台とした続編「魔界記者コルチャック/脳髄液を盗む男 "The Night Strangler" 」が作られた。この2本をパイロット版として、1974年に60分枠のシリーズ化がなされたのが、「事件記者コルチャック」である。

特撮技術は、当時の水準から見ても決して高いとは言えなかったが、内容の徹底ぶりから人気は高かった。だが、原案のジェフ・ライスが、シリーズ化は許可していないと訴えたため、わずか20本で制作は打ち切りとなってしまった。 しかし、その制作本数の少なさが、かえって放送終了後もカルトな人気を呼ぶこととなった。ドラマ「Xファイル」も、この「事件記者コルチャック」の影響を色濃く受けて制作されたといわれている。

また、2005年には、同じABCから新キャストでリメイクされた「ナイトストーカー」が放送されている。

なお、2本のパイロット版は、当初日本では未放映で、1989年に「ラス・ベガスの吸血鬼」がビデオ化されたものの、「脳髄液を盗む男」の方は、「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」の影響で、発売が中止になったといういきさつがある。1997年に、「事件記者コルチャック/ナイト・ストーカー」および「事件記者コルチャック/ナイト・ストラングラー」とタイトルを改めて、ようやく両者そろって販売されている。

スタッフ

キャスト

  • カール・コルチャック:ダーレン・マクギャヴィン(声:大塚周夫
  • トニー・ヴィンセント:サイモン・オークランド(声:木村幌
  • ロン・アップダイク:ジャック・グリンナージ
  • エミリー・カウルズ:ルース・マックデヴィッド

放送リスト

  1. 炎に浮ぶ怨霊の影 (FIRE FALL)
  2. 恐怖の切り裂きジャック (THE RIPPER)
  3. 満月に出る狼男の恐怖 (THE WEREWOLF)
  4. 悪魔に魂を売った男 (THE DEVIL'S PLATFORM)
  5. マネキンにのり移った悪霊 (THE TREVI COLLECTION)
  6. 悪夢が生んだ植物魔人 (THE SPANISH MOSS MURDERS)
  7. 生き返った死体ゾンビー (THE ZONBIE)
  8. よみがえった地底の怪神 (THE ENERGY EATER)
  9. 闇に牙をむく女吸血鬼 (THE VAMPIRE)
  10. 地獄をさまよう悪霊ラクシャサ (HORROR IN THE HEIGHTS)
  11. 永遠の宝石を創る魔術師 (BAD MEDICINE)
  12. 凍結細胞から生まれた北極原人 (PRIMAL SCREAM)
  13. 心臓を抉るアステカのミイラ (LEGACY OF TERROR)
  14. 闇に舞う爆走首なしライダー (CHOPPER)
  15. 地獄の底からはい上がる女悪魔 (DEMON IN LACE)
  16. 地底怪獣ワニトカゲの影 (THE SENTRY)
  17. 情念に燃える殺人ロボット (MR. R.I.N.G.)
  18. 虐殺の血に飢える亡霊騎士 (THE KNIGHTLY MURDERS)
  19. 若さを奪うギリシャの妖女 (THE YOUTH KILLER)
  20. 骨髄を吸い取る宇宙の怪物体 (THEY HAVE BEEN THEY ARE THEY WILL BE...)

関連事項