「年周視差」の版間の差分

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(楕円軌道と単位「パーセク」について)
年周視差による天体の見かけ上の運動は天球上の天体の[[黄緯]]によって異なる。黄緯±90度(黄道極)付近においては円運動をするように見える。黄緯が小さくなるにつれて黄緯方向を長軸とする[[楕円軌道|楕円運動]]になり、黄緯0度(黄道上)では直線上を往復する運動となる。年周視差の大きさは楕円運動の長軸の長さの半分の[[角距離]]で表す。
 
年周視差の大きさは地球からの天体の距離に反比例して小さくなる。そのため年周視差が測定できれば、地球からその天体までの距離を[[三角測量]]で知ることができる。地球からの天体の距離が3.26[[光年]]にある時、年周視差はちょうど1[[秒 (角度)|秒]]となる。天体の距離を表す単位である[[パーセク]] (parsec) はこれに由来する。
 
[[地動説]]に基づいて古くからその存在が仮定されていたが、年周視差の大きさは非常に小さいためにその観測は非常に困難であった。もっとも地球に近い恒星である[[ケンタウルス座アルファ星|ケンタウルス座α星]]でも年周視差はわずか0.76秒である。これは271m先にある物体を1mmずらしたときに発生する視差を検出することに等しい。[[ティコ・ブラーエ]]は年周視差が観測できなかったことで地動説を否定し[[天動説]]を支持する理由に挙げている。しかし[[ヨハネス・ケプラー]]が惑星が楕円運動をしているという仮定で、従来の天動説よりも遥かにシンプルに天体の運行を説明できたため、年周視差が未だ発見されないという弱点をかかえつつも、地動説が定着していった。

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