「カリビアンシリーズ」の版間の差分
編集の要約なし |
|||
283行目: | 283行目: | ||
== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
||
* [[アジアシリーズ]] |
* [[アジアシリーズ]] |
||
* [[アジア プロ野球チャンピオンシップ]] |
|||
* [[ヨーロピアン・カップ・チャンピオン]] |
* [[ヨーロピアン・カップ・チャンピオン]] |
||
* [[ラテンアメリカンシリーズ]] |
* [[ラテンアメリカンシリーズ]] |
2017年1月24日 (火) 13:32時点における版
カリビアンシリーズ | |
---|---|
今シーズン・大会: 2016年のカリビアンシリーズ | |
競技 | 野球 |
創立 | 1949 |
開始年 | 1949年 |
国 | キューバ ドミニカ共和国 メキシコ プエルトリコ ベネズエラ |
前回優勝 | ベナードス・デ・マサトラン (2016年、11年ぶり2回目) |
最多優勝 | ティグレス・デル・リセイ (10回) |
テレビ局 | ESPNデポルテス ESPNラテンアメリカ ESPN3 MLBネットワーク |
関連大会 | SNC LIDOM LMP LBPRC LVBP |
公式サイト | 2015年のカリビアンシリーズ |
カリビアンシリーズ(英: Caribbean Series)またはセリエ・デル・カリベ(西: Serie del Caribe)は、ラテンアメリカの国際野球大会である。各国・地域の国内ウィンターリーグを勝ち上がったチームが毎年2月に集い、ラテンアメリカ王座をかけて争う。カリビアン・ワールドシリーズ(英: Caribbean World Series)とも呼ばれる。
歴史
1949年にキューバ、パナマ、プエルトリコ、ベネズエラの4か国・地域が参加して初開催された。キューバで1959年に革命が発生し、フィデル・カストロ政権によってプロスポーツ制度が廃止された影響で、1961年から1969年までは大会が中止された。1970年からはプエルトリコとベネズエラにドミニカ共和国を加えた3か国・地域で大会を再開。翌年からはメキシコが加わり、4か国・地域体制となった。
1999年頃から、キューバ復帰の可能性が探られるようになる[1]。特に2006年3月、第1回ワールド・ベースボール・クラシックにおいてキューバ代表が準優勝の好成績を収めると、監督のイヒニオ・ベレスが「シリーズへの招待も待っているよ」と発言するなど、再参加の可能性が大きくなっていった[2]。2012年には同国野球連盟の会長に就いていたベレスが、厳しい国家財政のため大会開催費用の負担が必要な正式参加国にはなれないが、そうではない招待国としてなら大会に参加してもよいと述べた[3]。折衝の末に2013年6月、翌2014年の大会からキューバが復帰することが決まった[1]。
大会は基本的に参加国のいずれかで開催されるが例外もあり、1990年と1991年の2大会はラテンアメリカからの移民(ヒスパニック)が多いアメリカ合衆国フロリダ州マイアミで開催された[* 1][4]。また2008年大会は、プエルトリコのリーグが財政難のために活動を休止したことから、代わりに開催国のドミニカ共和国から2チームが参加している[5]。
大会方式
現在の参加チームは、以下の各国・地域冬季リーグを制した球団である。ただし各チームとも、それぞれが所属するリーグの他球団からシリーズに向けて選手を補強することが認められている。
- ドミニカ共和国:リーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナ(Liga de Béisbol Profesional de la República Dominicana)
- プエルトリコ:リーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・ロベルト・クレメンテ(Liga de Béisbol Profesional Roberto Clemente)
- ベネズエラ:リーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル(Liga Venezolana de Béisbol Profesional)
- メキシコ:リーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ(Liga Mexicana del Pacifico)
- キューバ : セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル (Serie Nacional de Béisbol)
シリーズではまず参加5球団が総当たりを1回、つまり1チームにつき4試合のリーグ戦を行う。最下位を除く4球団が決勝トーナメントへ進出し、準決勝で1位と4位、2位と3位が対戦する。そして勝者どうしが決勝戦で相まみえる。
2012年大会までは総当たり2回のリーグ戦のみで、最も優れた勝率を残した球団が優勝となっていた。2013年大会で上位2球団による優勝決定戦が導入され、翌2014年大会からはキューバの復帰によって参加国が増えたため決勝トーナメント制になった。
結果
総当たり制時代
優勝決定戦制時代
年 | 優勝球団(リーグ戦順位) | 優勝回数 | 決勝戦 | 準優勝球団(リーグ戦順位) | 開催地 |
---|---|---|---|---|---|
2013年 | ヤキス・デ・オブレゴン(2) | 2年ぶり 2回目 | 4-3 (延長18回) |
レオネス・デル・エスコヒード(1) | エルモシージョ |
2014年 | ナランヘーロス・デ・エルモシージョ(2) | 38年ぶり | 2回目7-1 | インディオス・デ・マヤグエス(4) | マルガリータ島 |
2015年 | ベゲーロス・デ・ピナール・デル・リオ(4) | 初優勝 | 3-2 | トマテーロス・デ・クリアカン(3) | サンフアン |
2016年 | ベナードス・デ・マサトラン(1) | 11年ぶり | 2回目5x-4 | ティグレス・デ・アラグア(2) | サントドミンゴ |
2017年 | クリアカン |
球団所在国別成績
国 | 優勝回数 | 優勝年度 |
---|---|---|
ドミニカ共和国 | 19 | 1971, 1973, 1977, 1980, 1985, 1988, 1990, 1991, 1994, 1997, 1998, 1999, 2001, 2003, 2004, 2007, 2008, 2010, 2012 |
プエルトリコ | 14 | 1951, 1953, 1954, 1955, 1972, 1974, 1975, 1978, 1983, 1987, 1992, 1993, 1995, 2000 |
メキシコ | 9 | 1976, 1986, 1996, 2002, 2005, 2011, 2013, 2014, 2016 |
キューバ | 8 | 1949, 1952, 1956, 1957, 1958, 1959, 1960, 2015 |
ベネズエラ | 7 | 1970, 1979, 1982, 1984, 1989, 2006, 2009 |
パナマ | 1 | 1950 |
脚注
注釈
- ^ 使用球場は、1990年大会がマイアミ・オレンジボウル、1991年大会がマイアミ・スタジアム。
出典
- ^ a b Jesse Sanchez / MLB.com, "Cuba says it will rejoin Caribbean Series / Nation hasn't played in championship since Castro ended participation in 1960," MLB.com, June 11, 2013. 2014年2月9日閲覧。
- ^ Guillermo Celis, "Cuban skipper is loyal to flag, people, players," ESPN.com, March 20, 2006. 2013年2月9日閲覧。
- ^ Prensa Latina, "Cuba Inclined To Go To The 2013 Caribbean Baseball Series," Caribseek News, July 3, 2012. 2013年2月9日閲覧。
- ^ Alden Gonzalez / MLB.com, "Caribbean Series may return to Miami," MLB.com, February 7, 2013. 2013年2月9日閲覧。
- ^ Jesse Sanchez / MLB.com, "'08 Caribbean Series made history / First time two Dominican Republic teams featured in tourney," MLB.com, February 8, 2008. 2013年2月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
- MLB.com(英語)