「大地讃頌」の版間の差分

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| Album = [[極月-KIWAMARI ZUKI-]]<span style="color:#ff0000">(廃盤)</span>(#1)』<br/>『極月 -KIWAMARI ZUKI-<span style="color:#ff0000">(現行盤)</span>(#2)』<br/>『PE'Z BEST 1ST STAGE「藍」(#3)
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| Format = 12cm[[コンパクトディスク|CD]]([[CD EXTRA]])
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| Recorded = st Sound Valley, Sunrise st
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| Genre = [[ジャズ]]/[[J-POP]]
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| Length = 20分8秒
| Length = 20分8秒
| Label = [[EMIミュージック・ジャパン|東芝EMI]]
| Label = [[EMIミュージック・ジャパン|東芝EMI]]
| Writer = [[佐藤眞]](#1,#4)<br/>JOHN GILLESPIE・FRANK PAPARELLI(#2)<br/>[[H ZETT M|ヒイズミマサユ機]](#3)<br/>(全曲インスト楽曲のため作詞者はなく作曲者のみの意)
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| Producer = PE'Z &amp; [[S-KEN]]
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発売の際には、[[日本音楽著作権協会]]の許諾を得ていた。しかし、作曲者の[[佐藤眞]]は編曲権及び[[同一性保持権]]を侵害しているとしてCDの販売停止を求め、裁判沙汰になった(そもそも日本音楽著作権協会は、編曲権や同一性保持権について管理する立場にない<ref>[http://www.jasrac.or.jp/release/04/03_2.html PE’Z「大地讃頌」CD出荷停止の報道について](日本音楽著作権協会)</ref>)。
発売の際には、[[日本音楽著作権協会]]の許諾を得ていた。しかし、作曲者の[[佐藤眞]]は編曲権及び[[同一性保持権]]を侵害しているとしてCDの販売停止を求め、裁判沙汰になった(そもそも日本音楽著作権協会は、編曲権や同一性保持権について管理する立場にない<ref>[http://www.jasrac.or.jp/release/04/03_2.html PE’Z「大地讃頌」CD出荷停止の報道について](日本音楽著作権協会)</ref>)。


東芝EMI・ワールドアパートは「別の曲に改変したのではない」と主張したものの、アーティスト本人であるPE'Zの意思により、シングル「大地讃頌」とアルバム『極月-KIWAMARI ZUKI-』の2枚のCDを出荷停止にし、レンタルCDについても回収した(この措置により、裁判は和解した<ref>[http://www.toshiba-emi.co.jp/domestic/artists/pez/info.htm INFORMATION] - PE'Z『大地讃頌』に関するお知らせ</ref>)。のちに同アルバムは、「大地讃頌」を「A Night in Tunisia 〜チュニジアの夜〜」(それまでのアルバムに未収録の楽曲)に差し替え、2004年に再発売された。
東芝EMI・ワールドアパートは「別の曲に改変したのではない」と主張したものの、アーティスト本人であるPE'Zの意思により、シングル「大地讃頌」とアルバム『極月-KIWAMARI ZUKI-』の2枚のCDを出荷停止にし、レンタルCDについても回収した(この措置により、裁判は和解した<ref>[http://www.toshiba-emi.co.jp/domestic/artists/pez/info.htm INFORMATION] - PE'Z『大地讃頌』に関するお知らせ</ref>)。のちに同アルバムは、「大地讃頌」を「[[チュニジアの夜|A Night in Tunisia 〜チュニジアの夜〜]]」(それまでのアルバムに未収録の楽曲)に差し替え、2004年に再発売された。


東芝EMIでも当時導入され始めていた[[コピーコントロールCD]]での発売ではなく、[[CD EXTRA]]仕様での発売となっており、「ヴァーチャル Realive 2003 〜武士はおどらナイトそんそん〜」という映像が収録されている。出荷停止となっているが、他に収録されないままであるためこのCDでしか見ることができない。
東芝EMIでも当時導入され始めていた[[コピーコントロールCD]]での発売ではなく、[[CD EXTRA]]仕様での発売となっており、「ヴァーチャル Realive 2003 〜武士はおどらナイトそんそん〜」という映像が収録されている。出荷停止となっているが、他に収録されないままであるためこのCDでしか見ることができない。


PE'Z公式サイトのDiscographyではこのシングルについて触れられていない<ref>[http://www.worldapart.co.jp/pez/disco.html#single PE'Z Official HomePage] - Single</ref>。
PE'Z公式サイトのディスコグラフィーではこのシングルについて触れられていない<ref>[http://www.worldapart.co.jp/pez/disco.html#single PE'Z Official HomePage] - Single</ref>。


=== シングルの収録曲 ===
=== シングルの収録曲 ===
全曲ヴォーカル無しのインスト楽曲であるが、歌詞カードに「大地讃頌」の歌詞が書かれている。
全曲ヴォーカル無しのインスト楽曲であるが、歌詞カードに「大地讃頌」の歌詞が書かれている。
#'''大地讃頌'''(作曲:[[佐藤眞]] / 編曲:PE'Z)
#大地讃頌(作曲:[[佐藤眞]] / 編曲:PE'Z)
#*PVも制作された([[丹修一]]監督作品)。しかしどのPV集にも収録されないまま、現在も商品化されていない。
#*PVも制作された([[丹修一]]監督作品)。しかしどのPV集にも収録されないまま、現在も商品化されていない。
#'''A Night in Tunisia 〜チュニジアの夜〜'''(作曲:JOHN GILLESPIE・FRANK PAPARELLI / 編曲:PE'Z)
#[[チュニジアの夜|A Night in Tunisia 〜チュニジアの夜〜]](作曲:[[ディジー・ガレスピー|JOHN GILLESPIE]]・FRANK PAPARELLI / 編曲:PE'Z)
#'''Please come here'''(作曲:[[H ZETT M|ヒイズミマサユ機]] / 編曲:PE'Z)
#'''Please come here'''(作曲:[[H ZETT M|ヒイズミマサユ機]] / 編曲:PE'Z)
#*[[東レ]]「エクセーヌ」CMソング
#*[[東レ]]「エクセーヌ」CM
#*しばらくアルバム未収録の状態が続いたが、2006年のベストアルバム『PE'Z BEST 1ST STAGE「藍」』に収録された。
#*しばらくアルバム未収録の状態が続いたが、2006年のベストアルバム『[[PE'Z BEST 1ST STAGE「藍」|PE'Z BEST 1ST STAGE「藍」]]』に収録された。
#'''大地讃頌 (Radio Edit)'''(作曲:佐藤眞 / 編曲:PE'Z)
#大地讃頌 (Radio Edit) (作曲:佐藤眞 / 編曲:PE'Z)


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2013年8月1日 (木) 17:12時点における版

大地讃頌』(だいちさんしょう)は、1962年大木惇夫の作詞で佐藤眞が作曲したカンタータ土の歌』の終曲である。この曲のみ独立して歌われる機会が多く、現在では中学校合唱コンクール卒業式などでも歌われている。1980年代はじめに出版された『新しい私たちの合唱曲集』(教育芸術社)においてすでに単独収録が行われており、その後もさまざまな出版社の楽譜に収められている。『大地頌』と書かれることもあるが誤りである。

作曲者自らの手による吹奏楽伴奏版、女声合唱とピアノ版、男声合唱とピアノ版(音楽之友社『新版 男子音楽』に載っている1989年版と、カワイ出版『リーダーシャッツ21 男声合唱版』発行にあたって再編曲された2005年版、カワイ出版『男声合唱のためのカンタータ「土の歌」』に載っている2009年版の3種類が存在し[1]、『リーダーシャッツ21 男声合唱版』には「今後男声合唱とピアノによる演奏では、この編曲版のみを使用していただきたい」という断り書きがある[2])。なお、作曲者本人は「自分が承認していない編曲版は使わないでほしい」と明言している。

中学校や高等学校などで歌われる場合は、バスの音が一部1オクターブ高くなっている(テノールとともにF2を歌う箇所を除き、F2とG2が1オクターブ高い音で歌ってもよくなっている)教育用の楽譜が使われることがある。

PE'Zの「大地讃頌」

大地讃頌
PE'Zシングル
初出アルバム『極月-KIWAMARI ZUKI-(廃盤)(#1)』
『極月 -KIWAMARI ZUKI-(現行盤)(#2)』
『PE'Z BEST 1ST STAGE「藍」(#3)』
B面 A Night in Tunisia 〜チュニジアの夜〜
Please come here
大地讃頌 (Radio Edit)
リリース
規格 12cmCD (CD EXTRA)
録音 st Sound Valley, Sunrise st
ジャンル ジャズ/J-POP
時間
レーベル 東芝EMI
作詞・作曲 佐藤眞(#1,#4)
JOHN GILLESPIE・FRANK PAPARELLI(#2)
ヒイズミマサユ機(#3)
(全曲インスト楽曲のため作詞者はなく作曲者のみ)
プロデュース PE'Z & S-KEN
チャート最高順位
PE'Z シングル 年表
DRY! DRY! DRY!
(2003年)
大地讃頌
2003年
AUCTION
2004年
テンプレートを表示

日本のジャズバンドPE'Zは、「大地讃頌」のジャズ・アレンジ版を作り、東芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)から2003年11月19日に同曲を表題曲とするシングルを、同年12月10日に同曲を収録したアルバム『極月-KIWAMARI ZUKI-』を発売した。

発売の際には、日本音楽著作権協会の許諾を得ていた。しかし、作曲者の佐藤眞は編曲権及び同一性保持権を侵害しているとしてCDの販売停止を求め、裁判沙汰になった(そもそも日本音楽著作権協会は、編曲権や同一性保持権について管理する立場にない[3])。

東芝EMI・ワールドアパートは「別の曲に改変したのではない」と主張したものの、アーティスト本人であるPE'Zの意思により、シングル「大地讃頌」とアルバム『極月-KIWAMARI ZUKI-』の2枚のCDを出荷停止にし、レンタルCDについても回収した(この措置により、裁判は和解した[4])。のちに同アルバムは、「大地讃頌」を「A Night in Tunisia 〜チュニジアの夜〜」(それまでのアルバムに未収録の楽曲)に差し替え、2004年に再発売された。

東芝EMIでも当時導入され始めていたコピーコントロールCDでの発売ではなく、CD EXTRA仕様での発売となっており、「ヴァーチャル Realive 2003 〜武士はおどらナイトそんそん〜」という映像が収録されている。出荷停止となっているが、他に収録されないままであるためこのCDでしか見ることができない。

PE'Z公式サイトのディスコグラフィーではこのシングルについて触れられていない[5]

シングルの収録曲

全曲ヴォーカル無しのインスト楽曲であるが、歌詞カードに「大地讃頌」の歌詞が書かれている。

  1. 大地讃頌(作曲:佐藤眞 / 編曲:PE'Z)
    • PVも制作された(丹修一監督作品)。しかしどのPV集にも収録されないまま、現在も商品化されていない。
  2. A Night in Tunisia 〜チュニジアの夜〜(作曲:JOHN GILLESPIE・FRANK PAPARELLI / 編曲:PE'Z)
  3. Please come here(作曲:ヒイズミマサユ機 / 編曲:PE'Z)
    • 東レ「エクセーヌ」CM曲
    • しばらくアルバム未収録の状態が続いたが、2006年のベストアルバム『PE'Z BEST 1ST STAGE「藍」』に収録された。
  4. 大地讃頌 (Radio Edit) (作曲:佐藤眞 / 編曲:PE'Z)

脚注

  1. ^ 主な違いとして、2005年版・2009年版ではテノール1・2にハミングが加わること、また低音域での密集配置を抑制していることが挙げられる(たとえば、1989年版の7小節目では「F2, A2, C3」で構成される長三和音が登場するが、2005年版・2009年版ではその箇所が「C3, A3, C4」になっている)。さらに、2009年版ではテノール1が主旋律より高い対旋律を歌い、テノール2が主旋律を歌う箇所がある。
  2. ^ 『リーダーシャッツ21 男声合唱版』には当初2005年版が載っていたが、のちの増刷で2009年版に差し替えられた。
  3. ^ PE’Z「大地讃頌」CD出荷停止の報道について(日本音楽著作権協会)
  4. ^ INFORMATION - PE'Z『大地讃頌』に関するお知らせ
  5. ^ PE'Z Official HomePage - Single