「音価」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
しまでん (会話 | 投稿記録)
m +cat
Julis (会話 | 投稿記録)
→‎音価(音楽理論): 句読点・表記などの変更。内容には変更なし。
1行目: 1行目:
== 音価(音楽理論) ==
== 音価(音楽理論) ==


'''音価'''(おんか)とは、[[音楽]]において、ある[[音]](または休止)に与えられた[[楽譜]]上の時間の長さをいう。例えば、楽譜に[[音符|二分音符]]が示されているならば、その分音符の音の長さ(当然分音符分)がその分音符の音価である。
'''音価'''(おんか)とは、[[音楽]]において、ある[[音]](または休止)に与えられた[[楽譜]]上の時間の長さをいう。例えば、楽譜に2分[[音符]]が示されているならば、その2分音符の音の長さ(当然2分音符分)がその2分音符の音価である。


音価はその音符または休符が支配する時間を示すものであるから、その符の開始点から次の符の開始点までがその符の音価である。人間の耳は音の開始には敏感であるが音の終了にはあまり注意を払わない傾向がある。特にものを叩くのような音がだんだん弱くなっていくような音においてその傾向は顕著である。って、音を音価の途中で始めることはなくても音価の途中でやめることはよくあることである。[[スタッカート]]は音を音価の途中でやめることを明示する記号のひとつであるし、音が持続しない[[打楽器]]や[[撥弦楽器]]では実際の音がどこで終わったのか明確でないこともある。
音価はその音符または休符が支配する時間を示すものであるから、その符の開始点から次の符の開始点までがその符の音価である。人間の耳は音の開始には敏感であるが音の終了にはあまり注意を払わない傾向がある。特にものを叩くのような次第に弱くなっていく音においてその傾向は顕著である。したがって、音を音価の途中で始めることはなくても音価の途中でやめることはよくあることである。[[スタッカート]]は音を音価の途中でやめることを明示する記号のつであるし、音が持続しない[[打楽器]]や[[撥弦楽器]]では実際の音がどこで終わったのか明確でないこともある。


また、楽譜上における符が[[拍節|拍]]に対する相対的な長さを示す以上、音価もそうであって、拍の長さが(すなわち[[テンポ]]が)変わればそれに伴って同じ音価も長くなったり短くなったりする。
また、(または休符)が[[拍節|拍]]に対する相対的な長さを示すものである以上、音価もまたそうであって、拍の長さが(すなわち[[テンポ]]が)変わればそれに伴って同じ音価も長くなったり短くなったりする。
{{Wikibooks|音価|音価}}
{{Wikibooks|音価|音価}}
<br clear=all>
<br clear=all>

== 音価(音声学) ==
== 音価(音声学) ==
[[音声学]]での'''音価'''は、書き表される[[文字]]がどのような[[音声]]を表しているかを示す語である。たとえば「か」の音価は/ka/である。
[[音声学]]での'''音価'''は、書き表される[[文字]]がどのような[[音声]]を表しているかを示す語である。たとえば「か」の音価は/ka/である。

2009年11月8日 (日) 05:43時点における版

音価(音楽理論)

音価(おんか)とは、音楽において、ある(または休止)に与えられた楽譜上の時間の長さをいう。例えば、楽譜に2分音符が示されているならば、その2分音符の音の長さ(当然2分音符分)がその2分音符の音価である。

音価はその音符または休符が支配する時間を示すものであるから、その符の開始点から次の符の開始点までがその符の音価である。人間の耳は音の開始には敏感であるが音の終了にはあまり注意を払わない傾向がある。特にものを叩く音のような次第に弱くなっていく音においてその傾向は顕著である。したがって、音を音価の途中で始めることはなくても音価の途中でやめることはよくあることである。スタッカートは音を音価の途中でやめることを明示する記号の一つであるし、音が持続しない打楽器撥弦楽器では実際の音がどこで終わったのか明確でないこともある。

また、音符(または休符)がに対する相対的な長さを示すものである以上、音価もまたそうであって、拍の長さが(すなわちテンポが)変わればそれに伴って同じ音価も長くなったり短くなったりする。


音価(音声学)

音声学での音価は、書き表される文字がどのような音声を表しているかを示す語である。たとえば「か」の音価は/ka/である。